春の訪れと開花時期は広範囲で平年並の予想
ウェザーニューズは、これからはじまる桜の季節に向けて「第二回桜開花予想」を発表した。
2023年の桜の開花は平年並となるところが多い予想となっている。関東南部や東北北部では平年よりやや早い開花を、北海道では平年より早い開花を予想しており、室蘭など一週間早まるところもありそうだ。
昨年と比較すると、同じくらいの時期に開花するところが多いとみている。昨年開花が早かった九州と北海道では昨年より遅くなるところがある見込みだ。
開花トップは3月20日の東京で、21日に福岡、高知、横浜が続く。3月下旬に西日本から東日本の各地で続々と開花を迎えていきそうだ。
4月上旬には北陸や東北南部でも咲き始め、北海道へは4月下旬に桜前線が上陸し、4月23日に函館で開花する予想となっている。
春の訪れは平年並の予想、2月下旬以降の暖かさで生長が加速
この冬(12〜1月)は冬型の気圧配置となる日が多く、日本海側では度々大雪となった。また、寒気が西回りで入り込み、西日本の太平洋側でも雪が降った。
気温は北日本で平年並か平年より低く、西日本と東日本では平年より低くなり、厳しい寒さで桜の花芽の休眠打破は十分に行われているとみられる。
この先、西日本や東日本では2月下旬から徐々に寒さが緩んで、暖かい日が増えてくる見通しだ。気温は平年並から高い傾向で、桜のつぼみは開花に向けて順調に生長していく。
北日本では3月まで日本海側を中心に雪や雨の日が多くなるが、4月からは天気が周期的に変化し後半ほど晴れる日が増えてくる見通しだ。気温は平年より高い傾向で、開花時期は東北北部や北海道で平年より早まる予想となっている。
気温の推移と開花への影響
桜の花芽(生長すると花になる芽)は気温の高い夏から秋にかけて作られ、冬になると休眠して一旦生長が止まる。
その後、真冬の厳しい寒さに一定期間さらされると、花芽が休眠から目覚め(休眠打破)、開花に向けて再び生長を始める。桜の開花には、春の暖かさだけでなく、冬の寒さも必要なのだ。
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構成/Ara