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2月10日は『ふきのとうの日』や『豚丼の日』といったように、ユニークな記念日が多くあります。そのなかでも、語呂合わせで『ニートの日』でもあることを、ご存じでしょうか?正式な記念日ではないものの、ニートのためのイベントも開かれています。
2月10日はニートの日?
2月10日はさまざまな記念日とされていますが、ネットを中心にニートの記念日として盛り上がる日でもあります。まずは『ニートの日』の由来や語源を押さえておきましょう。
「2」と「10」の語呂合わせ
『ニートの日』は2月10日といわれておりますが、この由来は単純に『2』と『10』の語呂合わせによるものです。認定NPO法人ニュースタート事務局によって、2月10日が『ニートの日』と定められたとされていますが、それ以前から『ニートの日』として話題に挙がっていたとする説も有力です。
実際、ニートという概念が登場してから、インターネット上で勝手に、2月10日をニートの記念日として扱う動きもあり、毎年のように話題となっています。
そもそもニートの語源は?
『ニート(NEET)』とはそもそも、『Not in Education, Employment or Training』の頭文字をとった言葉で、主に15~34歳までの労働していない人のうち、特に学校に行ったり、家事をしていなかったりする人を指します。『若年無業者』とも呼ばれており、35歳を過ぎると単に『無職』と表現されるようになります。
もともと20世紀の終わりにイギリスで使われ始め、2003年頃に厚生労働省管轄の研究機関で紹介されたのをきっかけに、日本でも広く使われるようになりました。
正式な記念日ではない
2月10日が『ニートの日』というのは、正式に認められているわけではありません。記念日の登録制度を実施している、一般社団法人の日本記念日協会では『ニートの日』の登録はないようです。
あくまでも、インターネットを中心にニートの日とされているだけで、国民の間にはまだ認識が広まってはいない状況です。ただし、今後多くの人が『ニートの日』を記念日として認め、毎年話題に挙がるようであれば、今後正式に記念日として登録される可能性もあるでしょう。
2月10日は記念日が多い
正式な記念日ではないものの、毎年インターネットを中心に注目される『ニートの日』以外にも、2月10日はさまざまな記念日として知られています。例えば、日本記念日協会で正式に認められている『フルートの日』や『フードの日』などは、『ニートの日』と同じく語呂合わせで記念日とされたものです。
ほかにも、語呂合わせでは『ふとんの日』や『ふきのとうの日』もあります。さらに『左利きグッズの日』や『豚丼の日』など、ユニークな記念日でもあります。2月10日は他の日と比べても記念日が多い日なので、自分なりに調べてみるとよいでしょう。
ニートは増えている?減っている?
2月10日を『ニートの日』として記念する動きもありますが、そもそも『ニート』は社会問題の一つとして、長く取り沙汰されてきました。現状、働かないことを選択する若者は、増えているのでしょうか?
ニートは2021年の段階で約75万人
総務省の『労働力調査』によると、2021年時点における全国でニートとみなされる人の数は、約75万人と推定されています。時期によって増減はあるものの、ここ20年ほど高水準で推移している状況です。
2004年の同調査によれば、当時は国内で約64万人のニートがいるとされていたため、徐々に増えてきていることが分かります。少子高齢化によって若年層の人口が減っている一方で、ニートの割合はいまだ高い水準にあります。
参考:労働力調査|総務省
ニートになる人が多い原因
病気やケガをきっかけとして、ニートになってしまう人も多くいますが、いじめや不登校によって社会に出られなくなり、働かない状態になる人もいます。さらに、メンタル面の不調が引き金となるケースも少なくありません。
ニートになる原因はさまざまですが、若年層におけるニートの割合は常に高い水準を維持しています。社会全体で、さまざまな支援策を検討する必要があるでしょう。例えば、認定NPO法人ニュースタート事務局はニートの自立支援のために活動している団体で、2月10日にはニート向けのイベントを開催しています。
ニートにまつわるイベントがある?
2月10は各地でさまざまな記念日に関するイベントが開かれるなか、『ニートの日』にちなんで、毎年『ニート祭り』が開かれています。
毎年開かれている「ニート祭り」
認定NPO法人ニュースタート事務局は、2005年から毎年2月10日に『ニート祭り』を開いています。ニートや引きこもりの人に対し、自立支援の一環として、頑張りすぎず幸せに生きるための情報を提供しているほか、ニート経験者・支援者などによるトークライブやプレゼント企画もある参加型のイベントです。
同事務局はこれまでイベントや訪問支援を通じて、1,600名を超えるニートや引きこもりの自立支援をしてきた組織です。
『ニート祭り』は2023年には開催されませんでした。今後何らかの形でニートに関するイベントが開かれる可能性はあります。定期的に、事務局からの情報を確認してみるとよいでしょう。
※2024年1月28日時点の情報です
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構成/編集部