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タイヤの寿命はいつ?ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの寿命と交換時期の見極めポイント

2023.01.16

タイヤは、劣化したり摩耗したりする部品です。そのため、いつか寿命が訪れ、交換しなければなりません。今回は、タイヤの寿命がいつなのか、どのようにして交換時期を見極めればいいのかなどを解説します。命を乗せているといっても過言ではないタイヤの寿命を知ってトラブルや事故防止に役立ててください。

タイヤの寿命とは?

(出典:PhotoAC)

タイヤは、ゴムの劣化やひび割れ、摩耗などによって寿命となります。ゴムの劣化やひび割れは、時間が経過したことによる寿命です。摩耗は、タイヤを使用したことによる寿命となります。

主要タイヤメーカーが公表している情報によると、タイヤの寿命は約10年と公表されています。ただし、この10年という寿命はあくまでもタイヤそのものの寿命であるため、使用期限ではありません。また、タイヤの使用環境や保管環境などによって、寿命は大きく変動します。よって、必ずしも10年間使い続けられるということではありません。

実際に車両に取り付けられているタイヤは、走行による使用と時間経過が同時に進行するため、早い場合に数年、長くても10年以内に寿命を迎えることになります。

寿命を迎えたタイヤを使い続けるとどうなるのか?

もし、寿命を迎えてしまったタイヤを使い続けると、どのようなことが起きるのでしょうか。

そもそもタイヤは、路面との摩擦により、駆動力を伝えたり、速度を落としたりするなどの役割があります。また、タイヤにある溝によって、タイヤと路面の間から水を排出する機能もあります。

タイヤは、擦り減ったり、残り溝が浅くなったり、部分的に摩耗したりすると、本来の性能や機能が発揮できません。そのため、溝が浅いタイヤでは、制動距離(ブレーキが効きはじめてから停止するまでの距離)が長くなり、追突してしまう危険性が高くなります。また、排水能力が低下するため、タイヤが水の膜によって浮いてしまうハイドロプレーニング現象が起き、車両の制御ができなくなることもあります。

つまり、寿命を迎えたタイヤを使い続けると、止まれなくなったり、車両のコントロールができなくなったりするのです。そのため、摩耗して寿命を迎えたタイヤを使い続けるのはやめましょう。

タイヤの摩耗を知るときは「スリップサイン」または「プラットホーム」を見る

(出典:PhotoAC)

タイヤの摩耗状態を知りたいときは、タイヤ溝の中にあるサインを見たり、手で触ったりして確かめましょう。この溝の中にあるサインは、ノーマルタイヤが「スリップサイン」、スタッドレスタイヤが「プラットホーム」と呼ばれています。

ノーマルタイヤの残り溝が1.6mm以下になると露出するスリップサインは、1箇所でも出てしまうと使用できません。また、車検不合格となります。スタッドレスタイヤは、溝が50%減ったときに現れるプラットホームが出てしまうと冬用タイヤとして使用できません。

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤのどちらも、タイヤ溝の中にあるサインが出てしまったら、速やかに新しいタイヤに交換してください。

タイヤの損傷は接地面や側面を見る

タイヤに損傷があると、パンクしたりバーストしたりする可能性が高くなります。そのため、定期的にタイヤの接地面や側面を見て、キズ、へこみや膨らみ、ひび割れなどがないか確認しましょう。

深いキズ、酷いひび割れ、側面の部分的な膨らみがある場合は、パンクやバーストの危険性が非常に高いため、早急にディーラーや整備工場などへ車両を持ち込んで点検し、必要に応じてタイヤ交換をしましょう。

空気圧は月に1回確認する

タイヤの空気圧は、最低でも1ヶ月に1回は点検しましょう。この月1の空気圧チェックは、タイヤメーカーも推奨しています。また、ユーザーが自ら行う日常点検の項目の1つです。タイヤの空気圧を定期的に確認することで、空気が漏れていることやパンクなどの異常にいち早く気づくことができます。

定期的にタイヤチェックをしてトラブルや事故を未然に防ぐ

(出典:PhotoAC)

タイヤは、時間が経過したり、走行したりすることで、寿命が訪れます。また、車両の保管環境や使用状況などは車ごとに異なるため、タイヤの寿命も車ごとに違います。そのため、定期的なタイヤチェックは必要だといえるでしょう。

定期的にタイヤのチェックをしていれば、パンクやバーストなどのトラブル・事故を未然に防ぐことができます。自分自身の身を守ったりトラブルや事故が起きたりしないようにするためにも、タイヤの残り溝の深さ、摩耗具合、キズやひび割れ、空気圧など、タイヤの状態は定期的にチェックしましょう。

取材・文/齊藤優太

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