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マーケティングをする上で覚えておきたい「ティザー広告」のメリットとデメリット

2023.02.12

近年、エンタメ業界を中心に定着してきたティザー広告。アーティストの音源リリースの告知やYouTube動画でも利用されている広告手法だ。しかし、目にする機会が増えていているものの、ティザー広告についてよく理解していない人も少なくないはず。そこで本記事では、ティザー広告とは何かについて詳しく解説していく。併せて紹介する活用方法、メリット・デメリットもぜひチェックしてほしい。

「ティザー広告(ティーザー広告)」とは

まずは「ティザー広告」がどのような広告を指すのかを解説する。語源や手法の特徴、ティザー広告が使用される主な媒体をチェックしていこう。

商品の断片的な情報のみ公開する広告手法

ティザー広告とは、意図的に商品の断片的な情報のみを公開するプロモーション手法のこと。「ティーザー広告」や「覆面広告」とも呼ばれる。ティザー広告は「焦らす」という意味を持つ英単語「tease」に由来する呼び方だ。

従来の広告手法では、企業が商品・サービスについて、名称や価格、性能・効能などの情報を詳しく紹介したり、限られたスペースの中に派手な色彩のデザインや売り文句を敷き詰めたりするのが一般的だった。

それに対して「ティザー広告」は、情報を一度に開示せずに、あえて一部のみ公開するのが特徴だ。Webサイトや広告などでも用いられ「○月○日(○)○○時公開!」といったカウントダウンや「商品のキャッチコピーのみ」といった少ない情報で構成される。

消費者の関心を集めやすいティザー広告

ティザー広告があえて限定的な情報のみ公開するのには、新商品・サービスの発売前の消費者の好奇心や興味を集め、期待を膨らませる狙いがある。競合となる商品サービスの商業広告がすでに作成されている場合は、ティザー広告の手法を利用して目立つことで、より高い広告効果を得ることが期待できるはずだ。

ティザー広告の活用方法

ティザー広告には、いろいろな種類や活用方法がある。ここからは、それぞれの種類の広告が持つ効果や活用事例を見ていこう。

ティザー広告の種類

ティザー広告の手法が使われる媒体には主に以下の3種類がある。

・新聞広告やCM

新商品の発売前やサービスの開始前などに使われることが多い。ブランドが認知されている場合や、訴求力の高い広告制作ができる企業に有効とされている。

・Webサイト

Webサイト全体がティザー広告の役割を果たし、サイト上に徐々に情報をアップしていくことで発売日まで消費者からの注目を集め続ける効果が期待できる。

・動画(ティザー動画)

消費者による視聴数が集めやすく、自身の思惑どおりに演出しやすいため、視聴者の反応を想像できる点がメリットだ。

ティザー広告の活用例

ティザー広告はデジタル機器・映画のCMやWebサイトなどさまざまな分野で使われている。ここからは具体的な活用例をいくつか紹介しよう。

・デジタル機器を取り扱う「Apple」

1.スマートなイメージのCM

製品そのものを映し出すのではなく、製品本体の光の反射や宇宙などのイメージ動画によって神秘的なイメージを印象づけている。

2.消費者が期待感を抱くようなキャッチコピーを使用したWebサイト

キャッチコピー例は以下の通り。

【例】

すべてを変えていきます。もう一度。(iPhone4)

あなたには想像を超えた力がある。(iPhone5s)

唯一変わったのは、そのすべて。(iPhone 6s/6s Plus)

・映画「シン・ゴジラ」:ティザートレーラーで流された一部抜粋した動画

パニック映画を思わせる、混乱やスリルが入り混じった感情を駆り立てられるようなシーンを繋ぎ合わせた予告動画。

ティザー広告のメリット・デメリット

消費者の好奇心をくすぐるのに効果的な手法、ティザー広告。最後に、この広告手法を利用するメリット・デメリットについて詳しく見ていこう。

メリット

ティザー広告を活用するメリットは主に以下の3つ。

1.簡潔で理解しやすい広告が作成できる

情報を絞り込んで公開することで簡潔で理解しやすい広告を作成できる。

2.ターゲット以外のユーザーにもPRできる

情報を小出しにする手法であるため、ターゲットだけでなく、それ以外のユーザーにも好奇心を持たせ注目を集めることが可能。

3.類似商品よりも優位性の高い訴求ができる

類似する商品やサービスと異なる点をターゲットに印象づけることができる。

デメリット

メリットの多いティザー広告だが、デメリットもある。以下の3点に注意しながら、上手く活用してほしい。

・情報の切り取り方に注意

断片的な情報を使って、見た人に興味を持たせる広告を制作するのは簡単ではない。効果的な広告に仕上げるためには、どの情報を切り取るかをきちんと精査する必要がある。

・ティザー疲れ

ティザー広告をむやみに多用すると、消費者が情報の出し惜しみ広告にうんざりし、かえって反感を買ってしまうこともある。ティザー広告が世に溢れることによる消費者の「ティザー疲れ」現象も見られるため注意が必要だ。消費者の反応を見ながら、タイミング良く情報を開示していこう。

・誇大広告として取り扱われるリスク

ティザー広告により過度な期待を持たせることによって、消費者から誇大広告だと見なされる可能性がある。飾りすぎない広告制作を心掛けて、消費者を落胆させないようにしよう。

 

文/編集部

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