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アイリスオーヤマは、狭い通路でも安定して、安全に走行できる配膳・運搬ロボット「Keenbot T8(キーンボット ティーエイト) アイリスエディション」の国内販売を開始した。
同社はロボティクス事業に2020年11月に初めて参入し、ソフトバンクロボティクスが提供するサービスロボットに同社の独自開発によるオプション機能を付加した「アイリスエディションシリーズ」を発表している。
そして2021年2月には、ソフトバンクロボティクスグループと合弁でアイリスロボティクスを設立した。
今回発売する「Keenbot T8 アイリスエディション」は、幅38.4cmのスリムなボディと安定した走行が特徴で、狭い通路の店舗(最小通路幅55cm)でもスムーズに運搬が可能。
また、高品質なサスペンションが衝撃を緩和し、安定した走行を実現。周囲の環境に合わせて自動で速度を調整して走行できるため、ドリンクなど液体物も安全に運べるという。
その主な特徴は以下のとおり。
1.狭い通路幅でも走行可能
幅38.4cmのスリムなボディは、ラーメン店や居酒屋などの狭い通路の店舗(最小通路幅55cm)でも、スムーズに走行できる。
2.ドリンクなどの液体物も安定して運搬
高品質なサスペンションが衝撃を緩和することで、スムーズで安定した走行を実現。さらに環境に合わせて、自動で速度を調整して走行するため、ドリンクなどの液体物も安全に運べる。
3.各トレイに搭載した画像認識カメラが受け取りを検知
各トレイに画像認識カメラを搭載。トレイから料理や皿などが受け取られたことを検知して、自動で指定の場所に戻っていく。また、取り間違いが発生した際には発話することもできる。
4.ユーザビリティの高いデザイン
トレイはどの方向からも取りやすいオープンなデザインを採用。各トレイに搭載されたLEDライトで対象のトレイをわかりやすく知らせることで、複数卓配膳にも対応。大型のタッチスクリーンで直感的な画面操作が可能だ。
国内での販売開始に先駆け、さんぱち(北海道札幌市)が運営する「ラーメンさんぱち」の21店舗において導入検証を行ない、導入が決定している。
Keenbot T8の主な製品仕様
製品寸法/384×462×1096mm
本体重量(バッテリー内蔵)/約37kg
トレイ段数/(正方形型)2段(3段目スペースも利用可能)
最大搭載重量/合計約15kg(各段最大5kg)
通過幅/55cm以上(利用の環境や利用方法によって必要な通過幅は異なる)
ナビゲーション方式/SLAM
ホームポジション・次テーブルへの移動/画像認識で自動検知またはタッチディスプレイ上のボタンを押下
設定可能走行速度/最大0.8m/秒
段差/0.5cm以下(環境や積載物によって異なる)
バッテリー容量/AC100~240V 50/60Hz
充電時間/5時間(電源オフ時)
連続稼働時間/13~16時間(使用状況により変動)
対応言語/日本語・英語・中国語・その他
関連情報
https://www.irisohyama.co.jp/b2b/robotics/products/keenbot-t8/
構成/清水眞希