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アーユルヴェーダの知識を活用!23歳の女性が病気をきっかけに立ち上げたお茶ブランド「mok」

2023.02.07

■茂木雅世のお茶でchill out!

思いもよらないことが起こったり、大きな変化を体験したり、そんな時こそ自分自身を労わることが大事なはずなのに、無理をしたり、頑張り過ぎてしまう。
誰しもが一度はそんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。

「selflove」という言葉が一般的になった今でさえ、自分自身を大切にする方法について悩むという人も少なくないはず。

そんな、自分を大事にするということの大切さを、スリランカの伝統医療であるアーユルヴェーダの知恵を詰め込んだお茶という形で伝えているブランドmok。初めて知った時からその優しい取り組みに心を掴まれました。

自身の病気がきっかけでブランドを立ち上げた23歳

mokのブランドディレクターをつとめるのは、現在23歳のハルカさん。
大学生の頃に経験した自身の病気をきっかけにヨガやアーユルヴェーダを学び、mokを立ち上げました。

療養中、処方された薬を一日に何十粒も飲んでいるうちに、心がだんだんと弱っていくのを感じたというハルカさん。薬に頼るのではなく、身体を動かしたり、ハーブなど自然の力を借りて、改善させる方法を探っていったのだとか。

ヨガとともに、興味を持ったのは、父親のルーツでもある国、スリランカの伝統医療アーユルヴェーダ。それまで意識をしたことがなかったものの、実は両親がアーユルヴェーダのホテルを経営していることもあって開いていることもあって、以前から近くにあった存在だったといいます。

アーユルヴェーダの知恵を届けるためにお茶の商品を開発

ヨガとともに学びを深め、それらを暮らしに取り入れていくうちに、だんだんと症状が改善していったハルカさんは、自らの実体験で得た学びを、今度は必要とする誰かにシェアしたいと考えるように。

ヨガとアーユルヴェーダの資格を取得し、他国に比べるとまだまだメンタルケアに対する優先順位が低い日本で、病気になりにくい心と身体を保つための知恵を届ける取り組みをスタートさせていきました。

アーユルヴェーダの勉強の中には、ハーブやスパイスといった植物療法についての話が良く出てくるため、ハーブティーを飲む機会も増えていったというハルカさん。おいしいだけでなく、飲み続けているうちに身体の不調もだんだんと改善していったこともあって、まずはアーユルヴェーダの知恵をつめこんだお茶の商品開発に取り組もうと決心します。

自分の体質に合ったお茶で深呼吸

mokのお茶の特徴は、アーユルヴェーダの考え方にある、風(ヴァータ)、火(ピッタ)、水(カパ)という3つの体質別にお茶が用意されていること。

事前に当てはまる項目の数をチェックし、自分がどのタイプなのかを調べて、体質にあわせたお茶を選ぶことができます。

また、お茶を飲む時に、深い呼吸も体験してほしいという願いが込められており、それぞれのお茶の中に、必ず1種はフリーズドライのハーブを使用。摘みたてのハーブのようなフレッシュな香りが広がり、お茶を飲む度に自然と深い呼吸を促してくれるのです。

使用されているハーブも、オーガニック製法の農家さんのハーブを優先して選んでいるそうで、ハルカさん自ら可能な限り直接畑を見に行って、農家さんとお話しをしてから買い取りをさせてもらっているのだとか。

さっそく、チェックリストを使用して、自分がどのタイプなのかを調べてみると、冷え性や頭痛などの不調が起こりやすいヴァータ体質との結果が。

ブレンドされているハーブを見て見ると、このタイプの人に起こりやすい不調を未然に遠ざけてくれる、ジャーマンカモミールやパッションフラワー、ステビア、ジンジャー、オレンジピールなどがブレンドされていました。

ティーバッグの中を覗いてみると、フリーズドライというだけあって、ジャーマンカモミールのお花の形もほぼそのまま確認でき、花束を抱いているようなやさしい香りがふわりと身体を包みます。

若い世代がメンタルケアに関心を持ってくれるようにと、手に取りやすいコンパクトなサイズを採用し、デザインも今までのハーブティーのパッケージとは一味違う、存在感。

ティーバッグのタグには手作りの「m」のハンコが1つ1つ押されているなど細かいところにもあたたかみが宿ります。

「せっかくビジネスをするのであれば、お金を頂くというだけでなく、何かの形で社会に還元したいという想いがあった」と語るハルカさんは、現在お茶を伝える活動以外にも、自らお願いをして、子ども達向けのハーブを使ったワークショップを月に1度無償で開催をしているそう。

自身の体験から身に付けたアーユルヴェーダやヨガの知恵を誰かにシェアすることで、役立ててもらいたい。ハルカさんのやさしくも強い想いがmokの活動につながっているのです。

サンスクリット語のmoksaという言葉に由来しているというmokというブランド名。
moksaという言葉は仏教において「煩悩に縛られていることから解放され、苦から脱し、自由の境地に到達する事 =悟ること」という意味を持っているのだとか。

お茶を飲んでいる時間だけでも、頭の中にある様々な問題から解放され、自由になれたのなら、「もう少しがんばってみよう」という前向きなパワーも沸いてくるはず。

心の余裕がなくなってしまった時や頑張り過ぎていると感じた時、ココロとカラダにやさしいお茶で自分自身のコンディションを整えてみてはいかがでしょうか。

mok ⇒ https://www.instagram.com/moki98per/

「茂木雅世のお茶でchill out!」連載一覧

【著者プロフィール】
茂木雅世 もき まさよ

煎茶道 東阿部流師範・ラジオDJ
2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまう活動を開始。現在ではお茶にまつわるモノ・コトの発信、企画を中心にお茶“漬け”の毎日を過ごしている。お茶×音楽ユニットYuge〻のメンバーとしても活動中。
趣味は暮らしの中に取り入れやすいサステナブルアイテムを探求することとバスケ観戦。
Instagram:https://www.instagram.com/moki98per/
Twitter:https://twitter.com/ocharock

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