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サメ肉のプロテインバー、九十九里浜のハマグリ、いわきフライ、生産者と消費者をつなぐ復興支援ECの提案力

2023.02.17

ライフスタイルの変化により、日本の家庭における魚食は徐々に減少しつつある。一方で健康志向の高まりなどによって、世界的には魚食の需要は増加している。そこで株式会社ジェイアール東日本企画は青森県・岩手県・宮城県・福島県・千葉県の水産加工事業者に対し、オンラインショップやECサイト等での販路開拓や商品開発などをサポートする「復興加工EC販路マッチング支援事業」を実施。2023年2月6日(月)にはその第三弾となる商品が発売された。

「サメ肉」から生まれた機能性健康食品

宮城県気仙沼市にある阿部長商店は震災以前、大手水産会社向けに水産物と一次加工品を出荷していた。ところが東日本大震災で取引先がゼロに。雇用を守るため、to Cに向けた加工商品の開発と販売に舵を切った。

そこで目をつけたのが「サメ」。宮城県気仙沼は「モウカザメ」の水揚げ量が日本一で、気候変動によりサンマやサバの不漁が続く中、サメは年間を通して安定的に漁獲されている。栄養価が高く、淡白でさっぱりとした味わいを持つサメ肉は、気仙沼では昔から日常的に食されてきた。

「水揚げ量が安定しているのであれば、しっかりと使っていかなければなりません。サメ肉の栄養価の高さと、淡泊で上品な味わいを多くの方に伝えていきたい」(開発担当 大出秀行さん)

一般的にあまりイメージのないサメ肉を全国区にするため、2022年1月に気仙沼市と吉本興業株式会社(住みます芸人・けせんぬまペイ!)と提携し、3者で気仙沼の海産物を使用した新商品開発とPR業務を共同で行う事業「フカカツ(復活)気仙沼プロジェクト」をスタート。サメ肉は高タンパク質・低脂質、低糖質で低カロリーなことから、アスリートやダイエット中の人に向けた食品開発を行った。「サメを全国区にする」ことを目的とした画期的な試みだ。サメ肉を使った「フカカツ(復活)サンド」など、サメを新たな観光資源にすべく活動している。今回発売となった「フィッシュプロテインバー -メザメ-」はこのプロジェクトから生まれたアイディアが元になった。

「フィッシュプロテインバー -メザメ-」は、塩麹を使って臭みをとり、しっとりと仕上げている。添加物を使わずヘルシーで、栄養価も高い。栄養士やアスリートなど専門的な観点からもアドバイスをもらい、エビデンスも備えている機能性食品だ。「フィッシュプロテインバー -メザメ-」はサメ肉のイメージを覆す商品を目指す。

大出さんは元々海外で、和牛などの日本の食・食材を紹介するプロモーションや販促の仕事に携わってきた。科学的根拠と緻密なマーケティング戦略で、「サメ肉」が全国の食卓に並ぶのもそう遠くないかもしれない。

FISH PROTEIN BAR meZAme -メザメ-プレーン(50g×10P):3,880円(税込) / 株式会社阿部長商店

「真穴子」で目指すは久之浜の新ブランド創出

東日本大震災で甚大な津波被害を受けたいわき市久之浜。本商品の開発者である阿部峻久さんは震災後、地域の復旧・復興に向けたボランティア活動に従事していたが、漁師の担い手不足の解決を目指すため、2018年に「合同会社はまから」を立ち上げた。現在は鮮魚店を営みながら、子どもたち向けのおさかな教室や水産業の担い手育成事業なども行っている。

いわき市には特産品として知られる魚が数多くあるが、その中でも「常磐もの」の穴子を使った本商品。親潮と黒潮が混ざり合う、栄養豊かな海で育った穴子は脂がさっぱりとして食べやすい。いわきといえば穴子、そんなイメージがないからこそ、いわきの新名物となる可能性を秘めていると阿部さんは考えている。

商品を安定供給させるため、穴子の身はそのままではなく、あえて刻んでいる。食品ロスの軽減にも繋がり、刻まれていることでかえって食感も楽しめる。刻み穴子ごはんの素は炊き立てのご飯に混ぜるだけ、マリネや佃煮はそのまま食べてお酒やご飯に合う仕上がり。

刻み穴子ごはんの素:1,296円(税込)・刻み穴子の佃煮:1,404円(税込)・刻み穴子のマリネ:1,404円(税込) / 合同会社はまから

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