不動産・住宅情報サービスのLIFULL HOME’Sを運営するLIFULLでは、独自調査による「2023年 LIFULL HOME’S みんなが探した!住みたい街ランキング」を公開中。
今回は、その中から九州圏版をピックアップしてお伝えする。
九州圏版「借りて住みたい街」ランキング〜「博多」が6年連続1位を獲得
「博多」が2位を大きく引き離し6年連続の1位を獲得。2位は2年連続で「西鉄平尾」、3位と4位は西鉄天神大牟田線で隣り合う「大橋」と「高宮」が前回から入れ替えとなった。
1位の「博多」は、事業集積性と交通利便性が福岡県内に留まらず大阪以西の西日本でも群を抜いて高く、1位の座を譲ることはしばらくないといえそうだ。
問合せ件数の比率を示した「指数」では、「博多」の100に対し、2位の「西鉄平尾」は57.9となっており、福岡県内での賃貸ニーズは圧倒的に「博多」に集中する中、2~4位を占める「西鉄平尾」、「大橋」、「高宮」、8位の「井尻」、12位の「薬院」、18位の「雑餉隈(ざっしょのくま)」、30位の「西鉄久留米」など西鉄天神大牟田線の各駅も上位に多数ランクインしている。
これは福岡市南区から大牟田方面へ南下するエリアの賃料水準に値ごろ感があること、バスでも福岡市中心部にダイレクトアクセス可能なことなど、コストパフォーマンスおよびタイムパフォーマンスに優れていることによるもの、と同社では分析。
さらに同社では、「九州圏(福岡県)では福岡市中心部に賃貸ニーズがほぼ集中しており、今後も「博多」を中心とした地下鉄空港線沿線および各地下鉄線、または「西鉄平尾」、「大橋」、「高宮」など西鉄天神大牟田線沿線に集中し続ける可能性が極めて高いといえます」とコメントしている。
九州圏版「買って住みたい街」ランキング〜「博多」が前回15位から一気にトップで2冠達成
「買って住みたい街」ランキングは、前回15位の「博多」が一気にトップを獲得して、「買って住みたい街」と併せて2冠を達成した。
2022年以降は「博多」から徒歩10分前後のエリアでマンション開発が相次いで開始され、注目度が一気に高まったものと考えられる。
これまでは賃貸物件が大勢を占めていたが、今後は買って住むことも前提として、新規供給される物件への関心が高まる可能性があるという。
また、前回1位で百道(ももち)エリアの最寄りである「藤崎」は8位に後退、2位には前回同様「西鉄平尾」がランクイン。3位は前回の6位から3つ順位を上げた「高宮」となった。
今回、ベスト10には福岡市営地下鉄空港線の駅が3駅、西鉄天神大牟田線の駅が4駅ランクインしており、福岡市の中心部および比較的安価な南側の住宅地に居住ニーズが集中している状況が明らかになった。
同社では「福岡市中心部への一極集中という状況にはコロナ前後でも変化がなく、首都圏のようにコロナ感染拡大の影響による居住ニーズの変化は認められませんでした」と総括している。
調査概要
期間:2022年1月1日 ~ 2022年12月31日
対象:LIFULL HOME’Sユーザー
集計: LIFULL HOME’Sに掲載された 賃貸物件・購入物件のうち、実際の問合せ数を駅別に集計
分析:LIFULL HOME’S 総研
関連情報
https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/kyushu/
構成/清水眞希