ひょんなことから「オフロード走行」に誘われ、オフロードの沼に片足をつけてしまった筆者。愛車ジープラングラーのポテンシャルの高さに惚れ直したが、「もっと過酷な道も制覇したい!」という欲とともにちょこちょこ愛車をカスタム。タイヤを37インチにして、多少の凹凸道も走れるようになったラングラー君と雪がちらつく中、2023年初走りへ。
ロサンゼルス近郊でも雪遊びが可能
ロサンゼルスというと冬でもTシャツで「常夏」のイメージがある人もいるだろう。確かに、冬でもTシャツの人はいる。しかし、気温が高いのではなく体感温度が違うだけで、日本のようにちゃんと四季があり、冬はそれなりに寒い。ただ、街中で雪が降ることはめったにないが、車で1時間ほど走ればスキー場もあり、雪遊びも可能だ。
そして、今年の正月はロサンゼルスっ子の雪遊びエリア「ビックベア」のほどちかく、「ツイン・ピークス」に別荘がある友人宅で年末を過ごし、元旦はそのままオフロードに初乗りすることに。
ちなみに数年前はキャンピングカーで年末年始をビックベアレイク近くのキャンプ場で過ごしたが、極寒でキャンピングカーの水道が凍り、水が出なくなり、キッチンはもちろんトイレの水も流れず、大変なことになった思い出がある場所だ。
その時は、キャンピングカー内で暖房をつけていても寒く、「冬のビックベアを舐めてはいけない」と思っていたが、今回は別荘泊り。それでも、前科があるため、極寒用のダウンを新調。スキー用の手袋、帽子を持参して、外遊びの際も寒くないような対策をして向かった。
濃霧のなか別荘へ到着
夏は避暑地としても人気が高いエリアだが、冬は雪が降り普通の車ではたどりつけない場所にある別荘だが、今年は例年より温かく、筆者が訪れたときは雨。
しかし、山頂付近にある場所で、ロサンゼルスから向かう途中の山道は濃霧。2台一緒に別荘へ向かったが、少し前を走る車すら見えず、フォグランプを付けて山道を走行して友人宅へ向かった。
そして、夜が深まれば深まるほど風が強くなり、「雪になるかな~」と期待していたが、除夜の鐘を聞く頃はストームになり、停電しないか心配しながら就寝した。
ちらつく雪のなかオフロードへ
元旦、朝起きると外は雪がちらつき、雪山らしい景色になった。ロサンゼルスにも日系スーパーがあるため、お節やお雑煮の具材を買うことができ、朝はみんなで正月らしい朝食を食べ、早速雪がちらつく中オフロードへ。
今回は初走りということもあり、簡単なコースを走る予定であったが、前日のストームの影響もあり、道がいつも以上に凸凹。
4台で向かったがみんな後輪を浮かせ、「横転しちゃう?」と冷や冷やしながら走行。
また、泥水が溜まっている場所も多く、車はドロドロ。
途中川があったが、そこも泥水で深さがわからず、冷や冷やしながら通過し、「元旦なので気軽に」と思っていたが、終わってみるとなかなかスリリングなコースであった。
雪道走行は次回
今回は残念ながらがっつり雪道を走行することができなかったが、日帰りでも行けるコースなのでまた再チャレンジしたいと思う。
ビックベアへ向かう山道は冬はチェーン規制することがあるため、今回山道を走るのにオフロードの隊長に「チェーンは必要?」と尋ねたところ、「大きいタイヤ用のチェーンは普通のタイヤ屋ではないよ。」との回答。そうなのだ!タイヤを大きくするとそうゆうことも考えなければならないのだ!と改めて気づかされた初乗りであった。
文・写真/舟津カナ
アメリカ・ロサンゼルス在住のアウトドアライター。日本で編集プロダクションに勤務後、結婚でアメリカへ移住。週末問わず愛車ラングラーで愛猫とともにキャンプやオフロードに向かう。趣味はビンテージのアウトドアギア収取。
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