戸建て住宅への充電器設置の費用相場
戸建て住宅に充電器を設置する際の費用相場は次の通り。
1. 充電器
●3.2kW(コンセント型):5,000円から1万円(税込)
ただし、充電ケーブルは別途用意が必要で、充電ケーブルはおよそ6万円(税込)ほど。
●6kW充電器:22万円(税込)から
●自動車メーカー専用ブランドの充電器:場合によって車の本体価格に含まれる。
2. 設置工事費:10万円から20万円(税込)程度
戸建て住宅にEV充電器を設置する流れ
これからEVを購入する戸建て住まいの初心者に向け、充電器設置の流れと注意点をデニス氏に聞いた。
1. 充電器を選択
2. 工事業者に連絡
3. 場合によって一度、現地調査を受ける
●ポイント
設置場所、自宅の分電盤から設置場所までの配線距離および配線ルートをよく検討する。
4. 後日に工事業者が訪問し、設置工事を行う。(設置工事は約3時間程度)
5. 設置後、使用開始
●ポイント
EV充電器を設置する際、自宅で消費する電力量が変わるので、契約アンペア数の見直しが必要な場合がある。
「自宅で電化製品を同時に使いすぎると、ブレーカーが落ちる場合がありますが、EV充電器は3.2kWの場合は16A(200V)、6kWの場合は30A(200V)の電流が流れるので、電気契約によってブレーカーが簡単に落ちてしまう場合があります。そのため、電気契約を確認し、必要に応じて電気契約を変えていただくことをおすすめします。一般的に、3.2kW充電器を設置する場合は +30A、6kW充電器を設置する場合は、+60Aの変更をするのが無難でしょう」
「電気契約の変更について、一般の工事業者に聞いてもわからない場合がありますので、できればEV充電器設置経験のある業者への依頼をおすすめします。多少金額が高くても、電気のアドバイスができて、もしくはEV充電のコツを教えてくれる業者に頼んだほうがいいです」
EV購入の意思決定は、充電器設置のめどが立てば、勢いがつくものだ。ぜひ参考にしたい。
【取材協力】
ユアスタンド
取材・文/石原亜香利