小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

進化したAFのフルサイズミラーレス「LUMIX S5II」と超望遠ズーム「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS」でカワセミの撮影に挑む!

2023.02.14

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

像面位相差AFをLUMIXで初搭載

LUMIXのミラーレスと言えば、画質にこだわりコントラスAFを搭載していた。しかし、画質はいいかもしれないが、AFの速度とカバーできる範囲は像面位相差AFに後れを取っていた。そこで今回、「LUMIX S5II」で像面位相差AFとコントラストAFの両方を採用、撮影シーンに応じて最適なAFモードが選択されるリアルタイム認識AFが搭載された。さらに被写体認識に動物が加わり人物だけでなく、鳥、イヌ、ネコなども自動認識される。電子シャッター使用時には30コマ/秒の超高速連写にも対応した。

これはぜひともカワセミ撮影に使ってみたい。レンズは望遠ズームの「LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.」に加えて、SIGMAのLマウント超望遠ズーム「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS」を追加。さらにタテ位置バッテリーグリップ「DMW-BGS5」も使い電池容量を稼いでいる。カワセミ撮影は稲毛海浜公園で、写真家の小平尚典氏にお付き合いいただいた。

「LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.」は望遠端300mmで790gと軽量、長さ148mmとコンパクト。手持ち撮影が楽々できる望遠ズームだ

インターフェイスは従来とほとんど変更なしで迷わず使えた。グリップは太く持ちやすくなった

背面のジョイステックは4方向から8方向へ動くように動かしやすい。液晶画面はバリアングル方式

被写体の自動認識で「動物+人物」が選択肢に加わった。ちなみに動物のみは選べない

フル画素で約30コマ/秒の高速連写の実力は

フルサイズミラーレスの弱点はセンサーサイズが大きいので、1枚あたりの記録データ量が大きくなり高速連写が苦手なことだ。S5IIは2420万フル画素で秒間約30コマの高速連写を実現。RAW+JPEGで記録できる。最大撮影コマ数は200コマ。メカニカルシャッター使用時は約7コマ/秒になる。

実際に試してみると、撮影中のEVFに小さな赤い丸が点灯するだけで、連写している実感がわかない。動画撮影中と同じような感覚だ。シャッターボタンを押し続けていても本当に撮れているのかどうか不安になる。押し続けても約6.6秒でメモリーが一杯になるため、それ以上連写できない。カワセミは水面に飛び込む瞬間を狙おうとすると、7秒以内に飛び込まないと連写が切れてしまう。これはなかなか使いこなすのが難しい。超高速のSH30モードを使い、コサギがエサのエビをくちばしから離して、再びキャッチする瞬間が捉えられた。タイミングが合えばカワセミの動きも止められるに違いない。カワセミの作例はMFでHモードを使いビデオ三脚を使って連写した。カワセミの動きをAFCで追うのは困難だった。

SHモードを使うと連写した画像はグループとしてまとめられる

グループ内再生を選択すると右上に連写枚数が表示され1枚ずつ再生できる

タテ位置グリップ装着のメリットはカメラ用電池を1本増やせることだ

タテ位置に構えた時にダイヤル、ボタン、シャッターボタンを無理なく操作できる

エビを捕らえたコサギがなぜかくちばしを開いた
LUMIX DC-S5M2 LUMIX S 70-300/F4.5-5.6 1/640sec、F5.6、ISO100

次の瞬間、エビは見えなくなり水面に落下したかに見えた
LUMIX DC-S5M2 LUMIX S 70-300/F4.5-5.6 1/640sec、F5.6、ISO100

しかし、再びコサギにキャッチされていた。まさに目にもとまらぬ早さだ
LUMIX DC-S5M2 LUMIX S 70-300/F4.5-5.6 1/640sec、F5.6、ISO125

石の上で捉えたエビを食べようとするカワセミ。この位置から再び飛び込む瞬間を狙う
LUMIX DC-S5M2 LUMIX S 70-300/F4.5-5.6 1/640sec、F5.6 -0.33、ISO640

水に飛び込んだ瞬間のカワセミ。ここからHモードで連写している
LUMIX DC-S5M2 LUMIX S 70-300/F4.5-5.6 1/640sec、F5.6、ISO160

LUMIX DC-S5M2 LUMIX S 70-300/F4.5-5.6 1/640sec、F5.6、ISO160

LUMIX DC-S5M2 LUMIX S 70-300/F4.5-5.6 1/640sec、F5.6、ISO160

LUMIX DC-S5M2 LUMIX S 70-300/F4.5-5.6 1/640sec、F5.6、ISO160

LUMIX DC-S5M2 LUMIX S 70-300/F4.5-5.6 1/640sec、F5.6、ISO160

LUMIX DC-S5M2 LUMIX S 70-300/F4.5-5.6 1/640sec、F5.6、ISO160

U15万円で買える超望遠ズーム「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS」

カワセミ撮影には今までメーカー純正交換レンズを使ってきたが、今回はLUMIXのLマウントレンズが300mmまでしかなかったので、SIGMAのLマウントレンズ「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS」を借用した。このズームレンズは15群25枚構成で特殊光学用ガラスを使い高解像でヌケのいい描写を実現したという。さらにインナーフォーカス、約4段分の手ブレ補正機能、防塵防滴構造。三脚座付き、フード付属、かぶせ式キャップ付属、ショルダーストラップ、ソフトケースも付属する。これで実売U15万円なので買っても決して後悔しない鳥撮影に最適な超望遠ズームなのだ。重さが2.1kgあるのが弱点で、カワセミやオオタカなど待ち時間の長い鳥を撮るには三脚か一脚が必須となる。

カワセミ撮影に使うと確かに重いレンズなので基本、三脚に載せたがフルサイズで600mmが使えるのは有り難い。レンズ鏡胴はいかにも剛性が高そうで高級感がある。フードのロックもネジ式でしっかりしており、かぶせ式キャップは移動時に装着が楽で落とす心配も少ない。描写は150mmから600mmまで非常にシャープだった。開放からシャープとよく書いてあるが、鳥の撮影ではシャッター速度を優先するため、今回は開放でしか撮影していない。絞るともっとシャープになるかどうかは未検証だ。このレンズがLマウントとSONY Eマウント用しかないのが残念である。

マット仕上げのブラックボディに白文字が高級感を漂わせる

左がネジロック式のフード、右がかぶせ式キャップ。面ファスナーで直径を調整できる

AF/MF、フォーカスリミッター、手ブレ補正のモード選択、カスタムモード切り替えスイッチを装備

いつもとは違う岩に現れたカワセミ。ノートリミングの600mmでこのサイズまで寄れた
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS LUMIX DC-S5M2 1/800sec、F6.3、ISO200

上の画像を100%に切り出すとカワセミの毛並みと細かい模様までハッキリ分かる
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS LUMIX DC-S5M2 1/800sec、F6.3、ISO200

こちらも、お気に入りではない枝にとまった珍しい構図、手持ちで撮影している
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS LUMIX DC-S5M2 1/800sec、F6.3、ISO5000

写真・文/ゴン川野

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。