ゲームの楽しさを盛り上げてくれるゲーム実況の世界。
その第一人者で、動画「バカと千尋シリーズ」や「声真似」で大人気のぷりっつさんのエッセー「それゆけ天才」(KADOKAWA発刊、定価1500円+税)が話題となっている。
生い立ちや家族、進学やゲームについて、自由に語っているエッセーを読むと、なぜかゲームをしたくなる不思議な一冊。今回はぷりっつさんに文章でインタビューをお願いしました。ぷりっつさん、よろしくお願いします!
大人気ゲーム実況者のヒストリー大公開
――ゲーム実況の第一人者の、人生最初のゲームがポケモンの「ファイアレッド」(初代のリメイク版)というちょっと意外な事実が明かされていますが、最初にゲームと出会った時の感動を覚えていますか?
ぷりっつさん 自分の手でキャラクターが動いて、ストーリーも進んで「うわー面白れぇ」という感動でした!友達ともゲームの話題で盛り上がれるのも魅力です。
――マイクラで作った「意味が分かると怖い話」から「バカと千尋シリーズ」まで、どれも期待を裏切らない面白い動画が大人気のぷりっつさん。今回、エッセーを書こうと思ったきっかけは何ですか?
ぷりっつさん やりたいことをやっているだけで、趣味の延長で本も出せるのだったら、やるやる、という感じです。
――自然にエッセーが生まれたのですね!全く苦労しなかったのですか?
ぷりっつさん 最初、エッセイでは「あれは大変だった」「こうやって乗り越えた」みたいなことも書くものだと聞いたが、思い浮かばなかった。
ぼくのヒストリーや考え方を見ていただけると嬉しいです。
マイブームはVAROLANTとスプラトゥーン
――今、一番やっていて楽しいゲームは何ですか?その魅力についても教えてください。
ぷりっつさん 最近はVAROLANTやスプラトゥーンにはまっています。やり込むと上手くなって、出来なかったことができたりするのも魅力の1つだと思います。
――どうやったら短期間でゲームが上達できるようになりますか?
ぷりっつさん それは、めちゃくちゃゲームすることに限ります。
ゲームの上手い友達がいれば教えてもらうのも手です。結局のところ「繰り返しプレイ」と「教えてもらう」で進むしかないと思います!
大人気動画作成では自分が楽しいと思うことが大事
――動画作成で、心掛けていることはありますか?
ぷりっつさん 自分が楽しいと思うこと。自分が作った動画を面白いと胸を張って言えるし、自分の動画で爆笑してしまう!
――ゲーム実況の楽しさってどんなところにあると感じていますか?
ぷりっつさん 視聴者の方からコメントをもらえたり、自分が面白いと感じたものに、みんなが楽しんでくれるのは、すごく嬉しく思います。
――何かを始める時、ぷりっつさんのやり方は「ぬるっと」が信条だと書かれていました。もう少し詳しく教えていただけますか?(病んでしまうビジネスパーソンが多い中、この考え方はとても参考になると思います)
ぷりっつさん 気負わず、俺なんてこのレベルだろと、目標基準を低く定めておくと達成できることも多く、かえって自信につながると思います。
――ありがとうございました。
この本は、「食べ物では冒険しない」とか、「自分が楽しいと思える範囲でやる」、といったぷりっつさんの意外な一面を知ることができるのも楽しい。人気動画作成の舞台裏を知れば、動画閲覧がもっと楽しくなりそう。
著者 ぷりっつさん
2017年の夏頃から動画投稿を開始。マイクラで作った意味が分かると怖い話が人気になり、 マイクラを使ったホラー系の動画や爆笑系動画をつくる事にハマる。
2018年からはFortnite(フォートナイト)実況を開始。ゲーム実況者アマルとの「バカシリーズ」や多数のクリエイターとコラボした「バカと千尋シリーズ」や「声真似」シリーズ動画が人気となり、今では2,400万回再生まで伸びている。これにより登録者数もさらに急増中。また、Fortniteをつかった替え歌動画では「トマト」の動画が2,000万回以上、「バナナ」の動画も1,500万回に到達した。
文/柿川鮎子