キーボード兼カバーが同梱されるのはうれしいポイントだが……
先にも触れた通り、本製品の購入時にはキーボード兼カバーが同梱されます。5万円弱の販売価格ながら、持ち運ぶ際に便利な付属品がついてくるのはうれしいポイントです。
エンターキーがやや小さいものの、配列は一般的な日本語配列(80キー)に近いため、タイピングの際に戸惑う心配もありません。ただし、コンパクトなサイズ感になっているため、キーボードを見ずにタイピングするには少し慣れが必要という人もいるでしょう。
キーボードにはトラックパッドも搭載されていますが、感度は少々ラグを感じることもあります。作業中に〝キュッ〟と動いてしまうこともあり、少々使いにくく感じています。また、キーの沈み込み自体は心地よいものの、深くしっかりと押し込まないと反応しないシーンも見られます(個体差があるかもしれませんが……)。
出先で軽い資料作成をしたり、メールを返信する程度の用途であれば問題ないかもしれませんが、PCライクに作業をする場合には、Bluetoothマウスやキーボードと接続したほうが快適かもしれません。
Windows OS搭載機でていて5万円弱の価格を考えれば、許容範囲かもしれませんが、仕事用に使いこなすのであれば、自分好みへのカスタマイズもご一考といったところです。
キーボード兼カバーは、背面を折り返してキックスタンドとして利用することも可能。折り返す角度はかなり自由なため、狭いスペースでも作業をしやすいのが特徴です。
5万円弱のWindowsタブレット、どこまで仕事に使える?
「JA2-TBW1001」の搭載CPUはIntel Celeron N4020。メモリは4GB、ストレージは64GBとなります。初期搭載OSは、Windows 11 Proとなっており、ビジネスシーンにおける機能の豊富さも魅力となっています。
スペック構成自体は価格通り控えめなため、すべての動作がスムーズという製品ではありません。アプリの起動やWebページの読み込みには少しラグがありますが、一度アプリを表示すれば、その後は比較的快適に動作するため、動画視聴や文書作成程度の作業であれば、一通りこなせる性能となっています。
ただし、大量のタブを表示したり、複数のアプリを同時に起動するといった使い方には向いていません。基本的には単作業向けのデバイスという認識で間違いないでしょう。
ディスプレイ上部に搭載されているWebカメラは200万画素。実際に動画を見ると、少し白っぽい印象もありますが、Web会議程度であればこなせます。アウトカメラは500万画素となっており、QRコードの読み取りなどに便利でした。
とにかく安価なWindowsデバイスが欲しい人に向けたaiwaデジタルのWindowsタブレット
10.5インチの持ち運びやすいサイズ感や、キーボード兼カバーが同梱されるのが特徴のWindowsタブレット「JA2-TBW1001」。やはり最大の特徴は5万円弱という販売価格でしょう。
充電ポートの仕様やトラックパッドの使い勝手など、気になるところもあるので、ヘビーユーザーのメインPCとしての活用には向かない印象もありますが、屋外でのちょっとした作業に使うサブPCとしてや、Web会議や動画視聴といった単機能向けデバイスとして使うなど、活用方法は様々。特に、Windows 11 Proを搭載していながら、5万円弱で購入できる製品は少ないので、「とにかく安価なWindowsデバイスを探している」という人は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
取材・文/佐藤文彦