コストコや業スーに次ぐ家計の救世主として今注目を集めているのが、「ご当地版」の激安スーパー。
地域性を活かした仕入れルートや自社開発商品によって、独自の低価格を実現できるのが強みです。値上げラッシュの背景もあり、近ごろテレビやメディアでは激安ご当地スーパーが続々と取り上げられています。
そこで今回は、神奈川県を拠点に関東や関西に進出中のご当地激安スーパー「ロピア」にスポットを当ててご紹介。
SNSで人気のおすすめ商品や、実際に店舗に足を運んでみたレポートをまとめました。
肉を買うなら「ロピア」一択!精肉店が展開する激安ご当地スーパーへ行ってみた
激安ご当地スーパー「食生活♥♥ロピア」の店舗情報
「食生活♥♥ロピア」(通称:ロピア)は、神奈川県で精肉専門店を営んでいた企業が立ち上げたロープライスのスーパーマーケットです。
肉以外にも、生鮮食品や一般食料品、冷凍食品やお菓子、飲料、酒類など、品ぞろえは全国チェーンのスーパーと大きく変わりません。なかでも自社開発のオリジナル加工肉製品は値段の安さと美味しさでリピーターの多い超人気商品になっています。
ロピアの店名は「ロープライス・ユートピア」の略で、楽しくて感動できる愛に溢れたお店をモットーに運営されているのだそう。
2022年11月時点の店舗数は70店舗ほど。神奈川・東京・千葉・埼玉・茨城の関東地方をメインに、大阪や兵庫、奈良や京都など関西地方にも続々と出店中です。支払方法は基本的に現金のみで、クレジットカードや電子マネーは使えないので注意しましょう(※)。
全国チェーンのスーパーほど知名度は高くありませんが、インスタグラムなどを通じて知ったという人も多く「実は近所にあったので行ってみたらハマった」という声も。精肉店が営んでいるとあって、食卓に肉は欠かせない!という肉好きなご家庭にはイチオシの激安ご当地スーパーなのです。
※例外としてららぽーとTOKYO BAY店では一部クレジットカードの利用が可能です
※詳しい店舗情報についてはロピア公式サイト(http://lopia.jp/shop)でご確認ください
ロピア店舗レポート&おすすめ商品レビュー
ここからは、そんな食のユートピア・ロピアの実店舗へ足を運んでみた感想やおすすめ商品をレポートしていきます!
ロピアに入って筆者がまず驚いたことは、品ぞろえでも安さでもなく、「カート利用に100円玉がいる」ということです(笑)
この方式、オーケーストアなどのご当地スーパーでも割とお馴染みらしいのですが、筆者は初めて見ました。パッと見ではやり方がよくわからなかったので、この日はカートは使いませんでした。
後から調べたところ、100円玉を投入するとカートの鍵が切り離され、帰るときは鍵を装着すれば100円は返却されるシステムということ。混雑しているお店でこのシステムを知らないとワタワタしているうちに後ろに渋滞ができてしまうので気をつけましょう。
店内はIKEAのような一方通行式で、店内奥へ進まないとレジには行けない作りになっています。全店舗がそのようになっているのかは不明ですが、カートがあったら次々に物を入れてしまいそうな上手い形だなと思います。
入ってすぐは野菜コーナー。個人的にはお野菜はそこまで安いと感じることもなく(高くもありませんが)、近所のスーパーとそう変わらない価格帯でした。
続いては鮮魚コーナー。来店時は鮭が推しだったようで「甘口養殖切り鮭100gあたり 税込171.72円」「生アトランティックサーモン刺身100gあたり 税込430.92円」などが並んでいました。「1尾」などではなく「グラム」で売られているものが多い印象で、大容量パックがたくさん並んでいました。
商品名に「珍味」と書かれたピリ辛わかさぎやしらすくるみなどが並ぶ加工品コーナーや、冷凍アジフライ20枚が1パックになった冷凍加工品コーナーなどを通ると、お待ちかねの肉コーナーです!
