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企業の人事担当が注力したい育成対象者は新任の管理職より既任の管理職

2023.02.21

様々な会社組織の中で奮闘するZ世代の若手社員たち。人事担当者の目から見て彼・彼女らには、ビジネスパーソンとしてどんな課題があるのだろうか?

ラーニングエージェンシーおよびラーニングイノベーション総合研究所はこのほど、企業の人事部社員277人を対象に「人事部アンケート」を実施。回答結果にデータ分析を添えて発表した。

本調査では、企業の人事責任者・人事担当者277名に、人事部として注力して取り組みたい育成対象や、階層別に抱えている課題について実態調査を行った。その結果を、従業員数が300名以下の企業(以下、『300名以下』と記載)と、301名以上の企業(以下、『301名以上』と記載)に分けて分析した結果を紹介する。

人事部が注力して取り組みたい育成対象者「管理職・リーダー」が約6割。新任よりも既任の管理職の育成が課題

はじめに、人事部として、今後特に注力して取り組みたい育成対象について質問した。結果、300名以下では「既任管理職」「リーダー」「中堅社員全般」がほぼ互角で59%前後、次に「新任管理職」57.1%だった。特に、「中堅社員全般」は、301名以上と比べ11.4ポイントも高い結果となった。

301名以上では「既任管理職」が64.2%と最も高く、300名以下よりも約5ポイント高い結果に。次に「新任管理職」が61.1%となり、こちらも300名以下よりも4ポイント高くなった。

従業員規模に関わらず、「既任管理職」の育成に最も力を入れたいという実態が明らかとなった。(図1)

人事が感じる新入社員の課題、トップは「主体性・積極性」

ここからは、人事部が社員の育成に関してどのような課題を感じているか、階層別に見ていこう。

まずは、2022年度に入社した新入社員の知識・スキルや業務への姿勢について、どのようなことに課題を感じているか質問した。

結果、最も高い課題は「主体性・積極性」であることがわかった。300名以下・301名以上、どちらも最高値であったものの、301名以上では53.7%と300名以下よりも16.3ポイントも高くなった。

300名以下では、「報連相」が28.0%、「目的・目標の理解」が27.5%と続いた。

一方、301名以上では「メンタルタフネス」が43.2%、「目的・目標の理解」が31.6%と続きました。特に「メンタルタフネス」は300名以下より20.1ポイントも高い結果となった。(図2)

入社2~4年目の若手社員の課題、こちらも「主体性・積極性」が最多となり301名以上では7割超

次に、入社2~4年目の若手社員の知識・スキルや業務への姿勢について、どのようなことに課題を感じているか、質問をした。

結果、最も課題がある項目は、従業員規模に関わらず「主体性・積極性」であり、300名以下では57.7%と半数以上に、301名以上では更に高く、7割を超える結果となった。新入社員と同じ項目ではあるものの、数値が大きく、より求められていることが伺える。

300名以下では「目的・目標の理解」が36.3%、「改善策の立案・実行」が33.5%と続いた。

301名以上では「メンタルタフネス」が43.2%、「タスク管理・進捗管理」が37.9%と続き、300名以下よりもどちらも10ポイント程高い結果となった。また、「思考力」においても同じく301名以上が10ポイント程高くなり、従業員規模で差が出た項目だった。(図3)

管理職の課題、8割以上の人事が「部下育成力」と回答

最後に、管理職についての課題を見ていく。

結果、従業員規模に関わらず8割以上の人事が「部下育成力」を課題として捉えていることがわかった。その他、「ビジョン・方針・戦略の立案・浸透」「チームビルディング」も半数以上の人事が回答した。

新入社員、若手社員の課題においては、301名以上の結果の数値が300名以下を上回ることが多く、より課題感がある結果となったが、管理職に関しては逆の結果となり、300名以下が上回る項目が多くなった。特に、「交渉力・説得力」は300名以下が14.9ポイント高く、「主体性・積極性」は14ポイント高い結果だった。(図4)

出典元:ラーニングエージェンシー「人事の課題」実態調査(社員の育成編)

構成/こじへい

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