Googleのインフォテイメントシステムを搭載したボルボ「XC40 Recharge Ultimate Twin Motor」の使い勝手を検証
2023.01.28北欧、スウェーデンの自動車メーカー、ボルボは、世界でいち早く全車を電動化した自動車メーカーだ。例えば、2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤーを輸入車として受賞した、選考委員の筆者も満点を投票したコンパクト・シティSUVのXC40は、現在、48VハイブリッドモデルとEV・ピュア・エレクトリックモデルのみ。ひとつ上級のボルボでもっとも売れているXC60はプラグインハイブリットモデルと48Vハイブリッドモデルの展開。ボルボ最新のクロスオーバーモデルであるC40はEV・ピュア・エレクトリックモデルだけとなっている。
また、定評ある世界最高峰の安全性能、先進運転支援システムに加え、インフォテイメントシステムの充実ぶりにも注目で、XC60からGoogle を搭載した Androidベースの新しいインフォテイメントシステムを今では全モデルに採用。誤解してほしくないのは、すでに普及しているGoogleのAndroid Autoとは違う、スマホやタブレットでおなじみのGoogleアプリ&サービスのハンズフリー機能を、新世代インフォテイメントシステム、ハイブリッドナビ、車載SIMとともにフル搭載しているところである。
ボルボXC40 Recharge Ultimate Twin Motor 試乗記
さて、ここではボルボXC40 EV・ピュア・エレクトリックモデルの試乗記をお届けしたい。
XC40のEVピュア・エレクトリックモデルには、前輪駆動のシングルモーター、69kWバッテリー、一充電走行距離502km(WLTCモード)のRecharge Plus Single Motorと、四輪駆動=AWDとなるツインモーター、78kWバッテリー、一充電走行距離484km(WLTCモード)のRecharge Ultimate Twin Motorが揃っているが、今回は後者のほうである。
エクステリアデザインは主にフロントセクションがEV・ピュア・エレクトリックモデル専用となるが、XC40のCMAプラットフォームを基本としながら、当然、エンジンを積まないフロントセクションとリチウムイオンバッテリーを敷き詰めたフロアもまた専用設計となる。
インテリアは基本的にこれまでのXC40のままだが、メーターはもちろんEV・ピュア・エレクトリックモデル専用で、このモデルのシートはレザーフリーのファブリック。ボディカラーのセージグリーンプレミアムメタリックとの組み合わせは、次世代ボルボ(EX90など)を象徴するコーディネーションとのことだ。ファブリックシートということは、筆者がお気に入りのフロントシートベンチレーション機能は持たない・・・。
動力性能はフロントモーター204ps、33・6kg-m、リヤモーター204ps、33・6kg-m。この強大なモーターパワー、トルクを、電子制御AWDシステムによって、フロント235/45R20、リヤ255/40R20サイズのタイヤを介して排気ガスを一切出さずに路面に伝えることになる。サスペンションはフロントストラット、リヤマルチリンク。最低地上高180mmとなる。
借り出した際のバッテリー残量は88%、走行可能距離は約380kmだった。なお、充電は急速充電のCHAdeMO、200Vの普通充電に対応。200V/6kWで78kWバッテリーにフル充電するには、例えば10%から100%までだと約12時間。午後8時に自宅などで充電を開始すれば、翌朝午前8時には満充電になっていることになる。