AlbaLinkは、家族・親族の相続について考えたことがある500人を対象に「相続の不安に関する意識調査」を実施。回答結果をランキング形式で発表した。
約7割の人が「相続について家族・親族と話したことがある」
家族・親族の相続について考えたことがある500人に、「実際に、相続について家族・親族と話したことがあるか」聞いたところ、「ある」と答えた人が67.2%で7割近くという結果が出た。
相続にあたっては「どんな資産があるのか」「負債はあるのか」「資産関係の書類がどこにあるか」など、相続人(相続する側)が事前に知っておくべき情報が数多くある。
被相続人(財産を残す側)にも「家や土地をどう扱ってほしいか」「誰に何を相続させたいか」など、伝えておきたいことがあるはず。
いざ相続となったときに困らないよう、事前に話し合っておくのは必要だといえるだろう。
<相続について家族・親族と話した理由>
・親が高齢になり、相続について真剣に考えないといけない時期になったため(26歳 男性)
・メディアで「終活」というワードをよく聞くようになったから。また祖父母が亡くなった際に財産の状況がよく分からず、両親が苦労していたため(29歳 女性)
・一人っ子というのもあり、全部自分に回ってくるものなので(34歳 女性)
<相続について家族・親族と話さない理由>
・まだ親が若くて必要ないと思うから(25歳 女性)
・親がお金の話を嫌うから(31歳 女性)
・兄弟が遠くにおり、家族全員で集まる機会がなかなかない。両親と話したいが、あまり先のことを考えていないようで、「はいはい」と流される(32歳 女性)
相続に関する不安1位は「家族・親族と揉めないか」
続いて、相続に関して具体的に何が不安なのかを聞いたところ、1位は「家族・親族と揉めないか(170人)」だった。
以下、2位「税金・費用の額(87人)」、3位「手続きの難しさ(67人)」、4位「遺産の分割割合・方法(66人)」と続く。
上位にランクインした不安をおおまかに分類すると、「人間関係」「費用」「手続き」に分かれる。
費用や手続きについては、事前に情報収集したり専門家に相談したりすることで、不安を軽減できそうだ。
また家族・親族間のトラブルいについても、関係者が前もって少しずつ話し合っておけばトラブルを回避しやすくなると考えられる。
相続に関する相談は「弁護士にする」が1位
最後に、「相続の問題が生じた場合、誰に相談しますか」と聞いたところ、1位は「弁護士(45.0%)」で、半数近くを占めた。
以下、2位「税理士(28.4%)」、3位「自治体(15.6%)」、4位「司法書士(8.2%)」と続く。
全体的に、弁護士・税理士・司法書士など、専門家に相談したいという人が目立つ。
また「農地のことならJAに相談するのがいいと聞いた」など、相続財産の種類に合わせて相談先を考えるという人もいた。
<1位 弁護士>
・専門的な知識を持っているから(28歳 女性)
・お金を払ってでもプロに依頼した方が確実だと思うから(32歳 女性)
・法律の専門家に頼んで、トラブルを回避したい(49歳 女性)
<2位 税理士>
・節税するにはどうしたらいいか、わかってないので(29歳 男性)
・実家が自営業で、普段から頼りにしている税理士の先生がいるから(48歳 女性)
・相続税の算出および納税手続きのため(57歳 男性)
<3位 自治体>
・初期段階で税理士や弁護士に相談するのはハードルが高い。そのためまずは自治体に相談すると思います(30歳 女性)
・無料で大まかなことを教えてくれると思うので(42歳 女性)
・たくさんの相続はないと思うし、兄弟も二人だけなので、公的な機関でよいかと思う(54歳 女性)
調査概要
調査対象:家族・親族の相続について考えたことがある人
調査期間:2022年12月26日~2023年1月4日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性308人/男性192人)
回答者の年齢:10代 0.4%/20代 16.4%/30代 37.6%/40代 25.0%/50代 16.4%/60代 4.2%
関連情報
構成/塩水眞希