「〇〇はオワコン」、既存の広く浸透していたコンテンツが廃れ使われなくなっていくことを、「終わったコンテンツ」、略して「オワコン」と表現します。
情報媒体では新聞・テレビなどは視聴率・購読数が下落しオワコン化してきており、逆にYouTubeなどが台頭してきています。また、SNSでも昔はmixi・個人ブログなどが一世を風靡しましたが、今やTwitterやInstagramなどがその座を奪い去っています。
そんな中、オワコン化するのはサービスだけじゃなく我々人間も、「時代遅れなオワコン化した人間」になる可能性があるのではないでしょうか?
オワコン化していくのはサービスだけじゃなく人も?
様々なジャンルでサービス・プラットフォームがオワコン化していく中で、若者の多くは新しいサービスにスムーズに乗り換えられており、一方で、その乗り換えに支障をきたしているのは年配者が多いでしょう。実際に私の過去の職場でも、「特定の上司がZoomを使えないからオンライン会議を導入できない」なんていう経験もあります。
もちろん、グループワークに支障をきたすのは問題です。ただ、オワコン化したものを使い続けるおじさん・おばさんより、若者の方が知能的に優秀かと言われるとそうでもないでしょう。むしろ、たとえ今、自分が最先端のサービスを使いこなしていたとしても10年・20年もすれば、より下の世代の人たちからすると時代遅れな人と見られる可能性が高いでしょう。
そもそもサービス・技術がオワコン化する原因のひとつが、既存のサービスより便利さ・メリットのあるサービスがリリースされることです。たとえ便利なサービスがリリースされても、それが浸透し、既存のサービスがオワコン化していくためには、既存のサービスよりも新サービスを導入するユーザーが増えていく必要があります。
ただ、既存のサービスユーザーとっては、いかに新サービスが便利でも、既存のサービスの方が使い慣れているため敬遠しがちです。一方で従来のサービスを使っておらず、より便利な新サービスをスタンダードとして最初に触れる人にとっては、イニシャルコストがかからない分、最初から新サービスを使い始めることができます。
例えば、10年ほど前はSNSとしてmixiなどが存在しますが、そのサービス内で交友関係を広く作っていたユーザーにとって、facebookへの乗り換えは、mixiのフレンドなどをリセットすることになり容易ではありませんでした。そしてさらに今では、facebookからより気軽に発言でき、匿名性が高いというメリットからTwitterの方がSNSとして普及しているでしょう。
また情報を得る媒体であっても、書籍からGoogleなどのネットの検索へ、そして10~20代ではInstagramやYouTubeなどで調べものをする人も増えてきています。
つまり、今最先端のサービス使いこなしている人は、使いこなしているからこそ、次の世代のサービスに乗り換えができないのです。そして、旧世代とされるオワコン化したサービスを使い続けていれば、いずれ下の世代からは時代遅れの人という認識をされる、すなわち「オワコン化した人」になります。つまり、オワコン化していくリスクというのは、だれにでもあるのです。
常に時代遅れな人間になっていく日は近づいている
私自身、20代であり世間的に見れば若者ですし、YouTuberという最先端な職業を生業としています。
ただ、そんな私ですら将来「時代遅れなオワコン化した人間になる」という未来を沸々と感じています。例えば、そもそもYouTubeは動画を視聴する娯楽プラットフォームにすぎませんでした。ただ現在では、調べ物・情報収集をするツールとして用いられる側面もあり、私自身もそのような用途で使います。ただ私よりも若い世代にとっては、Instagram・TikTokの方が短時間で情報を得られるため、好まれる傾向があります。
ChatGPTといったAIツールが情報収集ツールとして今後台頭?
そして、近い未来には、Google検索やSNSを使った調べ方も前時代なものとされ、知りたいことがあればChatGPTといたAIに聞いて調べるというのが主流になるのかもしれません。
また、連絡先を交換する際に、10年前はメールアドレスを形態の赤外線通信を使って交換していたというのを覚えている方もいるかもしれません。ただ、現在ではメールアドレスは仕事の場面でしか使わず、連絡先を交換するなら「LINE ID」を伝えるという方も多いのではないでしょうか。そして、今の10代~20代前半の方にとっては、ただ連絡が取れるだけのメッセージアプリであるLINEではなく、その人の生活や人となりが写真によって分かるInstagramアカウントを教えるという文化もあるようです。
このようなことを考えると、自分たちが今最先端として使っているサービスはそのうちオワコン化して、いつのまにか自分も時代遅れな「オワコン化した人」になってしまうのかもしれません。そのような人としてのオワコン化を防いだり、少しでもオワコン化を遅らせるためにも、意識的に下の世代が使っているサービスを触れてみたり、乗り換える決断が必要かもしれせん。
文/ぽんちよ
投資系YouTuber。2019年10月からYouTubeチャンネル『投資家ぽんちよ』を開設し、投資や副業、セミリタイアに関わることを発信している。サラリーマンとして働きながら活動していたが、2022年3月にFIRE達成。YouTubeチャンネルはこちら