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アウディが四輪駆動システムを備えたEVクロスオーバークーペ「activesphere concept」を発表

2023.01.31

多彩な目的に対応するボディデザインを備えたsphereコンセプトカーの集大成

アウディは、sphere(スフィア)コンセプトカーの集大成となる4番目のモデル、activesphere concept(アクティブスフィア コンセプト)を発表した。

2021年に発表されたskysphere roadster(スカイスフィア ロードスター)とgrandsphere sedan(グランドスフィア セダン)、そして2022年4月に発表されたurbansphere space concept(アーバンスフィア スペース コンセプト)に続き、今回、多彩な目的に対応するボディデザインを備えた4ドア クロスオーバー クーペがデビューする。

全長4.98mの非常にエレガントなこのクルマは、単なるラグジュアリースポーツカーではなく、印象的な最低地上高とオフロードにおける優れた走破性を実現する22インチの大径ホイールを備えている。

Sportbackとしてデザインされたactivesphereのリアは、スイッチを押すだけでオープンカーゴベッド(アクティブバック)に変化させることができる。これにより、電動自転車、ウォータースポーツ、そしてウィンタースポーツ用ギアなどのレクリエーション装備を積載することが可能となっている。

オンロードとオフロードの両方で優れた走破性を実現する駆動システムとサスペンション

相反する要素を完全に統合したactivesphereは、オンロードとオフロードの両方で優れた走破性を実現する駆動システムとサスペンションを備え、多目的に使用することが可能となっている。

ドライバーは、自らステアリングホイールとペダルを操作して、積極的に走りを楽しむこともできるが、自動運転システムも備えているため、リラックスした時間を過ごすことも可能。

このコンセプトカーは、エレガントでダイナミックなクーペとして、クラシックなプロポーションとラインを特徴としているが、わずか数秒で、最高のスポーツギアを運ぶためのピックアップに変化させることができる。このカーゴベッド(荷台)は、電動自転車も積載できる十分なスペースを備えている。

activesphere conceptのデザインは、マリブのアウディデザインスタジオで行われた。マリブは、米国有数の海岸道路であるパシフィックコーストハイウェイのすぐ近くにある。このクリエイティブなプロジェクトを担当したのは、スタジオマネージャーのゲール ビュザン氏と彼が率いるチーム。彼はプロジェクトの背景にあるアイデアについて、次のように説明する。

「activesphereは、とてもユニークなクルマです。このモデルは、Audi Sportbackのエレガントなスタイル、SUVの実用性、オフロード性能を巧みに組み合わせた、まったく新しいタイプのクロスオーバーです」

今回アウディのPPEモジュラーシステムによる電気駆動と急速充電テクノロジーを備えたactivesphereが、コンセプトカー sphereファミリーに加わった。ゼロエミッションによる走行、600kmを超える航続距離、800Vテクノロジーによる急速充電により、このクルマは、持続可能性、優れたダイナミクス、最先端の電気自動車として、長い航続距離を妥協なく実現している。

この件に関してAUDI AG技術開発担当取締役オリバー ホフマン氏は次のように述べている。

「スフィア コンセプトは、未来のプレミアムモビリティに対する当社のビジョンを示しています。特に将来のアウディモデルのインテリアでは、パラダイムシフトを経験しており、インテリアは、乗客がくつろぎ、同時に外の世界とつながることができる場所になります。アウディアクティブスフィアにおける最も重要な技術革新は、モビリティのための拡張現実の適応です。アウディの寸法は、周囲とデジタルリアリティの完璧な統合を生み出します」

未来志向のアウディユーザーの高い要求に応えるactivesphere concept

さらに自動運転機能により、ドライバーと乗員に新たなレベルの自由がもたらされ、新しいディスプレイと操作テクノロジーにより、様々な方法でactivesphereを使用することができる。

革新的な操作コンセプトであるAudi dimensionsは、乗員の視野にデジタルコンテンツをリアルタイムで表示することにより、物理的世界とバーチャルワールドを組み合わせた、複合現実として知られる世界を実現する。

ハイテクヘッドセットは、実際の環境とルートビューを提供すると同時に、3Dコンテンツとインタラクティブな要素を表示することができる。またドライバーと乗員は個別に設定することが可能となっている。これは、運転状況やナビゲーションなど、ドライバーに関連するすべての情報を表示できることを意味する。

