ハーマンインターナショナルは、同社が展開する世界最大級のオーディオブランド「JBL」より、完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「JBL TOUR PRO 2(ツアープロ 2)」を2023年3月10日(金)より発売を開始する。標準価格は33,000円(税込)。
DLCコーティング振動板などJBLが育んできた音響技術を惜しみなく投入
今回発売となる「JBL TOUR PRO 2」は、2020年に発売したJBL完全ワイヤレスイヤホン初のフラッグシップモデルであった「JBL CLUB PRO+ TWS」を3年ぶりにフルモデルチェンジした新作。
究極とも言える装着感を実現するためにゼロから設計を行ない、JBLが育んできた音響技術のすべてと様々な革新的機能が凝縮されているという。
その主な特徴は次のとおり。
DLCコーティング振動板採用の10mm径ダイナミックドライバー
音質の核となるダイナミックドライバーのユニットには、剛性の高いPEN(ポリエチレンナフタレート)に、伝搬速度も速く非晶質構造により適度な内部損失を持つことで素材固有の音も極めて少ないカーボン素材「DLC(Diamond-Like Carbon)」をコーティングした10mm径の振動板を採用。
JBLが長年培ったサウンドテクノロジーと融合することで最上位の音響性能を実現した。JBLらしい深くキレのある低音と、クリアで抜けの良い中高音域、そして微細なディティールまでも鮮やかに再現する、高い解像度によるサウンドクオリティを提供していく。
同社では音楽はもちろん、動画視聴やその他の使用シーンにおいて新次元の絶対音質を体感できる、と説明している。
リアルタイム補正機能付ハイブリッド式ノイズキャンセリング採用
ハイブリッド式ノイズキャンセリング機能に加え、リアルタイムで周囲のノイズ成分を監視し、ノイズキャンセリングをかける周波数帯とその度合いを調整する「リアルタイム補正」機能を搭載。
使用場所を選ばずに、最上位クラスの静寂の中で音楽や動画に浸ることが可能になった。
リアルタイム補正機能オフの際は周囲の状況や好みなどに応じて、「JBL Headphones」アプリ上から7段階でノイズキャンセリング効果を調整することができる。
JBL独自開発の「空間サウンド」機能を搭載
あらゆるコンテンツにHRTF(頭部伝達関数)などのアルゴリズムを掛け合わせ、頭外に音響空間を作り出す独自開発の「空間サウンド」技術を初めて搭載。
同アプリからムービー、ミュージック、ゲームの各コンテンツに合わせた設定が可能だ。これにより、それぞれの使用シーンや好みに合わせて高い没入感と、臨場感を持ったサウンドイメージを楽しむことができる。
高品位なマイク性能とウィンドノイズ対策によるクリアな音声通話
イヤホン本体には、あらゆる環境でクリアな通話を提供するように設計された片側3つずつ合計6つのマイクを搭載した。また、外音取り込み機能の「アンビエントアウェア」、「トークスルー」機能を装備。周囲の音を自由に取り込めるため、イヤホンを装着したままでも会話が楽しめるほか、周囲の状況を簡単に把握できる。
そして、「ボイスアウェア」機能を使用すると、イヤホンに戻されるマイク入力の音を制御して、自分の声と周囲の音の量を選択できるようになる。
電話中や会議中に自分の声も聞こえるため、必要以上に大きな声で話すことなく、イヤホンから流れる声だけに集中できるのだ。
さらに本モデルから新たにウィンドノイズ(風切り音)の対策も施され、風の強い環境においても、より高い通話性能と安定したノイズキャンセリング性能を発揮。
マイクそのものの高い品質とこれらの充実した機能により、普段の電話や音声通話はもちろん、リモート会議やオンライン授業などのシーンでも、質の高い双方向コミュニケーションを実現する。
「デュアルコネクト」機能により、イヤホン片側だけの使用も可能なため、自由な使い方ができる点も欠かせないポイントだ。
JBL独自の「ショートスティック型」をさらに進化させたハイブリッドデザイン
耳のコンチャとトラガスの構造を活かし、ソフトかつ確実にイヤホンを保持するJBL独自の「ショートスティック型」デザインは、これまでの完全ワイヤレスイヤホンの課題であった長時間装着時の違和感や痛みの問題を劇的に改善したと言える。
本モデルはその「ショートスティック型」をJBLのフラッグシップモデルとして初採用することで、快適な装着感を妥協することなく音質を追求。
複雑な三次元形状からなる、耳を密閉するための形状と融合したような「ハイブリッドデザイン」へと進化させ、外から覆うような自然な密閉感で理想的な装着環境を実現した。
デュアル・オーバルシェイプデザイン採用により外耳道内に心地よくフィット
昨春発売の「LIVE FREE 2」でも採用されたサウンドチューブ(音筒)とイヤホン本体に楕円型の様相を施した「デュアル・オーバルシェイプデザイン」を採用。
イヤホン本体は前モデル「JBL TOUR PRO+」から30%小型化し、個人で異なるさまざま形状の耳にもしっかりとフィットすることで忠実な音楽再生とノイズキャンセリング効果を発揮する。
さらに進化した独自の「JBL Headphones」アプリ
「JBL CLUB PRO+ TWS」以降、きめ細やかなカスタマイズ性と豊富な機能で高い評価を得ている「JBL Headphones」アプリ。本モデルから更に多くの機能が追加され、より高度な“パーソナライゼーション”が可能になった。
世界初のスマートタッチディスプレイ搭載充電ケース採用
世界初1.45インチのスマートタッチディスプレイ搭載充電ケースを採用。「JBL Headphones」アプリ上の豊富な機能の操作をこのケースから行なうことが可能だ。
接続しているデバイスに依存することなく、今までスマートフォンとの接続でしか楽しめなかったアプリの機能がPCやゲーム機などでも使用することができ、より好みに合わせた状態で音楽や動画視聴などが行なえる。
JBL TOUR PRO 2の主な仕様
製品名 :JBL TOUR PRO 2
タイプ :リアルタイム補正機能付ハイブリッド式ノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン
カラー :全2色(ブラック / シャンパンゴールド)
Bluetooth :バージョン5.3 (LE Audio対応予定)
対応プロファイル:A2DP 1.3.2, AVRCP 1.6.2, HFP 1.7.2
ユニット :10mm径ダイナミックドライバー
周波数特性 :20Hz – 20kHz
対応コーデック :SBC、AAC、(LC3対応予定)
防水規格※3 :IPX5(イヤホン本体のみ)
重量 :イヤホン本体各約6.1g 、充電ケース約73.0g
連続使用時間※2:ANCオフ時 イヤホン本体約10時間再生+充電ケース使用約30時間
ANCオン時 イヤホン本体約8時間再生+充電ケース使用約24時間
急速充電対応(15分の充電で約4時間再生可能)
付属品 :充電用USB Type-C ケーブル, イヤチップ3サイズ※Mサイズ装着済み
発売日 :2023年3月10日(金)
標準価格 :33,000円(税込)
※2 充電・再生時間は使用環境により異なります。
※3 防水性能IPX5は、あらゆる方向からの噴流水を受けても有害な影響は受けないと定義されています。
関連情報
https://www.harman.com/japan
構成/清水眞希