SNSでも口コミ人気が高いロピアの鉄板肉製品といえば、オリジナル「薫煙」シリーズ。なかでも「ロピア自社製 薫煙荒焼ウインナー235g入り 税込321.84円」は売れ筋のようで、1番目立つ場所にどっさりとつまれていました。
「2個で637円」「3個で936円」などお得なまとめ買いのポップは普通のスーパーにもよく貼られていますが、「10個で3,024円」「50個で13,500円」と業者並みの個数まであるのは激安スーパーならではといった感じ。
豚肉や牛肉、鶏肉は定番の部位以外にも聞いたことがないような珍しい部位まで豊富に取り揃えられており、さすが精肉店といったところです。焼くだけで食べられる下味付き肉も色々な種類があるので、ストックしておくとおつまみや忙しいときの夕飯にも重宝しそうですね。
豚バラ肉や牛ブロックなどの定番肉は基本的に大パックになればなるほどグラム単位の価格が安くなります。そのためよく使うお肉はメガ盛りパックで購入し、小分けして冷凍保存や下味冷凍することでコスパが良くなるのでおすすめです。
その後のパンコーナーには大量の手作りスコーンの大袋や1本まるまるの手作りアップルパイが売られていたり、惣菜コーナーにはメガ盛り弁当が売られていたりと一般的なスーパーにはないようなものがあって面白かったです。
やはりオリジナル食品は人気が高いようで、インスタでよく見かける「皮までうまいお肉屋さんが作った肉まん3個入り 税込322.92円」はワゴンに大量に積まれていました。
調味料や乾物コーナーで驚いたのは、ドレッシングのラインナップの豊富さです!メジャーどころからマイナーなご当地物までずらりと並んでおり、バズり商品の「フォロのドレッシング 430円」も発見しました。
ドリンクコーナーやスイーツコーナーはとにかくロット売りが目につき、激安スーパーの本領発揮といった感じ。買いだめしている人も多い明治の「R-1ドリンクタイプ1箱 税込1,294.92円」やダノンの「オイコス5個セット 税込646.92円」などが魅力的でした。
ちなみにロピアのポップはヴィレッジバンガードやドン・キホーテを彷彿とさせるようなインパクトのあるものが多く、「安すぎだろw」「ひっそり人気です」「こんなにがんばってる場所この売り場以外にない」など割と笑わせにきています(笑)さすが食のユートピア!
さらにお菓子売り場では噂の「ロピアの機関車」に遭遇。実はロピアの各店舗では天井から吊り下げ式の線路が張り巡らされており、陳列棚の隙間をぬって走る姿を見ることもできるんです。前々から気になっていたのでこれにはかなりテンションが上がりました!
そんなこんなで大満足のうちに初ロピアでの爆買いが終了。今回の戦利品はこちらです。
個人的な目玉は鶏ムネ肉でした。
鳥インフルエンザで鶏肉が高騰するといわれる中で「国産若鶏ムネ肉100gあたり 59円」、大きめの国産鶏ムネ肉3枚入りで548円ならかなり良い買い物でしょう!
こちらの「ロピア自社製 薫煙荒焼ウインナー800g入り 税込753円」もおすすめです。
235gのまとめ買いよりコスパが良く、けっこうしっかりしたサイズのポークウインナー(しかも精肉店のオリジナル)が41個入ってこの価格。食べきれるお家ならかなりお買い得だと思います。
せっかくなので「フォロのドレッシング 430円」も購入してみました。
加熱なしの生ドレッシングということで賞味期限は短めですが、保存料不使用の手作り感あふれるドレッシングになっています。
味はフレンチとサウザンドレッシングを足して2で割って酸味をなくしたような感じで、まろやかな風味でした。ハンバーグなどの肉料理に添えるサラダにマッチすると思います。
筆者はもう少し酸味がある方が好みですが、甘みが強いのでお子様や野菜が苦手な人でもこのドレッシングがあれば食べやすくなるかもしれませんね。
以上、ご当地激安スーパーロピアのレポートでした。
近所にあったらラッキーなご当地激安スーパー
全国的な知名度はそこまでなくとも、地元民から絶大な支持を得ているご当地激安スーパー。全国チェーンのスーパーに比べると地元野菜や地元企業の加工食品などを多く扱っているため、地域活性化の意味でも積極的に利用したいショップです。
肉に強いロピアは肉好きにはたまらないスーパーなので、近くに店舗がある人は足を運んでみてはいかがでしょうか?
※商品や店舗の情報は全て2023年1月の執筆時のものです
※価格や取り扱い商品は店舗や時期によって異なります
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.