コロナワクチンの接種意向、マスクの着用意識はどう変わった？

2023.01.16

早いもので2020年にコロナ禍が始まって早3年、今年で4年目に突入する。異常が日常となり、これまでとは異なるワークスタイルや行動様式が社会実装される中で、人々の価値観はどう変わったのか。

ライボはこのほど、社会人男女733人を対象に「2023年今年のコロナ意識調査」を実施。その結果をグラフ化にまとめて発表した。

2023年のコロナに対する危機感について

2023年のコロナに対する危機感について聞くと、「とても危機感が弱い」と回答した人が10.4%、「危機感が弱い」と回答した人が23.3%、「やや危機感が弱い」と回答した人が45.0%となり、合計78.7%の人がコロナへの危機感が弱いとわかった。

コロナ禍に入った2020年と比較すると、「危機感が強い」との回答は44.8ポイント減少し、「危機感は弱い」との回答が22.2ポイント増加した。さらに「危機感はほぼ無い」との回答が14.2ポイント増加し、「危機感は全くない」との回答が7.1ポイント増加する結果になった。

2023年の感染対策意識については、「とても対策意識が弱い」と回答した人が5.0%、「対策意識が弱い」と回答した人が15.0%、「やや対策意識が弱い」と回答した人が44.2%となり、合計64.2%の人が感染対策意識が弱いとわかった。

今年実施する感染対策を具体的に聞くと、過半数を超えたのは76.9%の人が回答した「手洗いうがい」のみ。以下、「隙間なくマスク着用」（49.4%）、「こまめな換気」（35.1%）と続いた。

2023年のマスク着用意識については、「とても着用意識が弱い」と回答した人が6.7%、「着用意識が弱い」と回答した人が8.3%、「やや着用意識が弱い」と回答した人が26.2%となり、合計41.2%の人がマスクの着用意識が弱いことがわかった。

逆に、マスクの着用意識が強い人は全体の58.8%で、その内訳は「とても着用意識が強い」と回答した人が16.2%、「着用意識が強い」と回答した人が23.3%、「やや着用意識が強い」と回答した人が19.3%という結果になった。

今年のマスク着用行動については、「屋内外問わず着用する」と回答した人が37.7%で最多となり、以下、「屋内のみ着用」と回答した人が32.5%、「3密時のみ着用」と回答した人が13.9%と続いた。一方、「基本的に着用しない」と回答した人は最も少ない5.4%となった。

コロナに感染した際の職場への報告意識について聞くと、「とても報告意識が弱い」と回答した人が3.8%、「報告意識が弱い」と回答した人が12.5%、「やや報告意識が弱い」と回答した人が25.4%となり、合計41.7%の人が報告意識が弱いとわかった。

逆に、報告意識が強い人は全体の58.3%で、その内訳は「とても報告意識が強い」と回答した人が18.8%、「報告意識が強い」と回答した人が24.2%、「やや報告意識が強い」と回答した人が15.3%という結果になった。

2020年と比較すると「感染報告は極めて重要」との回答が42.5ポイント減少し、「どちらかといえば必要」が19.7ポイント増加した。報告は不要と考える人は11.7ポイント増加する結果になった。

2023年のコロナ政策への関心度について聞くと、「とても関心が弱い」と回答した人が10.0%、「関心が弱い」と回答した人が18.3%、「やや感心が弱い」と回答した人が38.3%となり、合計66.6%の人が今年のコロナ政策に対し関心が弱いことがわかった。

また2020年と比較すると「非常に関心が高い」との回答が44.8ポイント減少し、「どちらかといえば関心が高い」が21.8ポイント増加した。関心が低い人は全体で26.5ポイント増加する結果になった。

2023年のワクチン接種意識について聞くと、「とても接種意識が弱い」と回答した人が16.7%、「接種意識が弱い」と回答した人が14.6%、「やや接種意識が弱い」と回答した人が27.9%となり、合計59.2%の人が摂取意識が弱いことがわかった。

これをワクチン接種回数別で見ていくと、接種回数が少ない回答者ほど今後の接種意識が弱い傾向となり、接種回数が1回と回答した人は100%摂取意識が低かった。逆に接種回数が5回以上と回答した人は100％摂取意識が強かった。

構成／こじへい