サブスク型の音楽ストリーミングサービスはとても便利だが、ついつい人気ランキングの曲や自分が好きな同じ曲ばかり聴いてしまいがち。
もっと「ジャケ買い」をしていた頃のようなワクワクする音楽との出会いがほしい!
ということで、Spotify Japan音楽企画推進統括の芦澤紀子さんにSpotifyを使った「新しい音楽との出会い方」を教えてもらった。
①自分好みの曲はパーソナライズされたプレイリストで発掘!
Spotifyは、ユーザーが曲を聴けば聴くほどAIによるレコメンドの精度が高まる仕組みになっている。そんなレコメンド機能を使って、定期的にパーソナライズされた3種類のプレイリストを作成してくれるそうだ。
これらのプレイリストは、検索>「メイド・フォー・ユー」でチェックできる。
(1)「Discover Weekly」
ユーザーが日頃聴いている曲や、音楽の好みが似ている他のユーザーが聴いている曲をベースに、そのユーザーがSpotify上で聴いたことがないものの、気に入ってくれそうなおすすめの曲ばかりを集めたプレイリストを自動で生成し、毎週月曜日の朝に一人ひとりに届けてくれるプレイリスト
(2)「Release Radar」
よく聴いていたり、フォローしていたりするアーティストの最新リリース曲などを1つのプレイリストにまとめて毎週金曜日に届けてくれるプレイリスト
(3)「Daily Mix」
日頃よく聴いているアーティストやお気に入りの曲をベースに、オススメの曲をミックスしたプレイリスト
②好きな曲やアーティストを起点に音楽をレコメンドしてくれる便利機能
そして、Spotify芦澤さんが個人的によく活用しているのが「自動再生」と「Spotify Radio」だという。
「自動再生」は、選択した曲が終了するとSpotifyが似ている曲を自動的に再生してくれる機能だ。自動再生のオン/オフはメイン画面の右上にある「歯車」または「設定」ボタン>再生>自動再生で切り替えられる。能動的に探さなくても好みの新しい音楽と出会えるのが便利だ。
「Spotify Radio」は、アーティスト、アルバム、プレイリストや曲に基づいて作成されたプレイリストである。いつもフレッシュな内容を楽しめるよう、随時アップデートされている。
好きなアーティストの曲を軸に似たテイストの曲を探せるので好みの楽曲を発掘できる可能性が高い。
「Spotify Radio」は以下の手順で聴ける:
(1)My Libraryのアーティスト、アルバム、プレイリスト、曲を開く
(2)横向きの3つのドットアイコン または 縦向きの3つのドットアイコン を選択する
(3)[Radioに移動] を選択
③ストリーミング時代に「ジャケ買い」のワクワク感を味わうには?
ビジュアルから音楽を探すワクワク感を感じたい人には、検索>ジャンルを選ぶと、各ジャンルのアルバムやプレイリストのアートワークの一覧が表示されるので、ここから探すのがおすすめだ。
アルバムのアートワークはもちろんだが「プレイリストカバーのアートワークも音楽を聴く1つのきっかけにしてほしい」と芦澤さんは話す
また、ビジュアルからアーティストの世界観を楽しむ仕組みとしては「Canvas」という機能もある。「Canvas」が設定されている楽曲であれば、曲を聴いている間に8秒のループ動画が再生される。
ストリーミング時代ならではの「アルバムジャケット」といえるかもしれない。
④「新しい音楽と出会いたい!」という人に特にオススメなプレイリスト
新しい音楽と出会いたい人は、他にどんなプレイリストを聴けばよいだろうか。
芦澤さんによると、今週のニューリリースをチェックするなら「New Music Wednesday」(邦楽中心)や 「New Music Friday Japan」(洋楽中心)がイチオシとのことだ。
ホーム画面の「今週更新されたプレイリスト」もしくは検索>「ニューリリース」から探せる
音楽とトークを一つのコンテンツの中で一緒に楽しめる「Music + Talk」という機能で配信されており、ニューリリースの楽曲だけではなく、その解説を交互に楽しめる。
また、日本の楽曲を発掘するなら「Tokyo Super Hits」、K-Popなら「K-Pop ON!」、最新のグローバルヒッツは「Today’s Top Hits」、Hip Hopは「Rap Caviar」(グローバル)や「+81 Connect」(日本)、ロックなら「Rock This」(グローバル)や「J-Rock Now」(日本)などがおすすめだという。
番外編:Spotifyを無料で120%楽しむには?
無料プランでスマホからアルバムやプレイリストを聴こうとすると、曲順通り聴けずにシャッフル再生になってしまう。しかし、PC、タブレット、対応のプレイステーション機器をはじめとしたゲーム機などからアクセスすれば、無料プランでも時間制限なく、いつでも好きな曲を好きな順に楽しめるのだそうだ。
取材・文/阿部慶次郎