DIME MAGAZINE
私はさいたま市内で弁護士業を営みながら、10年以上にわたりオセロプレイヤーとして活動しています。今回は、私のライフワークとなったオセロとの関わり方をご紹介させてください。
ひとりでも始められる、強くなれる
私がオセロを始めたのは、大学生だった2011年のことです。弁護士になるために、法律の勉強を始めた時期と重なります。オセロを選んだきっかけは、（単純ですが）高校時代に取り組んでいた囲碁と見た目が似ていたからです。
オセロを始めてみると、当時からすでにインターネット対戦やAI研究の環境が整っていて、ひとりでも強くなれることがわかりました。また最近では、スマホアプリの「オセロクエスト」を中心に、手軽にインターネット対戦ができる環境が整っています。
ソフト解析・ネット対戦が全盛の状況において、近年では10代のオセロプレイヤーの躍進が目立っています。私は30代に入りましたが、若いプレイヤーに負けないように鍛錬を積んでいるつもりです。2021年に開催された名人戦で優勝し、オセロ歴10年目で初のメジャータイトルを獲得することができました。
オセロをきっかけに多様な人々と関わり合える
10年以上続けてきたオセロは、私の中でライフワークのような位置づけになっています。
大会などに向けて特別に努力をする、という感じではありません。むしろ日々の生活の中で、息をするかのようにオセロをしています。
無理なく続けていく中で、特に最近になって、オセロを通じた人々との関わり合いがいっそう広がりました。例えば名人戦で優勝して以降、オセロに関するライブ配信に呼んでいただくことや、バックギャモンの大会に別ゲーム枠としてで呼んでいただくなんてこともありました。
このような交流の機会は、仕事の中だけでは得られなかったもので、私にとって貴重な財産となっています。
弁護士の自分と、オセロプレイヤーの自分
私の本業は弁護士なのですが、弁護士としての自分とオセロプレイヤーである自分とは切り離して考えるようにしています。無理に関連づけようとはしません。私にとって、どちらも人生における重要な活動であることに変わりはありません。今後も弁護士として活動の幅を広げつつ、オセロプレイヤーとしてもさらに充実した活動をしたいと考えています。
弁護 阿部由羅さん
ゆら総合法律事務所・代表弁護士。ベンチャー企業のサポート・不動産・金融法務・相続などを得意とする。
取材・文／編集部
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