さらに、ヘッドセットを装着した乗員は、実際には目では見ることのできない、シンプルでミニマリストデザインのコントロールパネルやその他のバーチャルディスプレイを見ることができる。

この複合現実システムにより、ユーザーは現実でありながらも見ることができないタッチセンシティブゾーンと正確にやり取りすることができる。ヘッドセットに表示されたこれらのゾーンは、ユーザーが触れるとリアルタイムで反応して、機能を表示したり実行したりすることができる。

activesphere conceptは、完璧なオールラウンドモデルとして、パーソナルモビリティと持続可能性が相反するものではないことを証明し、未来志向のアウディユーザーの高い要求に応える。

さらに、アウディブランドの美しいデザインとダイナミズムを極めて高いレベルで提供し、未来志向のテクノロジーと組み合わせたクルマを望む方にも訴求する。これらのユーザーにとって、activesphere conceptは、従来の境界を越える魅力的なビジョンを実現するクルマとして受け入れられるだろう。

ダイナミックなポテンシャルを表現した力強く美しいエクステリアデザイン

そのサイズ(全長4.98m、全幅2.07m、全高1.60m)より、activesphere conceptは、プレミアムセグメントに属する。電気自動車の特徴でもある2.97mの長いホイールベースは、乗員の足元に広々としたスペースを提供。前後のオーバーハングが短く、全体として数値以上にコンパクトな印象を与える。様々な角度から見ると、まるで1つの大きな塊から削り出したかのように見える。

22インチの大径ホイールや印象的な最低地上高はスポーツカーを想起させる

さらに22インチの大径ホイール、印象的な最低地上高、アウディらしいフラットなキャビン、そしてダイナミックなルーフラインにより、そのプロポーションはスポーツカーを想起させる。

285/55タイヤは、あらゆるタイプの地形に対応し、そのトレッドパターンは、activesphereがオフロードも走行できることを示している。さらに、オフロード走行時は冷却性能を最適化するために開き、オンロード走行時は空力性能を最適化するために閉じる、可動部があるホイールが装着される。左右のフロントドアに設置されたエレガントでスタイリッシュなリアビューカメラも、空気抵抗を最小限に抑えるように特別に設計されている。

明確なエッジが存在しないデザインにより、凸面と凹面がスムーズにつながり、ボディパネル全体にソフトな陰影がもたらされている。サイドとリアから見ると、リアのホイールハウスは水平基調のデザインが採用され、このコンセプトカーのダイナミックなポテンシャルを表現している。

ガラス面は車体の多くの部分を占めているが、ガラスが採用されているのはルーフ部分だけではない。activesphereのフロントエンドは、ブランドの顔であるシングルフレームを特徴としている。このグリルは透明ガラス製で、大型のフランク(フロントフード)を通して、乗員に見通しの良い前方視界を提供する。

ボリューム感のあるホイールアーチが優れたオフロード能力を表現

またドア下部の側面にもガラスが採用され、activesphereでオフロードを走行するときに、自然の景色とインテリアが一体化した走行体験を生み出す。カーブを描く幅広いテールゲートにも、リアライトが組み込まれ広範囲にガラスが装着されており、ルーフも透明で、インテリアは明るい日差しで満たされる。

エクステリアは、優れたオフロード能力を全身で表現しており、ボリューム感のあるホイールアーチにより、このクルマが可変電子制御式quattro 4輪駆動システムを備えていることを示している。

activesphereの最低地上高は、走行条件に応じて変化させることができる。基本となる地上高は208mmだが、オフロード走行時には40mm高くすることが可能。同様に、オンロード走行時には40mm低くすることができる。これは、高速走行時の重心の低下と空力性能の両面でメリットがある。オフロード走行時のアプローチアングルは18.9度、ディパーチャーアングルは28.1度となっている。

activesphereは、典型的なSportbackスタイルに、allroadのデザインエレメントとテクノロジーを融合した最初のクルマとなる。このため、アウディはallroadとは対照的に、この新しいボディバリエーションを「active Sportback」と呼んでいる。

allroadのテーマを採用した新しいバリエーションであるactivesphere conceptは、フロントとリア、サイドエリアのドア下部にアークティックティール(Arctic Teal)と呼ばれるダークカラーの高光沢塗装仕上げを施し、フロアアセンブリーとキャビンを視覚的に並列に見せるマットな表面を特徴としている。この部分には、互いに平行に配置され、わずかにオフセットされた垂直スタッドを備えた金属製のストリップが一体化されている。これらのエレメントは、車高が上がると展開して、オフロードモードが選択されていることを視覚的に示す。

