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映像制作現場で活躍する「インティマシー・コーディネーター」とはどんな職業?

2023.01.31

インティマシー・コーディネーターは、映画やドラマなどの映像作品の中でも、特に性的描写を含むシーンの撮影現場に関わる専門職。映像業界においてハラスメントやコンプライアンスに関する問題意識が向上しつつある昨今、注目度が高まっている職業の一つでもある。

そこで本記事では、インティマシー・コーディネーターの具体的な仕事内容について詳しく解説していく。映像業界に興味のある方や、職場でのハラスメント問題に関心のある方はぜひチェックしてほしい。

インティマシー・コーディネーターとは

インティマシー・コーディネーター(Intimacy Coordinator)とは、映画やテレビなどの映像制作現場で性的なシーンを撮影する際に、監督と俳優の仲介役となる専門職のことだ。ここで指す性的シーンは、「ラブシーン」や「ベッドシーン」「濡れ場」と呼ばれる性的描写を含むカットのことで、幅広いシーンが対象となる。

元々、アメリカやイギリスの舞台・演劇業界には「インティマシー・ディレクター」という職業が存在していたが、映像業界にも活躍の場が広がり「インティマシー・コーディネーター」と呼ばれるようになった。近年、ハリウッドでの#MeToo運動や、映像業界におけるハラスメント問題が取り上げられる機会が増加したことを背景に、この職業に注目が集まるようになった。

性的シーン撮影の専門家

インティマシー・コーディネーターは、性的シーン撮影の専門家。中立的な立場で監督・俳優とコミュニケーションを取ることで、俳優の体と心の安心・安全を守りながら、監督が意図する演出を可能な限り実現し、両者が納得のいく形で撮影に臨めるようにすり合わせをする役目を担う。

監督に対しては、脚本に目を通すだけでは読み取りづらいシーンの情景や意図を確認していく。例えばベッドシーンであれば、俳優の体がどの程度露出した状態でカメラに映るのかを事前に明確にするために、着衣の範囲や、撮影はシーツの上で行われるのか、それともブランケットの中で体が隠れた状態で行われるのかといった細かい部分を聞き出していく。一方で、俳優に対しては、体の露出についてどこまで許容できるか、シーンの撮影に関する意思確認を行う。

また、監督と俳優の立場の違いによって生じる見えない圧力によって、不本意な形で作品作りが進行してしまうのを防ぐのも大切な任務の一つだ。

インティマシー・コーディネーターの普及における課題

現在、インティマシー・コーディネーターとして活躍する日本人は、浅田智穂氏と西山ももこ氏の2人。国内の映画・ドラマ制作現場において、これまで性的シーンの撮影に関するコーディネーターを配置した例はごく少数だ。ここからは、インティマシー・コーディネーターの普及に立ちはだかる具体的な2点の課題について見ていこう。

資格取得のハードルが高い

現在、インティマシー・コーディネーターになるには、専用の機関で養成のトレーニングを受け、業務経験を申請し認定される必要がある。このトレーニング機関はイギリス、カナダ、オーストラリア、アメリカにあるため、日本国内の経験だけではインティマシー・コーディネーターになることはできない。

活躍の場が少ない現状も

インティマシー・コーディネーターは、ハラスメントがない安心・安全な撮影現場づくりのために必要な存在だが、まだ世間的でも映像業界内でも一般的な職業とは言えない。

今後、インティマシー・コーディネーターが活躍の場を広げ、より性的シーンの撮影現場の環境を改善していくためには、業界内での意識改革や映像制作費の予算拡大が必要となる。

Netflixが実施するリスペクト・トレーニングとは

動画配信サービスで有名なNetflixでは、インティマシー・コーディネーターの配置以外にも、撮影現場におけるハラスメントを防ぐための取り組みが積極的に行われている。その一つが「リスペクト・トレーニング」と呼ばれる社内研修だ。

リスペクト・トレーニングの内容

リスペクト・トレーニングは、Netflixの制作現場の監督からケータリング業者まで、撮影に携わる関係者全員が受講対象となり、撮影開始前のスタッフ全員の受講が義務化されている。

この研修では、セクハラやパワハラなどのハラスメントに関する理解を深めた後、ハラスメントが発生しそうな場面に遭遇した際の適切な対応について、受講者間での意見交換が行われる。

研修内での意見交換の際に重視されるのは、相手の考え方を批判するのではく、お互いを尊重すること(リスペクト)だ。具体的には、以下の3点を意識した対話を促している。

1.誰がどう感じるか

2.相手を尊重(リスペクト)する心で接することができているか

3.尊重(リスペクト)していると感じてもらえる行動

単にハラスメントについての知識を共有するだけでなく、対話を通して相手を尊重するマインドを身に付けることで、無自覚にハラスメントの加害者になることを防ぎ、被害に遭いそうな場面での対応法を学べる効果が期待できるとされている。

このトレーニング内容は映像制作現場にとどまらず、さまざまな業界で注目を集めている。日本国内でも、リスペクト・トレーニングの内容を取り入れたハラスメント研修を実施する団体が増えている状況だ。

 

※データは2023年1月下旬時点のもの。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

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文/編集部

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