『ストップオーバー』という言葉をご存知でしょうか?仕事や旅行などで飛行機に乗る人にとっては聞き慣れた言葉かもしれません。ここでは、ストップオーバーとはどういった意味なのか、また費用や予約方法・注意点などについて解説します。
ストップオーバーとは?
海外へ出張・旅行をする機会の多い人のなかには、ストップオーバーの利用経験がある人もいるかもしれません。ストップオーバーの意味やトランジットとの違い、利用する際の費用などについて解説しましょう。
ストップオーバーの意味
『ストップオーバー』は、別名『レイオーバー』や『途中降機』とも呼ばれています。飛行機で目的地へと向かう際に乗り継ぎがある場合、その乗り継ぎ地で24時間以上滞在することを意味する言葉です。
例えば、日本の成田発・オーストラリアのシドニー着の飛行機で、シンガポールで乗り継ぎが発生する場合、シンガポールで24時間以上滞在すれば、ストップオーバーしたということになります。
24時間以上滞在するストップオーバーは、ゆっくりと休憩を取って旅の疲れを癒したり、乗り継ぎ地での観光を楽しんだりできるシステムなのです。
トランジットとの違い
ストップオーバーによく似た言葉で、『トランジット』というものがありますが、違いについてご存知でしょうか?
ストップオーバーとトランジットの大きな違いは、滞在時間です。トランジットでは、目的地に向かう際に乗り継ぎ地を経由する場合、到着してから24時間以内に本来の目的地に出発する飛行機に乗らなければなりません。
また、ストップオーバーでは費用が発生することが少なくありませんが、トランジットでは追加で費用が発生しないケースがほとんどです。
ストップオーバーの魅力とは?
ストップオーバーは、24時間以上も滞在するため面倒だと感じ、特にメリットを感じられない人もいるかもしれません。しかしストップオーバーには、通常の海外旅行では味わえないような大きな魅力があります。
海外旅行などを行う人は、本来の目的地にて観光を楽しみたいと考えている人が多いでしょう。ストップオーバーを利用すれば、本来の目的地だけでなく乗り継ぎ地でも観光を楽しめるのです。
1回の旅行で二つの国の観光が楽しめるというお得感は、ストップオーバーの大きな魅力といえるでしょう。
ストップオーバーを利用する際の費用
ストップオーバーを利用する場合、費用がどれくらいかかるのか気になる人も多いはずです。
ストップオーバーでかかる費用は、航空会社によって異なるため一概にいくらとはいえません。ストップオーバーが無料であるケースもあれば、追加費用がかかってしまうケースもあります。有料の場合は、おおよそ数千円から数万円程度かかると想定しておきましょう。
航空会社によっては、長時間の乗り継ぎが発生することから、かえって航空券を安くしている場合もあります。ストップオーバーを利用したいと考えている人は、しっかりと下調べをしておくことが大切です。
ストップオーバーのおすすめ予約方法
ストップオーバーを利用したい人にとって、気になるのが予約方法です。ここでは、ストップオーバーを利用する際のおすすめの予約方法について解説します。
「スカイスキャナー」での予約
ストップオーバーを予約する場合、特におすすめなのが『スカイスキャナー』です。スカイスキャナーでは、航空券の予約ができるのはもちろんのこと、航空会社ごとに料金比較ができるという特徴があります。
スカイスキャナーでストップオーバーの予約を行う際は、まず『複数都市』を選択しましょう。それから出発地・目的地・ストップオーバーを行う乗り継ぎ地・日程を順に入力していけば、購入できる航空券のリストが表示されます。
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ストップオーバーを利用する際の注意点
ストップオーバーは2拠点の観光ができる点が大きな魅力ですが、注意点もいくつかあります。ここでは、ストップオーバーを利用する際の注意点について見ていきましょう。
ストップオーバーが可能な航空券か確認する
ストップオーバーを利用する際に注意すべきこととしては、予約する航空券がストップオーバーに対応しているかどうかの確認です。航空券のなかには、ストップオーバーが利用できる航空券もあれば、利用できない航空券もあります。
ストップオーバーに対応しているかどうかについては、予約時に確認する必要があります。乗り継ぎがある場合なら必ずしも利用できる、というわけではないことを留意しておきましょう。
また、ストップオーバーが利用できる場合でも、無料で利用できる場合もあれば有料の場合もあります。具体的にいくら費用がかかるのかについても、しっかりと調べておくことが大切です。
空港から出て観光する場合は入国審査が必要
ストップオーバーを利用する際、空港から出る場合には入国審査が必要になることにも注意しましょう。入国時にビザが必要な国であれば、空港からほんの少し外に出るだけでもビザの取得が必須となります。
そのため、ビザが必要な国へ入国を検討している場合は、事前に日本にいる間にビザを取得することをおすすめします。
また、ストップオーバーを利用して観光する際は、宿泊施設の予約も欠かせません。空港から近い場所にあるホテルを予約すれば、翌日の出発にも慌てなくて済むでしょう。
預け入れ荷物にも注意
ストップオーバーを利用する際は、預け入れ荷物についても注意が必要です。基本的に荷物に関しては、出発時に預け入れた荷物を乗り継ぎ地で一旦受け取る必要があります。
荷物受け取り後は、一旦空港から出て観光し、次の飛行機に乗る際に再度搭乗手続きを行って荷物を預け入れるといった流れになります。
また、航空会社によっては、荷物を預け入れてしまうと最終目的地まで受け取れないケースがあるので注意しましょう。
途中で荷物を受け取れないと、ストップオーバーで観光して宿泊する際に困ることもあるでしょう。予約時に航空会社に問い合わせるなどして、事前に確認しておくと安心です。
構成/編集部