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ビジネスシーンでも見聞きする機会が多い慣用句「心血を注ぐ」の正しい意味と使い方

2023.01.31

2022年に開催され、世界で注目されたFIFAワールドカップ。各国の代表選手が全力で試合に向かう姿勢に感銘を受けた人も多いだろう。このように熱心に物事に取り組む様子を、慣用句では「心血を注ぐ」という言葉で表す。

本記事では「心血を注ぐ」の意味、正しい使い方を解説する。ぜひこの機会に正しい使い方をマスターして、シーンに合わせて使ってほしい。

心血を注ぐとは

「心血を注ぐ」は、目標達成のために行動している人や、全力を尽くして物事に励んでいる人を言い表す際に使われる慣用句だ。

心血を注ぐの読み方と意味は?

「心血を注ぐ」の読み方は「しんけつをそそぐ」。人が物事に対して心と身体、自分の全てを使って尽くすことを表し、どちらかと言えば長い期間、尋常ではない努力を継続するニュアンスが強い。

言葉の成り立ち 

「心血を注ぐ」の「心血」は精神と肉体のすべてを、「注ぐ」は一つのことに集中ことを表す。この2つの言葉を組み合わせ、「精神と肉体すべてを一つのことに集中させる」という意味合いで使われるようになったとされている。

「心血を傾ける」は誤り?

「精魂を傾ける」や「心を傾ける」と混同し、「心血を傾ける」という言葉を使う人も少なくない。しかし「心血を傾ける」は本来存在せず、誤った表現であるため注意が必要だ。

ちなみに「精魂を傾ける」は、何か一つの物事に全力で打ち込むことを指す慣用句で、意味も「心血を注ぐ」に近い。また、「心を傾ける」は人や物事に惹かれる様子を表す言葉だ。

心血を注ぐの使い方

「心血を注ぐ」は、スポーツや芸術分野、ビジネスシーンでも見聞きする機会が多い慣用句の一つ。ここからはこの言葉の使い方について、例文や類語をチェックしながら理解を深めていこう。

例文

何かに熱心に取り組む様子を「心血を注ぐ」と表現すれば、厳しい特訓に励む様子や、物事に対する情熱的な姿勢をより鮮明に表現することができる。

【例文】

・彼はフェンシングの県大会で勝つために心血を注ぎ練習に励んだ。

・この油絵は彼女が心血を注いで描き上げた。

・彼は新型のロケット開発に心血を注いだ。

類語

続いて、「心血を注ぐ」と似た意味を持つ2つの類語の意味を確認しよう。

1.全身全霊

読み方は「ぜんしんぜんれい」。「身も心もすべて」「体力と精神力のすべて」という意味を持つ四字熟語だ。さまざまな動詞と組み合わせて「全身全霊を注ぐ」「全身全霊を傾ける」「全身全霊を捧げる」「全身全霊で打ち込む」のような形で使われる。

2.無我夢中

読み方は「むがむちゅう」。今ある状況や状態を忘れてしまうくらい、一つの物事に心を奪われた様子を意味する言葉だ。深く集中している状態を表す際に使用され、例えば「無我夢中で食べている」「無我夢中で走ってゴールテープを切った」のように使うことができる。

英語表現

「心血を注ぐ」を英語で表現したい時に使える熟語が「devote one’s life」。「devote」は「捧げる」、「life」は「命・生涯」を意味する。

直訳すると「命を捧げる」となるが、「心身の力を尽くして物事に取り組むこと」という意味で用いられることが多い。

【例文】

1.He devoted his life to the success of new project.

(彼は新しいプロジェクトの成功に心血を注いだ)

2.The actor devoted his life to the practice of the swimming competition.

(その俳優は水泳大会の練習に心血を注いだ)

 

文/編集部

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