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説明できる?電子レンジで食材が温まる仕組みと覚えておきたい豆知識

2023.02.12

普段から何気なく使っている電子レンジ。どのようにして食品をあたためているか知っていますか? また、電子レンジには、オーブンやグリル、スチーム機能が搭載されているモデルもあります。それぞれの特徴を知って、自分に合った製品を探すのも良いでしょう。

【参考】一般社団法人 日本電機工業会 電子レンジの仕組み

電子レンジはマグネトロンからの見えない電波を利用。仕組みをわかりやすくご紹介!

電子レンジの見えない電波が、食品に含まれている水の分子などを振動させることで食品全体が温まる仕組みです。

この見えない電波は、マグネトロンという部品の先端のアンテナから放出されます。電波の周波数は2450メガヘルツ(MHz)で、プラスとマイナスの極が交替することにより、1秒間に24億5000万回も振動する性質を持ちます。

電子レンジのターンテーブル式とフラットテーブル式の温め方の違い

電子レンジには、ターンテーブル式とフラットテーブル式があります。ターンテーブル式は、食品を回転させることで加熱ムラを少なくしています。一方、フラットテーブル式は、アンテナを回転させることで電波を効率よく拡散しています。

オーブン、グリル、スチーム、過熱水蒸気……それぞれの電子レンジの特徴&仕組みは?

電子レンジにはオーブン、グリル、スチーム、過熱水蒸気などの機能が搭載されたモデルもあります。それぞれの特徴や違いについて説明します。

レンジ加熱

レンジ加熱は先ほどご説明したように、マグネトロンからの見えない電波により水分子を振動。これにより、食品の表面と内側をほぼ同時に加熱させます。

冷めたご飯の温め直しや、野菜の下ごしらえに便利です。また、冷凍した食品の解凍も、流水解凍に比べて短時間で行えます。

オーブン加熱

オーブン加熱は、庫内全体を一定温度に保って食品を〝焼く〟機能です。加熱方式は主に2種類あり、ヒーターの熱をファンで庫内全体に循環させて加熱する〝熱風循環方式〟と、庫内上部と下部にヒーターを備えて加熱する〝上下ヒーター方式〟があります。

グリル加熱

グリル加熱は、庫内上部などにあるヒーターで、食品の表面を香ばしく焼き上げる機能。焼き魚などの調理が可能です。

スチーム加熱

スチーム加熱は蒸気によって食品を〝蒸す〟機能で、茶わん蒸しやシューマイなどを作ることが可能。調理によって、スチームのみで加熱したり、レンジ加熱やオーブン加熱と組み合わせる場合もあります。

過熱水蒸気加熱

100℃を超える温度に加熱された水蒸気を使い、食品を加熱する機能です。水蒸気が食品に触れることで、効率よく内部まで素早く加熱できます。また、脂が食品の表面に付いた水と一緒に流れるので、カロリーを抑えることも可能です。

【参考】一般社団法人 日本電機工業会 オーブンレンジでできること

電子レンジを使う時の注意点もチェック

電子レンジを使う時にはいくつか注意点があります。知っている人も、知らない人ももう一度確認しておきましょう。

【参考】一般社団法人 日本電機工業会 安全/正しい使い方

レンジ加熱をしてはいけない食品

卵は電子レンジで加熱してはいけません。殻付き卵(ゆで卵・生卵)は殻の一部に強い圧力がかかってしまうため、破裂します。また、殻をむいたゆで卵や目玉焼きの再加熱、生卵の黄味(殻を割った状態)でも破裂する恐れもあります。ですが、中にはよく解きほぐせば加熱できる調理もあるので、詳しくは取り扱い説明書を確認しましょう。

また、栗や銀杏などの殻が付いた食材も殻が破裂する危険性があるので、加熱を避けて下さい。

調理以外の目的に使用しない

湯たんぽやおしぼりの加熱、哺乳瓶の消毒など、発煙、発火、破裂、やけどなどの原因になってしまうため、調理以外の目的に使用しないようにしましょう。

必要以上に加熱しすぎない

食品の加熱時間が長いと、庫内で食品が発煙・発火する恐れがあります。なので、加熱の際は様子を見ながら使用しましょう。

※データは2022年12月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/山田ナナ

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