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禁断の関係にある男女が選んだ結末は?鬼才パク・チャヌク監督によるスリリングで艶かしい韓国映画「別れる決心」

2023.01.30

韓国映画界の鬼才パク・チャヌク監督の最新作『別れる決心』が、いよいよ日本でも公開される。「大人のための映画」だと監督が語る今作は、韓国国内で数々の映画賞を獲得し、第75回カンヌ国際映画祭では監督賞を受賞、第95回アカデミー賞では国際長編部門の韓国代表作品として選出され、海外にも十二分にアピールした。「今年最高のサスペンスロマンス」としても注目の映画『別れる決心』を紹介する。

刑事と容疑者によるサスペンスロマンス

史上最年少で警部に昇格するほどの実力と誠実さを兼ね備えた刑事チャン・ヘジュン(パク・ヘイル)は、捜査のためならどんな努力も惜しまない人物。離れた街で働く妻とは週末だけ会う日々を送るなか、岩山の山頂から、男が転落して死亡する事件が発生した。

ヘジュンは捜査中、被害者の若い妻ソン・ソレ(タン・ウェイ)に出会う。ヘジュンはソレを監視するようになり、取り調べが進んでいくにつれて、事件について語り合う以外に、捜査だけでは片付けられない感情を抱くようになる。さらにソレもまた、ヘジュンの想いに気づきはじめるのだった。

お互いに特別な想いを抱きはじめるヘジュンとソレ。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかのように思われたが、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”の始まりに過ぎなかった。“刑事”と“容疑者”として出会ったふたりは、時を重なるごとに、隠しきれない感情が溢れだしていく。

相手の本心はどこにあるのか? 思えば思うほど、踏み込んではいけない深みにハマっていくヘジュンと、彼に出会ったことで変化していくソレ。細部までこだわり抜かれたビジュアルのなか、惹かれてはいけないふたりが呼び起こす予想外の展開と、驚きの結末に息をのむだろう。

演技派が魅了する疑惑と愛の世界

すでに今作が公開された韓国では、脚本集がベストセラーとなり、劇中のせりふがインターネットで大流行しているそうだ。世界的に人気のあるBTSのリーダー・RMが、今作を何度も鑑賞したと公言したことでも、注目を集めている。

ヘジュン役として、揺れ動く心情を見事に演じているのは、映画を中心に活躍する演技派パク・ヘイル。『嫉妬は私の力』(2002年)で高い評価を受け、韓国映画評論家協会賞をはじめ各賞で新人賞を受賞、翌年にポン・ジュノ監督作『殺人の追憶』で知名度アップし、再びポン・ジュノ監督と組んだ『グエムル-漢江の怪物-』(06年)は日本でもヒットした。そして『別れる決心』では、韓国の映画賞の主演男優賞を軒並み受賞している。

ソレ役として、容疑者の疑いがかけられながらも、刑事のヘジュンにアプローチしていく複雑な役どころを演じたのは、中国浙江省出身で香港の市民権を獲得しているタン・ウェイ。アン・リー監督の『ラスト、コーション』(07年)のオーディションで約1万人の中から主演に抜擢され、マイケル・マン監督の『ブラックハット』(15年)でハリウッドにも進出。国際的な女優としても知られる。

ヘジュンの部下であるスワン役として、未熟でエネルギーが有り余る刑事を演じたのは、若手実力派のコ・ギョンピョ。昨年、ドラマのラブコメ『月水金火木土』(22)に出演して朴訥としたエリートに扮したかと思えば、三池崇史監督による日韓合作バイオレンス・スリラー『コネクト』(22)で猟奇的な連続殺人犯役を演じるなど、役の振り幅は大きい。

惹かれ合うことは罪であり罰なのか

映画『別れる決心』は、2023年2月17日(金)から、日本でも公開される。

タイトルの“別れる決心(英題:Decision to Leave)”が示す意味とは? 刑事と容疑者として出会ったふたりが惹かれ合うのは、はたして罪であり、罰でもあるのか。そんなことを思わずにはいられない物語である。

『別れる決心』

監督:パク・チャヌク
脚本:チョン・ソギョン、パク・チャヌク
出演:パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ
提供:ハピネットファントム・スタジオ、WOWOW
配給: ハピネットファントム・スタジオ
原題:헤어질 결심|2022 年|韓国映画|シネマスコープ|上映時間:138 分|映画の区分:G
(c) 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED

2023年2月17日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

文/かわむらあみり
大阪生まれ。出版社勤務後、ライター・エディターとして独立。編集者として担当してきた音楽やテレビなどのエンタメから、恋愛や婚活、育児といった情報までを手がける。マガジンハウス「anan web」、朝日新聞社「好書好日」ほかのエンタメ雑誌から韓国ドラマのムックまで、WEBや雑誌でコラム連載やインタビュー、編集を担当。 https://amirikawamura.com/

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