2021年に台湾で爆発的にブレイクしたスイーツ「楊枝甘露(以下、「ヨンジーガムロ」)」をご存じだろうか。
アジアンスイーツ愛好者の間ではすでに話題沸騰のヨンジーガムロが、ついに日本上陸。2022年11月26日、フルッタフルッタ(東京都千代田区)がコストコでボトルタイプのヨンジーガムロの先行販売を開始した。日本でも今年、ブレイク必至といわれている。
香港・台湾を席捲した人気スイーツがついに日本でも発売開始!
オンラインショップでは2022年12月15日にから販売されている27%混合果汁入り飲料「楊枝甘露(ヨンジーガムロ)(1020g)」。オープン価格、公式オンラインショップでの価格は2本セット税込3000円。
そもそもヨンジーガムロとは、香港発祥のスイーツ。新鮮な生のマンゴーに柑橘類やタピオカ、ココナッツミルクなど加えたもので、高級コース料理の最後に出てくるデザートだったが、今では巷で愛される香港の鉄板スイーツになった。さらに最近になってこの伝統的なデザート をカジュアルにアレンジしたヨンジーガムロが一般のカフェで販売されるようになり、人気が爆発。それが台湾に飛び火した。
香港で生まれた「ヨンジーガムロ」はなぜ、台湾でヒットした?
台湾でのブレイクのきっかけは、手軽に飲めるドリンクタイプのヨンジーガムロがコストコで発売されたこと。たちまち売り切れ店続出の大ヒット商品となり、台湾に数えきれないほどあるティースタンドが競って商品化。それを受けて人気カフェチェーンやコンビニ、菓子メーカーからヨンジーガムロをアレンジしたスイーツが続々と発売されたのだ。
右は、2021年に台湾で発売されブームの火付け役となったボトル入りヨンジーガムロ。※画像提供:KFS(金利食安科技股份有限公司)
日本同様、台湾もタピオカブームが去ってスイーツ市場が縮小し、“タピオカ・ショック”状態だった。しかしこのヨンジーガムロのヒットでほぼリカバリーでき、以前と同じ市場規模に戻ったという。台湾でのこうした大きなムーブメントの火付け役となったのが、コストコでのボトル入りヨンジーガムロの発売なのだ。
「スイーツの流行は、外食店のデザートから始まって、小売店に飛び火するのが普通。しかし台湾では、小売店での発売が外食店に飛び火しブームを起こすという逆のルートをたどった。日本でも同じことが起こる可能性は大きいと見ている」(販売元であるフルッタフルッタ代表取締役社長の長澤誠氏)
左から、フルッタフルッタ 営業部の清水大輔シニアマネージャー、代表取締役社長の長澤誠氏、マーケティング部の柴田由美子ミシェル氏。