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災害時にも大活躍!誰でも簡単に土鍋ごはんを楽しめるマグカップ型調理器具「おまぐはん」

2023.01.15

この記事を執筆している今、筆者はとある大手食品メーカーの記者発表会を控えている。

今のうちに書いておくが、この記者発表会は決して明るい雰囲気にはならないだろう。

恐らく、新商品の数が非常に多くなるだろうと筆者は考える。それは世の中が豊かになったから物量戦略で新製品を出そうというものではなく、俗に言う「ステルス値上げ」と「パッケージの簡略化」で新しいラインナップを構築せざるを得ないということだ。

そしてキーボードを叩いている今、別の食品メーカーが目玉商品の値上げを発表した。

このインフレーション時代を乗り切るには、「食材をより美味しく調理するもの」が欠かせないのではないか。

食品の値上げラッシュ

さて、この記事を執筆している最中にとんでもないニュースが舞い込んだ。

ミツカンが『味ぽん』を始めとした29品目を、最大14%値上げするという。

我が家を含めて、日本人は『味ぽん』のお世話になっている。この商品の前回の値上げは1990年、筆者が保育園児だった頃だ。

33年間も同じ価格を維持し続けたミツカンの企業努力には頭が下がる思いだが、もはや企業努力ではどうにもならないほど国際情勢が悪化しているのだ。

去年8月に筆者が日清製粉ウェルナの記者発表会に出向いた時、同社の重役から「今年度にはもう一度価格改定が実施される可能性がある」というコメントを取った。そしてそれは現実になってしまった。

我々消費者にとっては頭の痛いニュースばかりが続くが、だからこそ「普段の食事を見直す」という選択肢も発生する。

有田焼の土鍋で米を炊いてみる

日本人にとっての食の基本単位、それはやはり米飯だ。

米は徳川の頃から価格が安定している。天明年間や天保年間の飢饉、そして筆者が小学生の頃に経験した平成大凶作は例外だが、米は国際情勢の影響で値上がりすることが少ない珍しい品目ではないか。

そんな米を、『おまぐはん』という土鍋で上手に炊いてみよう。

この『おまぐはん』は有田焼の土鍋……というより、大きめのマグカップである。しかし「土鍋」と書くからには、もちろん米を炊くこともできる。

土鍋で炊く米飯は、手間がかかるが格段に美味い。

それこそ、ここにたくあんか白菜の漬物があれば最高である。

そして『おまぐはん』は、誰でも簡単に米飯を炊くことができるマグカップ型土鍋なのだ。

早速試してみよう。『おまぐはん』に1合の米と水を入れ、今回はガスコンロの上に乗せる。

『おまぐはん』の内側には目盛りが付いているから、米や水の量を間違えることもない。

ガスコンロでの調理の場合は、まずは中火にして中身が煮えるのを待つ。

『おまぐはん』の蓋の中央(取っ手部分)には穴が空いていて、そこから湯気が出てきたら弱火にする。

出典先のMakuakeのページには「弱火にしてから5分待つ」と書かれているが、これは水の量次第だろう。

とりあえず沸騰が収まるまで、弱火でじっくり加熱する。

その後は火を止め、10分蒸らす。この「蒸らし」の工程は、米飯にとっては非常に重要だ。

このあたり、土鍋ならではの余熱効果が存分に発揮される場面でもある。

そしてできたのが、以下の画像。

うん、なかなか上手く炊けている!

実際にやってみると、とにかく簡単で手間らしい手間がかからないことをはっきりと感じることができる。

なお、ガスコンロではなく25g固形燃料を使えば、火力調整すら不要だ。

か、簡単過ぎる!

災害発生時にも活用可能

今回のレビュー記事は、一言で言えば「米を炊くだけ」である。それ以外のことは何もしていない。

が、筆者は人間にとって最も重要なことをしていると自負している。

この『おまぐはん』は、災害発生時に飯盒のような用途で活用することも可能だ。

筆者は去年、台風一過に伴う静岡市のブラックアウトを経験しているから、「電気が使えなくなった時の食事」について考えざるを得なくなった。

そして、こういう時に限って腹が減る。

これはテクノロジー関連ライターもメディアの編集部も勘違いしやすいことだが、人間に多幸感を与えるのは5Gでも光回線でもBluetoothでもない。

それらはただの「つなぎの道具」に過ぎない。結局は腹に入る予定の食材とそれを調理できる器具がなければ、我々は1ヶ月と経たないうちに餓死してしまうし、幸せなど感じることはできない。

それは被災地でも同じだ。だからこそ、被災後の生活を乗り切るための調理器具は確実に備えておきたい。

スープを飲む時も

『おまぐはん』は、米だけでなくスープを作る際にも活用できる。水と固形コンソメと適当な具を入れて固形燃料に火をつける……という使い方もアリだ。

夜食用の食器として『おまぐはん』を使う、という発想でもいいだろう。

とにかくこの製品は、購入者の自宅にやって来た直後から「生活必需品」として部屋の景色に定着するはずだ。

『おまぐはん』は現在、Makuakeにて1万5,840円からの予約を受け付けている(一般販売予定価格1万9,800円)。

というより、それよりも安い予約枠は完全に埋まってしまったため、今はこれしかないのだが……。

が、この予約枠で入手できるのは『おまぐはん』本体だけでなく、敷板、計量カップ、五徳、ウインドスクリーン、火力調整火皿、火消し蓋、火皿敷、収納袋、固形燃料25g×3個がセットとして配送される。

この『おまぐはん』は、われわれの生活をほんの少しだけ、しかし確実に豊かにする逸品である。

【参考】
毎日簡単土鍋ごはん!火加減要らずほったらかしで「料亭の炊き立てごはん」-Makuake

取材・文/澤田真一

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