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大胆に変身!スポーティーに生まれ変わったトヨタ「プリウス」新旧モデルを徹底比較

2023.02.11

前席優先のパッケージ?

室内高が65mm低くなった・・・と言っても、あまりピンとこないかも知れないので、身長172cmの筆者のドライビングポジション基準で説明すると、一般販売されるG、Zグレードの場合、座面両端のサポート部分が大きく立ち上がっているスポーツシートを採用する前席をシートリフターで最下端位置にセットした場合、先代は前席頭上に190mm、後席頭上に110mm(先々代と同一)、膝周り空間にゆとりの230mm(先々代と同一)のスペースがあった。新型はと言えば、同測定方式で前席頭上に150mm、後席頭上に90mm、後席膝周り空間に210mmのスペースとなる。

前席に座ると、傾斜の強いAピラー、アウトホイールメーターによるbZ4X的かつスポーティなドライビングポジション、最大12.3インチとなるセンターディスプレーの大きさ、一般的な形状になったシフター、オルガン式アクセルペダルなどから先進感をより強めた新型プリウスらしさが伝わってくることで、頭上方向の寸法が減ったことに関してはドライビングポジション、シート、運転感覚の”スポーティ”さもあって、ほぼ気にならない。

アルファロメオやCH-Rのようなドアオープナーを開けて乗り込む後席の乗降性は、ドア内張りからシートサイド角までの距離=アクセス幅は先代の330mmから新型は300mmに減少しているものの、それほど狭くなった感じはない。ただし、さすがにルーフが低く、傾斜しているため、身長172cmの筆者でも、頭を大きく下げて乗り込む乗降姿勢になる。

後席に着座すると、やはり先代のゆとりは、ない。頭上、膝周り方向の寸法的な縮小もさることながら、天井の左右がリヤサイドウインドー方向に回り込んでいるのと、天井の中央に、ルーフを左右に走る骨格が分かるほどの出っ張りがあることが、狭さ感を助長。さらにフロアからシート座面先端までの高さ=ヒール段差が先代の自然に座れる340mmから、膝を立てるような着座姿勢になる305mmに低まっていることも、後席のゆとり感、居心地に影響している。依然、後席エアコン吹き出し口がないことから、新型プリウスは、そのスポーティすぎる、カッコ良すぎるスタイリングからも、前席優先のパッケージになっていると考えられるのだ。

もちろん、小柄な人、子供であれば、新型プリウスならではのスムーズで静かな走行性能を、後席でも享受することができるだろう。

そうそう、Zグレードにはパノラマルーフのオプションがあるのだが、前後席の頭上空間は、パノラマルーフの有り無しで不変。一般的にサンルーフ装着車は頭上方向が狭くなるものだが、新型プリウスのパノラマルーフは乗員の頭上を避けた配置となっているのである。サンルーフを付けると頭上方向が狭くなるので好まない・・・というユーザーでも、新型プリウスではそうした意味での心配はいらない。

ラゲッジルームはどうか。先代はVDA方式による容量502L(FF/4WDは457L)、開口部地上高680mm、ラゲッジフロアとの段差100mm(4WDはフロアが上がっているため45mm)。フロア奥行890mm、フロア幅930~1370mm。ルーフ後端部分の天井高710mm。一方、新型は、VDA方式による容量410L(Uグレードは422L)、開口部地上高730mm、ラゲッジフロアとの段差160mm。フロア奥行800mm、フロア幅1130~1160mm。ルーフ後端部分の天井高680mm(以上FF)。

先代はゴルフバッグが4セット積めることをアピールしていたが、新型ではそうはいかない。とくにリアウインドーの傾斜が強いため、高さのある大きなものは積みにくくなっている。旅行用キャリーケース2個でも平置きが基本となるだろう。

ただし、4:6分割の後席を倒した時の使い勝手は良くなっている。先代は後席格納フロア長が1490mmあったものの、FF車ではラゲッジスペースと後席格納部分に80mmもの段差ができてしまった(4WDはラゲッジスペースのフロアが高まっているため段差は30mmに縮小)。これは使いにくい。が、新型は後席格納フロア長こそ1455mmになったものの、段差、角度は小さく実用上の許容範囲となっている。なお、先代、新型ともに、ラゲッジスペースの床下収納はないに等しい。

このあと、一般販売のG、ZグレードとサブスクのKINTO専用車となるUグレードとの違い、PHEVの新旧比較、Zグレードの公道試乗記などをお伝えします。

文・写真/青山尚暉

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