タブレットと言えば、iPadが人気の中心となってきた昨今。しかし、ここ最近はAndroid OSを使ったタブレットが多数登場し、ちょっとしたブームになっています。
そんな追い風を受けてか、Windowsタブレットも虎視たんたんと、人気獲得を狙っているようです。
しかし、物価高の昨今、〝高性能でも高額〟な製品が、消費者から敬遠されがちなのも事実。そんな中、5万円弱で買えるaiwaの激安タブレットが注目です。
IT製品の製造、販売を手掛ける「JENESIS(ジェネシス)」が、40歳代以上の人には懐かしい家電ブランド、〝アイワ〟のデジタル分野の商標権を受けて、「aiwaデジタル」という新しいデジタルブランドを設立したのをご存じでしょうか?
そして、昨年9月には、aiwaデジタルの第1弾製品として、AndroidスマートフォンやAndroidタブレット、スマートウォッチなどを低価格で発売し、侮れないパフォーマンスを発揮し話題沸騰となりました。
そこで本記事では、Windowsタブレット「JA2-TBW1001」を実際に試しながら、使用感、操作性についてご紹介します。
なお、aiwa公式サイトでは発売記念価格として4万9800円で販売中。
Windows OSモデルとしてはかなり安価な設定で、そのユーザーフレンドリーさはありがたいかぎりですが、はたしてどのような作業ができるのか、どれくらい快適に動作するのか……ここはみなさん気になる注目ポイントかと思います。特にビジネスシーンでの使用を考えている人にとっては、Officeソフトの編集やWeb会議といった作業がどのくらいできるのかが大切になるので、それぞれ検証していきます。
手に持つも良し、置いて使うのも良しの10.5インチ液晶ディスプレイ
ディスプレイサイズは10.5インチで、比較的コンパクトな仕上がり。よりコンパクトなタブレット製品というと、8.3インチディスプレイを搭載した「iPad mini(第6世代)」が思い浮かびますが、Windows 11を搭載し、PCライクに使うことも考えれば、持ち運びやすさと使用感の丁度よいバランスともいえるでしょう。
ディスプレイをパッと見ると、近年のデジタル製品としては太めに設計されたベゼルが目につきますが、タブレットとして手に持つ際には、親指を置く位置として便利。ポケットサイズのスマートフォンと違い、タブレットのベゼルに関しては、極端に細ければ良いというものではないと感じています。
ディスプレイ解像度は1920×1280で、IPS液晶を採用。決して解像度が高いわけではありませんが、動画視聴程度であれば特に違和感なく使用できます。
本体質量は約600g、厚さは約8.8mmで、サイズを考えるとやや重く厚めの印象。とはいえ、もともとコンパクトサイズの製品なので、持ち運びが苦になることはありませんでした。なお、背面に搭載されたカメラが少々出っ張っているのと、指紋の付着が少し気になる素材になっているので、個人的には同梱される専用キーボード兼カバーを装着するのがおすすめです。
インターフェースは、本体左側面にイヤホンジャックと電源ボタン、音量調節ボタン。右側面には、micro HDMIポート、USB Type-Cポート×2を搭載。タブレット製品としてはポート類が豊富に備えられているともいえますが、注意しないといけない点として、下側のUSB Type-Cは充電専用となっており、変換ハブなどの接続は上側のポートのみとなっています。
また、充電は同梱されるACアダプターのみの対応となっており、市販のUSB Type-Cケーブルでは充電できないのが残念なポイント。汎用性の高いUSB Type-Cポートを搭載しているだけに、個人的にはスマートフォンやワイヤレスイヤホンと同じケーブルが使えるようにしてほしかったと感じています。