スマートフォンには、2つ以上のデータ通信サービスを登録できる、〝デュアルSIM〟という機能を搭載した製品が多く登場しています。iPhoneシリーズでいうと、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降のモデルです(利用にはiOS 12.1以降のインストールが必要)。
データ回線は1つで十分と考える人が多いかもしれませんが、メインで使っている通信会社と別の回線を用意していると、どちらかが圏外の場所でも通信できる可能性があります。また、通信障害などの緊急事態が起きた場合でも、別回線に切り替えられる場合もあります。
もちろん、2回線目の契約でもドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアを選択してもOKですが、通信費を安く抑えるのであれば、格安SIM(MVNO)の契約もおすすめ。特に、電話番号は1つでいいという人なら、格安SIMのデータ通信専用プランで契約するのもおすすめです。
目次
サブ回線で契約するなら格安SIMのデータ通信専用プランが吉?
多くのMVNO会社では、音声通話やSMS機能が利用できるプランに加えて、データ通信専用のプランが提供されています。緊急用のサブ回線として契約するのであれば、データ通信専用プランを検討するのもおすすめです。
というのも、音声通話機能付き、SMS機能付きの料金プランと比較して、データ通信専用プランは比較的安価に契約できることが多くあります。月額料金はMVNO会社や契約するプランによっても変わりますが、中にはワンコイン程度のプランもあるので、契約前に料金やデータ使用量を確認してみましょう。
データ通信専用プランの場合、電話番号は発行されないため、音声通話の利用はできません。メインで使用している回線の電話番号があれば問題ないという人には有用なプランといえます。また、データ通信のみであっても、LINEやメール、ZOOM、Microsoft Teamsといったアプリの利用はできるので、緊急事態用の連絡手段を確保しておくという意味でもおすすめです。
では、各MVNO会社のデータ通信専用プランを比較していきましょう。
データ通信専用のeSIM契約なら月々2GB/440円から利用できる格安SIM「IIJ mio」
格安SIMを提供するMVNOの中でも知名度の高い「IIJ mio」では、データ通信専用のプランが2種類提供されています。
1つは物理SIMカードを契約するプラン、もう1つは、スマートフォンに直接ユーザーのデータを登録する「eSIM」を契約するプラン。月額料金は、eSIMプランのほうが割安になっているので、対応スマートフォンを所持している人にはこちらがおすすめです。
データプラン
2GB:740円/月
4GB:900円/月
8GB:1400円/月
15GB:1730円/月
20GB:1950円/月
データeSIMプラン
2GB:440円/月
4GB:660円/月
8GB:1100円/月
15GB:1430円/月
20GB:1650円/月
データ通信専用プランも「通信容量」と「通信速度」から選べる格安SIM「mineo」
「mineo」では、月々に使用できるデータ通信量から選べる「マイピタ」と、データ通信は使い放題で通信速度によって月額料金が変わる、「マイそく」の2種類が用意されています。
マイピタの場合は、音声通話付きプランとデータ通信専用プランで料金が変わりますが、マイそくの場合は音声通話付きプラン、データ通信専用プランどちらも同一料金となります。
マイピタ/データ通信のみ(シングルタイプ)
1GB/880円/月
5GB/1265円/月
10GB/1705円/月
20GB/1925円/月
マイそく
スタンダード(最大1.5Mbps):990円
プレミアム(最大3Mbps):2200円
ライト(最大300kbps):660円
安定のドコモ回線が利用できる格安SIMのデータ通信専用プランは?「OCN モバイル ONE」
「OCN モバイル ONE」はドコモのエコノミーMVNOとしても話題を呼び、ドコモ回線を利用した主要なMVNOの6社内での通信品質が4期連続で総合1位、2022年9月のMVNOシェア、満足度調査で1位と、安定した品質が魅力のMVNOとなります。データ通信専用プランの料金は下記の通りです。
データ通信専用SIMカード
3GB:858円/月
6GB:1188円/月
10GB:1628円/月