「エネファームミニ」新型モデルの外観。左が熱源機(標準タイプ)、右が燃料電池発電ユニット。
現行機より定格発電効率(50%LHV)と総合効率(85%LHV)が向上
東京ガスと京セラは、世界最小・最軽量(※1)の家庭用燃料電池「エネファームミニ」の新型モデルを発売(※2)した。
両社は、現行機(2019年度発売)に対するユーザーや工事店・メンテナンス店などからの要望を踏まえ、設置スペースの削減や施工・メンテナンスの作業効率化に向け、部品レイアウトや形状の見直しなどを行ない、新たな「燃料電池発電ユニット(貯湯タンク内蔵)」を製品化(※3)した。
具体的な特徴としては、構造の見直しとともに、部品点数を45%削減することで、現行機より設置スペース(メンテナンススペースを含む)を20%削減(※4)したうえ、17kgの軽量化を実現。これにより、設置場所の選択肢が拡大するとともに、施工やメンテナンス時の作業性が向上する。
また、主要部品を改良し、現行機より定格発電効率(50%LHV※5)・総合効率(85%LHV)が向上。さらに、停電時発電継続機能(※5)で停電時専用コンセントから家庭用冷蔵庫(※6)の使用が可能となった。
そのほか、主要部品の耐久性向上により、耐久年数が12年(現行機は10年)に延びたことで、保証期間も最長12年に延長。該当する熱源機(※7)を使用している場合、新設の熱源機が不要なため、導入しやすいのも利点だ。
主な製品仕様
※1 定置型家庭用燃料電池において体積・重量が世界最小・最軽量。2022年10月31日時点、京セラ調べ。
※2 設置に必要なスペースの体積比。主な設置パターンの平均値。
※3 京セラが本製品を供給し、東京ガスが販売。
※4 低位発熱量基準。燃料ガスを完全に燃焼させた時に生成され、水蒸気の凝縮潜熱を除いた熱量。
※5 ダイニチ工業、パーパスの3社連携による開発。開発にあたり、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の結果から得られた成果を一部活用。
※6 発電継続するためには、ガスの供給が必要。エネファームミニが発電していない時に停電になった場合、停電時発電継続機能は使用できない。
※7 冷蔵庫の機種によっては使用できない場合がある。
※8 保証対象は発電ユニット本体。
※9 後付け構成が可能な熱源機はパーパス、ノーリツ、リンナイ製熱源機のうち、接続確認が完了しているものとなる。
※10 カタログ値。
関連情報
https://www.kyocera.co.jp/
https://www.tokyo-gas.co.jp/
構成/立原尚子