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米国では600人超の医師が新型コロナのパンデミック初期に死亡、スタンフォード大学研究報告

2023.02.18

米国では600人以上の医師がパンデミックで死亡

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの初期に、米国では600人を超える医師の超過死亡が発生していたことが報告された。

米スタンフォード大学のMathew Kiang氏らの研究によるもので、「JAMA Internal Medicine」に2023年2月6日、レターとして掲載された。

著者らは、COVID-19との闘いの第一線にいた医師が多数亡くなったことは、一般市民のCOVID-19関連死の増加をもたらした可能性もあると述べている。

Kiang氏らはこの研究に、米国医師会の医師の死亡に関するデータを使用。準ポアソン回帰モデルという統計学的手法を用いて、過去の医師の死亡件数を基に、季節性などを考慮したパンデミック中の医師の推定死亡リスクを算出。

その値と実際の死亡者数との差から、超過死亡者数を割り出した。なお、検討対象期間中の45歳未満の医師の死亡は月5人未満と少数であったため、解析対象の年齢を45歳以上84歳までとした。

2020年3月~2021年12月に、4,511人の医師が死亡していた。これは、過去のデータから推定された死亡者数を622人(95%信頼区間476~769)超過していた。

10万人年当たりでは43(同33~53)の超過死亡だった。性別では、男性医師が65.3%、女性医師が34.7%であり、また高齢であるほど超過死亡が多く発生していた〔45~64歳は10万人年当たり10(3~17)、75~84歳は同182(98~267)〕。

医師の超過死亡は2020年秋頃にやや減少したものの、冬になると再度増加。同年12月には10万人年当たり70人となり、ピークに達した。

その後はワクチン導入とともに減少したが、2021年4月まで超過死亡が連続して観察された。なお、同月以降は、医師の超過死亡が確認された月はない。

この研究によって、パンデミックの初期に多くの医師の命が失われたことが明らかになった。ただしそれでも一般市民で観察された超過死亡〔10万人年当たり294(292~296)〕と比べた場合、医師の超過死亡は有意に少ないことも分かった。

この結果について著者らは、「個人用防護具の使用をはじめとする感染防止プロトコルの徹底、ワクチンの優先接種、適切な人員配置、その他、各医療機関での感染防止対策が、医師の死亡を防ぐ上で有効に機能したことを示唆するもの」としている。

またKiang氏は、「患者の治療に直接携わった高齢の医師は、特に死亡リスクが高かったようだ」と述べ、将来、同じような状況が発生した場合、「医療の現場で高齢医師のリスクを軽減することを優先すべきである」と語っている。

一方、パンデミックの最前線にいた医師の死は、より多くの悲劇をもたらしていた可能性が考えられる。

著者らは、「COVID-19で亡くなる医師の増加によって、各医療機関は医師の人員不足に直面したことが想定され、その影響を受けて患者の死亡も増えたのではないか。よって、医師の超過死亡を防ぐ対策は、一般市民の超過死亡を抑制するためにも、重要なことと言える」と述べている。(HealthDay News 2023年2月6日)

Copyright © 2023 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2800889?resultClick=1

Press Release
https://www.cidrap.umn.edu/covid-19/more-600-us-doctors-died-expected-early-covid-pandemic

構成/DIME編集部

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