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数年に一度のペースで「うるう秒」が発生する原因と頻度

2023.02.27

ニュースなどで見聞きする機会のある「うるう秒」。その名前は知っていても、発生の原理や頻度について知っている人は少ないのではないだろうか。

そこで本記事では、うるう秒の発生原因や歴史、デメリットを解説する。ぜひこの機会にうるう秒への理解を深めて欲しい。

 うるう秒とは?

うるう秒とは、11日もしくは71日の85959秒と90000秒の間に挿入される1秒のことだ。数年に1度発生し、1秒が挿入された時の時計は、85960秒を指す。まずは、うるう秒の発生理由と発生頻度について見ていこう。

うるう秒が発生する理由

うるう秒は、原子時計と地球の自転周期によって決まる時刻との間に誤差が生じることで発生する。原子時計とは、世界の標準時刻を決める時計のこと。規則正しく正確に時を刻むという特徴を持つ。

地球の自転周期によって決まる時刻は、日によってばらつきがある。その理由は、地球の自転周期が常に一定ではないためだ。そのため、原子時計と地球の自転周期に誤差が生じ、うるう秒による時刻の修正が必要になる。

また、うるう秒はうるう年と混同されやすいが、似て非なる概念だ。うるう年は、1年の日数と太陽を回る公転周期の差によって生じる誤差を調整する「うるう日」がある年のこと。地球の自転周期が関係するうるう秒とは別の概念であることに注意しよう。

うるう秒の発生頻度

うるう秒は、数年に1回発生するが、その頻度は規則的ではない。例えば、1999年から2019年の20年間でうるう秒が発生した年は以下の通り。

1999年 11

2006年 11

2009年 11

2012年 71

2015年 71

2017年 11

うるう秒の20年間における発生回数は6回だ。発生から2年で発生する場合もあれば、7年で発生するケースもある。

うるう秒の歴史について

 次に、うるう秒が誕生したきっかけと次回のうるう秒のタイミングについて解説していこう。

うるう秒が誕生したきっかけ

うるう秒が初めて導入されたのは1972年のこと。うるう秒誕生のきっかけとなったのは、原子時計による時刻の算出方法の変更だ。この時に、地球の自転周期と原子時計の間に発生していた10秒の差異が修正された。それ以来、2023年に至るまで、累計27回の調整が行われている。

次回のうるう秒はいつ?

うるう秒が最後に挿入されたのは、2017年。2022年に挿入される可能性があると話題になったが、結局うるう秒は発生しなかった。また、地球の自転速度は不規則なため、次回の予定もまだ決まっていない。

うるう秒のデメリット

 うるう秒が導入されてから約50年が経過し、1秒の差異が世の中で使用されている機械やシステムに大きな影響を与える時代となった。それに伴い、うるう秒のデメリットが叫ばれることも増えてきた。

うるう秒による引き起こされるシステム障害

 うるう秒による最も大きなデメリットは、システム障害を引き起こす点にある。機械やシステムは正確に時を刻むため、イレギュラーな出来事に弱い。うるう秒というイレギュラーに発生する1秒をシステムが処理することは難しく、特別な対応が必要になる。もしその対応が不成功に終わった場合、システムダウンなどを引き起こし、大きな損失に繋がってしまう。

うるう秒は過去にも大きな障害を引き起こしてきた。記憶に新しい事件が、2012年のうるう秒が発生した時のトラブル。 MozillaLinkedInfoursquareYelpRedditなどにシステム障害が発生し、企業は復旧作業に追われた。このようにシステム障害を起こす可能性があるため、世界各国の企業からうるう秒の廃止を求める声が上がっている。

うるう秒は廃止される?

システムに大きな障害を起こす可能性のある、うるう秒。2010年代には廃止に向けて国際的な議論が繰り広げられていたが、各国の歩調が合わず、廃止が保留となっていた。

 しかし、2022年の国際度量衡局の会議における協議の結果、2035年までに「うるう秒」を廃止することが決まった。この時に決め手となったのが、「負のうるう秒」の存在と言われている。

負のうるう秒とは、地球の自転が早まり、原子時計との差異が−1秒になることだ。負のうるう秒が発生すると、時計の時刻を−1秒に調整する必要がある。負のうるう秒に対応する方法は決まっておらず、IT業界を中心に対応への不安の声が上がっていた。その声の影響もあってか、2022年の国際度量衡局の会議において、出席国の満場一致でうるう秒の廃止が決められた。

※データは2023年2月上旬時点のもの。

文/編集部

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