Bピラーが存在しない革新的なドアを採用

そして、Sphereシリーズのgrandsphere conceptと同様に、activesphereのドアは、フロントとリアのAピラーとCピラーに装着され、Bピラーは存在しない。この革新的なドアは、乗員が車両に乗り込むときに、インテリアの空間全体が開放されることをアピールしている。

シングルフレームの左右上方には、スリムなヘッドライトユニットが設置されている。このライティングユニットは、アウディの4リングスロゴを反映したデザインを採用しており、2つのリングの交点を拡大および分離することによって瞳を形成している。

このAudi eyeと呼ばれる新しいライトシグネチャーは、grandsphereで初めて採用された。activesphereでは、このシグネチャーがさらに進化し、オンロードとオフロードのドライビングモードに、それぞれ独自のバリエーションが設定されている。デイタイムランニングライトとリアライトは、超微細マイクロLEDテクノロジーを使用して、精細度とコントラストをさらに高めている。

PPE – カスタマイズされた駆動テクノロジー

activesphere conceptは、アウディの最も革新的な電気自動車用プラットフォームである、プレミアム プラット フォームエレクトリック(PPE)をベースにしている。寸法とパフォーマンスレベルは、PPEの要件に適合。

grandsphereおよびurbansphere conceptと同様、activesphere conceptも市販化に向けてこのモジュラーシステムを利用。PPEはアウディのリーダーシップにより、ポルシェAGとともに開発が進められており、2023年末までに、PPEをベースにした最初のアウディ市販モデルが発表される予定となっている。PPEは電気自動車専用に設計されているため、このテクノロジーのすべての利点を最大限に活用して、車両の走行特性、経済性、パッケージオプションを最適化することができる。

その結果、アウディは、量産セグメントのBおよびCセグメントに車両を投入する際、電気自動車のラインナップを効果的に拡大することができる。さらに、スケールメリットを活用することで、ラグジュアリークラスのテクノロジーと幅広いモデルバリエーションを、プレミアム市場では他に類を見ない幅広いモデルラインナップに展開することが可能になる。

PPEは、これまでに例のない幅広いモデルに対応できるように設計された最初のプラットフォーム。これには、背の高いSUVやCUV(クロスオーバー ユーティリティ ビークル)だけでなく、寸法やホイールベースがactivesphere conceptとほぼ同じ A6シリーズといった車高の低いアウディの主力製品も含まれている。

PPEの重要な要素は、前後のアクスル間に搭載されたバッテリーモジュール。activesphere conceptでは、約100kWhのエネルギー容量を備えている。前後アクスル間の車幅全体を有効に活用することで、比較的フラットなバッテリーレイアウトを実現できる。

四輪駆動のactivesphere conceptの前後のアクスルに搭載された電気モーターは、合計325kWの出力と720Nmのシステムトルクを発生。フロントおよびリアサスペンションには、5リンクタイプが採用されている。さらに、このコンセプトカーは、アダプティブダンパーを備えた、アウディアダプティブ エアサスペンションも装備している。

駆動テクノロジーの中核となる800Vの急速充電

将来すべてのPPEモデルの駆動テクノロジーの中心的要素となるのが、800Vの充電テクノロジー。これによりe-tron GT quattroのバッテリーと同様に、急速充電ステーションを使用すると、最大270kWの出力で、非常に短時間でバッテリーを充電することができる。アウディは、PPEとともにこの革新的なテクノロジーを、ミッドレンジおよびラグジュアリーセグメントの市販モデルに初めて導入する。

PPEテクノロジーにより、内燃エンジン搭載モデルの従来の給油時間に近い充電時間を実現することができる。これにより、わずか10分で、300km以上走行するための十分なエネルギーを充電することが可能となる。

さらに25分未満で、容量100kWhバッテリーを5〜80%まで回復させることができる。一充電走行距離が600kmをはるかに超えるactivesphereは、長距離ツアラーとしての資質を十分に備えている。

関連情報:https://www.audi.co.jp/

構成/土屋嘉久

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