前回までのでたらめなあらすじ。
DIME2023年4月号の付録、スマホホルダー「Xtreme」を自転車に装着してUberEatsの配達にチャレンジしたライターの渡辺さんは、朝から夜まで自転車を漕いでいたため、とある配達先の近くの泉の脇で配達に必要なスマホをうっかり落としてしまった。すると泉から金のスマホと銀のスマホを手にした女神様が登場。が、持っている金と銀の機種はiPhone3GS。3つ目に登場する「普通のスマホ」が現在もiOSのサポートがあるバージョンであることを祈るが……。
【本当のあらすじはコチラ】
でたらめはさておき、DIME2023年4月号の付録、スマホホルダー「Xtreme」を使って観光地を自転車で巡ると楽しいのではないか、ということで京都へ行ってきました。
レンタルサイクルで巡る京都自転車旅!
市内を回るのに使ったのは「HELLO CYCLING」の自転車。前回使ったドコモバイクシェア同様、京都市内にあるたくさんのポートで貸出と返却ができるサービスだ。
京都駅の南側にあるポートで自転車を借り、手回しのネジを使ってハンドルにスマホホルダーを固定。スマホをセットしてGoogleマップのナビ機能で行き先を「清水寺」設定。午前11時に市内巡りをスタートした。
観光客の多い京都駅付近や、たくさんの人を乗せたバスを眺めつつ「自転車で回るのは正解では」思ったり、信号待ちの間に現在地を確認したり。土地勘のない場所でスマホのナビ機能はとても助かる。ハンドルのところに目をやるだけで手軽に確認できるのもありがたい。
清水坂と書かれた交差点を曲がり坂を登ると、寺に近づくにつれ道が狭くなり観光客でごった返す。そして観光バスの駐車場を超えたあたりで自転車をこぐことができない状況に。強引に向かって撮影しても迷惑になるので、寺の門も見えない場所で断念。坂を降りて街へと引き返した。
続いて向かったのは古い建物が並ぶ先斗町。路地を自転車で走ると気持ちよさそうだ。
夜の街なので昼間なら人通りも少なく、いい写真が撮れそうということで向かい、撮影したのがこちら。
予想通り人がおらず、写真を撮影することができたが、先斗町エリアは道路が狭いため路地の入口に歩行者専用の標識が。仕方ないので路地の入口で撮影したのが上の写真だ。
続いて向かったのは東映太秦撮影所、でも……
スマホの地図を見ると、四条通を西へ進むのがよさそうなので四条通へ出ると「8時〜21時 自転車通行禁止」の標識。帰宅後に調べてみると、観光客の多い京都では中心部を貫く四条通、河原町通などで自転車の通行を禁止していることがわかった。
歩道も通行することができないので、スマホの地図と道路標識が出ていないかを確認しつつ、自転車通行禁止エリアを迂回。二条通から西へ向かう。ポケットにスマホを入れつつの移動だと出し入れが面倒だが、ホルダーに取り付けているおかげでスムーズに通行禁止エリアを抜け出すことが出来た。
時刻は午後1時。だいぶ日が長くなったとはいえ、日没までにたくさんの写真を撮影したいので映画村の見学はカットした。
次に向かったのは嵐山の渡月橋。紅葉の季節だと観光客が多そうだが、この日は寒かったこともあり人も少なめ。木々の葉が落ち、風景が若干寂しい今のうちにやっておこうという意味もあるのだろう。橋の近くにショベルカーが入り河川の改修工事が行われていた。
最後に向かったのは伏見稲荷。千本鳥居が有名になり、近年、海外からの観光客が増えている場所だ。
嵐山の渡月橋から伏見稲荷までの距離は12km。Googleマップは市の中心部ではなく、住宅地の多い地域を通るルートを指示。ハンドル部分にスマホがあることのありがたみを感じながら桂川沿いの道を走り、新幹線の線路を越えたあたりで左折。
伏見稲荷に近い電車の駅を過ぎると観光客が一気に増える。だが、雪がちらつき始めたことや、電車の運行間隔に恵まれ、急に人が少なくなるタイミングがあり、自転車とともに伏見稲荷の門を収めることが出来た(千本鳥居は境内にあるので自転車で入ることは出来ません)。
観光地でXtremeを使用して感じたのは、付録ということがプラスに働いているなということ。マイ自転車に取り付けるホルダーの場合、土台のパーツはハンドルにガッチリ固定されることが良しとされるが、観光でレンタルの自転車を借りる場合は取り付け、取り外しが容易な方が便利。ネジも手回しで行けるので、旅先にドライバーを持って行く必要がない。付属のパッキンが厚手のもの2枚、薄手のもの2枚あるので、ネジをがっちり締めてもホールドがイマイチという場合も調整がきくのはありがたい。
GPSと連動した地図アプリを使ったため、前回同様モバイルバッテリーをうまく取り付ける場所が欲しかったというのがマイナス面だが、これに関しては前回のように巾着袋をぶら下げることで対応が可能だ。
偉そうにプラス面、マイナス面を語ったが、今回の京都観光&撮影で最大の失敗は、スマホホルダーの取材なのに、普段の取材と同じ感覚で「撮影はスマホでやればいいや」と思い、デジタルカメラを持参しなかったこと。すべての写真が「スマホホルダーのみ」となっているのは、そんな単純な理由が原因。気がついたのは、京都で自転車を借りた時でした。
申し訳ございません!
文/渡辺雅史