ルノー・スポールが設立された1976年にちなみ、全世界で1976台を販売
ルノー・ジャポンは、スポーツモデルの開発や、モータースポーツ分野の活動を担ってきたルノー・スポールの名を冠する最後のモデルとなる限定車「メガーヌ R.S. Ultime(ウルティム)」を、今年日本に導入することを発表した。
このメガーヌ R.S. ウルティムは、ルノー・スポールが設立された1976年にちなみ、全世界で1976台が販売される。
今年1月11日(フランス現地時間)に、ルノーがデジタル上で発表したこのメガーヌ R.S. ウルティムの実車は、先日開催された東京オートサロン2023 ルノーブースにて、世界に先駆け公開された。
メガーヌ R.S. ウルティムの販売に関する詳細な情報は、今春に発表する予定となっている。
ルノー・スポールは1976年に設立され、ルノーのスポーツモデルの開発のみならず、F1を始めとするモータースポーツをも担う組織として活動。
ルノーの技術開発、ブランドイメージ向上に大きく貢献してきたが、これらの役割は今後ルノーグループの新たなスポーツブランドであるアルピーヌに引き継がれることとなったため、ルノー・スポールはその役割を終えることとなった。
ルノー・スポール最後のモデルとなるメガーヌ R.S. ウルティムは、設立された1976年にちなみ、全世界で1976台が販売される。
コーナリングスピードの向上を目的にロールを抑えたシャシー、トルセンLSD、前輪アルミ製ハブ/鋳鉄製スリット入りブレーキディスクなど、クローズドコースでのスポーツ性能を高めたメガーヌ R.S. トロフィーの性能と装備を継承。
ルーフとボンネットに配されたロザンジュをモチーフとしたブラックマットストライブ、ブラックアウトされたロゴ、ブラックの「フジライト」ホイールの採用によって、スポーティさが強調されたエクステリアデザインとなった。
センターコンソールには、ルノー・スポールモデルのテスト/開発ドライバーで、ニュルブルクリンク市販FF車の最速記録を持つロラン・ウルゴンのサイン入りシリアルプレートが装着される。
日本仕様は、EDCとMTの導入を予定している。同社によれば販売価格は、600万円台中盤が予定されており、詳細は、今春の発表時に公表される予定。
なお、メガーヌ R.S. ウルティムの欧州での発売に伴い、メガーヌ R.S.及びメガーヌ R.S. トロフィーは生産を終了し、これらモデルの在庫がなくなり次第、日本での販売も終了する。
■ルノー・スポール テスト/開発ドライバー ロラン・ウルゴン氏のコメント
「メガーヌ R.S.は、私の15年に及ぶルノー・スポールでの仕事を象徴するモデルです。メガーヌ2フェーズ2の登場以降、前輪駆動スポーツカーのリーダーであり続けるために、車の性能を絶えず向上させてきました。
ニュルブルクリンクでの最速記録は、忘れられない挑戦であり、情熱、アドレナリン、興奮に満ちたものでした。
そして今、メガーヌ R.S. ウルティム…、私はこの素晴らしい物語の最後を飾るバージョンにサインできることを特に誇りに思います」
構成/土屋嘉久