近年ではスギ花粉症の有病率は全国で20%を超えるとの報告もあり、これからの時期は花粉症に悩む人も増えてくるのでは。
そこでマーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングでは、全国20歳~69歳の男女を対象に「花粉症に関する調査(2023年)」を実施。
「花粉症の状況」「花粉症にまつわる気持ちや行動」「花粉症対策で今取り組んでいること・過去に取り組んでいたこと」「花粉症対策でこれから取り組みたいこと」などに関して聴取を行なった。
これから取り組みたい花粉症対策は「乳酸菌の摂取」「空気清浄機を使用」
現在、花粉症の人は42.6%、まだ花粉症になったことがない人は50.8%<図1>という結果となった。このうち重度の花粉症の人は9.1%、軽度の花粉症の人は33.5%。花粉症だったが、今は治っている人も6.5%いた。
花粉症にまつわる気持ちや行動のうち、「花粉症の時期が来ると憂鬱」「外出時のくしゃみは周りの目が気になる」「コロナが緩和しても花粉症のせいでマスクを外せない」がTOP3<図2>。
特に、女性は「マスクと花粉で肌荒れが心配」と「花粉症の時期が来ると憂鬱」が男性と比較して高くなっている。
現在取り組んでいる、または過去に取り組んでいた花粉症対策は、「市販薬を飲む」「医師からの処方薬を飲む」「花粉症対策用マスク・鼻マスク・メガネを身に着ける」が上位に入った<図3>。
次いで、「乳酸菌を意識的に摂取する」「空気清浄機を使用する」も2割台をキープしている。
これから取り組みたい花粉症対策は、「乳酸菌を意識的に摂取する」「空気清浄機を使用する」などがあがった<図4>
花粉症の人では4人に1人が、市販薬や医者の処方薬などの”薬を飲む”と、”乳酸菌をとる“と回答している。
花粉症の人から花粉症ではない人に対して、「辛さをわかってほしい」「コロナを疑わないで欲しい」「花粉症でないのがうらやましい」といった声が多く寄せられた<図5>。
一方、花粉症ではない人から花粉症の人に対しては、「頑張ってください」「特効薬が見つかるように」という応援メッセージや、「いつなるとも限らないので花粉症について知っておきたい」というコメントが届いた。
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2023年2月10日(金)~2月13日(月)
有効回答数 :本調査1,100サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります。
関連情報
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20230215hayfever/
構成/清水眞希