DIME MAGAZINE
暗号やパズル、言葉遊び、クロスワードなどに隠された「謎」を、制限時間内に解き明かす「謎解き」ゲーム。中でもテーマパークや水族館、街など、実在する様々な場所を舞台に、物語の体験をしながら謎解きするリアルイベントは右肩上がりの人気で、今やレジャーの一ジャンルとしての地位を確立するほどメジャーに。さらに家にいながらにして楽しめるゲームや書籍にまで、広がりを見せている。その売れ筋と人気の傾向について、サブカルチャー系の書籍や雑貨、ゲームなどが充実する〝遊べる本屋〟「ヴィレッジヴァンガード」プロモーション戦略部マネージャーの長谷川さんは次のように話す。
「定番人気は、SCRAP出版の『リアル脱出ゲーム』シリーズですね。実際のリアルイベントを企画・運営する会社の出版部門が扱う書籍で、コンスタントに売れ続けている印象があります」
このシリーズ、本格的なストーリー本に、謎解き用資料やスマホを使って実際にゲームに参加できるURLを同梱するなど、リアル脱出ゲームのエッセンスを盛り込んだものもあり、没入感・エンタメ性ともに抜群。一方で、マニアだけでなく、隙き間時間にサクッと謎解きを楽しみたいというライトなファン層も増えていて、頭の体操的なパズルタイプの書籍なども人気なのだそう。
ちなみに謎解きには〝よく出題されるパターン〟があり、それを複数覚えておくことが、脱出成功率を上げる秘訣。
冬は、暖かい部屋で熱く盛り上がりながらその必勝パターンを習得、春になったらいざリアルイベントへ、のプランはいかが？
【With Documents】超リアルな本格犯罪捜査ゲーム
SCRAP出版『DETECTIVE X CASE FILE♯1 御仏の殺人』4290円
『いけない』『N』など、小説の枠を超えた作品で話題の直木賞作家・道尾秀介氏が全編執筆したボックス入りゲーム。氏ならではの重厚なストーリーのもと、本物さながらの資料を手がかりに殺人事件の真相に迫る。
［STORY］
あなたは過去の未解決事件に関わる記者からの依頼で、ある寺の住職殺害事件を捜査することに。寺や宿坊の見取り図、被害者のインタビュー記事、門外不出なはずの警察資料などをもとに、複雑怪奇な事件を解決に導け！
［DATA］
難易度／★★☆
想定プレー時間／3〜4時間（途中中断し、後日続けることも可能）
プレー人数／1〜4人
必要な道具／筆記用具、メモ帳、スマホorパソコン
【With LINEトーク】LINEトークで楽しく謎解き！
宅ナゾ『進撃の巨人 エレンたちの謎解き訓練日誌』2090円
「謎解きアイテム」と「LINE トーク」で、キャラクターたちと会話をしながら謎解き。TVアニメ『進撃の巨人』とコラボした同作は完全オリジナルシナリオで、ファンはもちろん、作品を知らない人でも楽しめる！
Ⓒ諫山創・講談社／「進撃の巨人」The Final Season製作委員会
［STORY］
新生調査兵団の一員であるあなたは、訓練兵時代の日誌を偶然に見つける。対巨人戦のことしか頭になかったあの頃……。その日誌とともに、仲間たちと謎を解き進めろ！
［DATA］
難易度／★☆☆
プレー時間／1〜1.5時間
プレー人数／1〜複数人
必要な道具／スマホ、LINEアプリ、筆記用具、ハサミorカッター
【With Voice】没入感たっぷり。音声型リアル脱出ゲーム
SCRAP出版『リアル脱出ゲーム潜入捜査官エウレカの願い〜耳をすまして事件を解決せよ！〜』3300円
「人気声優・梶裕貴氏扮する潜入捜査官エウレカ・ミッケとスマホの音声を聞きながら、7つの事件の謎を解いていくオーディオドラマ型パズルブック。「音を聞いて謎を解く」スタイルは謎解きマニアにも新鮮なはず。
［STORY］
あなたは警察の依頼で事件捜査に協力する私立探偵。コソ泥や秘書、家庭教師などになりすまし現場に潜入する、演技上手なパートナー・捜査官エウレカと音声で通信しつつ、事件の解決に挑め！
［DATA］
難易度／★★★
プレー時間／7〜8時間（途中中断し、後日続けることも可能）
プレー人数／1〜複数人
必要な道具／筆記用具、スマホorパソコン、ヘッドホンorイヤホン（推奨）
取材・文／編集部
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