2023年現在、日本で発売されるスマートフォンの多くは「防水防塵」性能をもっています。浴室にスマートフォンを持ち込む人だけでなく、雨やほこりによる故障の心配が少ないのはうれしい限りですよね。
iPhoneシリーズの場合、2016年に発売された「iPhone 7/7 Plus」以降のモデルが防沫・耐水・防塵に対応しています。そんなiPhoneはシリーズによって耐水性能などに違いがあるのでしょうか? そして、iPhoneが濡れてしまった場合はどう対応すればいいのでしょうか? まとめてみました。
目次
iPhone 14、iPhone 13、iPhone 12シリーズは水深6mまで耐久可能! ほかのモデルの防水性能は?
iPhone 7、iPhone 7 Plus以降のiPhoneシリーズが、防沫や耐水性能があるとご説明しましたが、実はモデルによって対応している防沫、耐水性能は若干異なります。詳細は下記の通りです。
画像はiPhone 14 Pro
IEC規格60529に基づくIP68等級(深さ6mまで最長30分間)に適合しているiPhone
・iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max
・iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max
・iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max
IEC規格60529に基づくIP68等級(深さ4mまで最長30分間)に適合しているiPhone
・iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
IEC規格60529に基づくIP68等級(深さ2mまで最長30分間)に適合しているiPhone
・iPhone 11
・iPhone XS、iPhone XS Max
IEC規格60529に基づくIP67等級(深さ1mまで最長30分間)に適合しているiPhone
・iPhone SE(第2世代)
・iPhone XR
・iPhone X
・iPhone 8、iPhone 8 Plus
・iPhone 7、iPhone 7 Plus
このように微妙な差ですが、iPhoneはモデルによって坊沫、耐水性能に違いがあります。基本的には、新しいモデルに近づくほど、防沫耐水性能は向上していると思って間違いないでしょう。
【参考】iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について
iPhone 14、iPhone 13シリーズの防水は超優秀!? 水以外の飲み物にも耐性がある!
一部のiPhoneシリーズでは、水以外にもソーダやビール、コーヒー、紅茶、ジュースといった飲み物に対しても耐性があります。もし飲み物をこぼしてしまった場合には、濡れた部分を水道水ですすいでから、iPhoneを拭いて乾かせばOKです。
対応端末は下記の通りです。
・iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max
・iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max
・iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max
・iPhone SE(第2世代)
・iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
・iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR
高い防水性能を誇るiPhone 14シリーズやiPhone 13シリーズは水没での故障に保証があるの?
アップルのサポートページを確認すると、「防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。」と明記されています。
では、仮にiPhoneを湯船に落としてしまったり、雨に濡れたことが原因で故障してしまった場合、保証や交換対応はあるのでしょうか。
iPhoneは、製品の購入後から1年間はハードウエアの製品限定保証が無料でついてきますが、残念ながら外的要因による故障は保証適応外となります。ただし、有償の保証サービス「AppleCare+ for iPhone」に加入していれば、過失や事故による損傷に対する修理を受けられるので、故障の心配がある人は、こちらに加入しておくのがおすすめです。料金は下の画像の通りです。
【参考】AppleCare製品
また、通信キャリアの場合はそれぞれが独自の端末保証サービスを行っているので、キャリアモデルのiPhoneを購入する場合は、こちらに加入するのを検討しても良いでしょう。
【参考】ドコモ/ケータイ補償サービス
【参考】au/故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+
【参考】ソフトバンク/あんしん保証パック with AppleCare Services
【参考】楽天モバイル/故障紛失保証 with AppleCare Services
iPhone 14やiPhone 13などの防水対応端末が濡れてしまったらどうする?
もしiPhoneが濡れてしまった場合、液体が水以外の飲み物であれば、水道水ですすぎ、レンズクロスのような糸くずの出ない布で丁寧にふき取りましょう。
乾かす際には、Lightningコネクタを下向きにして手のひらに置き、優しく叩いて水を排出させた後、風通しの良い場所で自然乾燥をさせるのがおすすめ。扇風機の前に置き、直接涼風を当てると乾きが早くなることがありますが、ドライヤーのような高温の熱源を使用したり、綿棒やペーパータオルをLightningコネクタに挿入すると、故障の恐れがあります。
なお、完全にiPhoneが乾くまでは、SIMトレイを開いたり、Lightningケーブルを接続しないでおきましょう。ワイヤレス充電を使用する場合も、柔らかい布でiPhoneをふき取り、乾いたことを確認してからにしましょう。
【参考】iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について
※データは2023年2月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/佐藤文彦