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データサイエンス系学部の新設で日本のデジタル人材不足は解消できるのか

2023.02.01

データサイエンティストを育成する環境が整いつつある

SDSの想定するキャリアパス。SDS学部生には、複合的な視点で課題解決を図れる“ゼネラリスト”としての素養を身に着けてほしいとのこと。

データサイエンス教育の需要の高まりに対し、その教育を担うことのできる人材が十分でないという課題が生じている。一橋大学では、データサイエンスの教育人材を育成する取り組みも進めている。

「大学共同利用機関である統計整理研究所が中心となって、統計エキスパート人材コンソーシアムというプログラムを進めています。ここでは大学などで統計を指導できるエキスパートの育成を目指しており、本学の若手教員をこのプログラムに派遣しています」

また、学部だけでなく、今年4月に大学院にもSDSの修士課程を設置し、2年後には博士課程も設置予定とのこと。つまり、データサイエンスの研究者を長期的に育成する環境も整う。

「修士の入学定員21人に対して教員は18人います。しかも18人の教員の専門領域は様々なので、多角的な視点から手厚い指導を受けることが可能です。デジタル人材の不足を解消するような教育の好循環を目指しています」

同大学としては、研究者として大学院に進学する以外に、大きく2通りのキャリアを想定しているそうだ。

「1つは『開発・マネジメント型人材』。これは、ビジネスの現場で社会課題を把握して対応できる技術者のような人材を想定しています。もう1つは『分析・マネジメント型人材』。たとえば、金融機関などでデータサイエンスの手法を用いてリスク管理のための具体的な施策を提案できるような人材です」

まだまだ“データサイエンス系”の学部新設の流れは続きそうだ、と渡部氏は語る。データサイエンスは経済・経営だけでなく、教育や医療など幅広い分野で活用されるはず。データサイエンスを深く学び、膨大なデータから有効な知見を示して現場の課題を解決できる“救世主”が育つ環境は、徐々にだが確実に整えられつつあるようだ。

文/清談社・小森重秀

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