「ベジタリアンが肉の代わりに調理して食べているフルーツ」って何…!?
近年、環境への配慮から注目されている「代替肉」。ここ2~3年は大豆ミートを使ったハンバーガーがファストフード店で普通に売られていたり、コンビニのお弁当に大豆ミートの唐揚げが入っていたり、ということが珍しくなくなった。2022年には焼肉チェーン店「ライク」全店で代替焼肉の提供がスタートしている(一部店舗では2020年から)。味も進化していて、どれも言われなければわからないレベルだ。
その大豆ミートの次に来るのでは、と噂されているのが、ジャックフルーツという果物から作られた「フルーツミート」だという。大豆は「畑の肉」といわれるくらいだからまあわかるが、
「果物」と「肉」っていくらなんでも遠すぎない…?
そもそもジャックフルーツって何・・・?
と初めて聞いた時には、疑問が止まらなかった。その時にふと記憶によみがえったのが、2022年の秋に行われた「ドン・キホーテPB商品メディア向け体感・展示会」で、商品開発担当者から聞いた言葉。
22年8月にドン・キホーテから発売されたスナック「ジャックフルーツ(125g)」(645円)。
情熱価格のお菓子ランキング1位になった「しいたけスナック」に続け!とばかりに開発されたのが、インド原産で「世界最大の果実」ともいわれている「ジャックフルーツ」を使用したスナック。確かにその時に開発担当者が
「ジャックフルーツは日本では全く知られていませんが、アジアで広く親しまれているフルーツ。食感が鶏肉に似ているため、欧米ではベジタリアンが肉の代わりに調理して食べているんですよ」
と言っていたような…。
開発担当者は、「マンゴーのようでもありパイナップル、リンゴ、バナナのようでもある」このジャックフルーツに惚れこみ、このスナックを開発したという話だった。確かに食べてみると、最初はドライマンゴーのような甘みを感じるが、その後にトロピカルな香りを感じ、次にリンゴのような酸味、最終的にバナナのようなねっとり感もあり…。と、口の中で味が変化していく面白いスナックだった。
スナックとしては美味しかったが、それゆえによけいに、肉とのイメージの乖離がすごい。海外の人たちはあれをどう調理して、肉の代わりにしているのか。
その疑問が氷解する日が来た。代々木上原にあるカフェ「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」が2022年12月から、フルーツミートを使ったメニューの提供を開始しているという。「フルーツミート」の味を確かめに、さっそく行ってみた。