Foxconn が世界の自動車市場向けに NVIDIA DRIVE Orinコンピューターを製造
NVIDIAと鴻海科技集団 (Foxconn) は、2023年1月8日まで米国ネバダ州ラスベガスにて開催された「CES 2023」において、自動化および自動運転の車両プラットフォームを開発するための戦略的パートナーシップを発表した。
提携の一環として、Foxconnは世界の自動車市場向けに NVIDIA DRIVE Orinをベースにした電子制御ユニット (ECU)を製造するティア1メーカーとなり、Foxconn が製造する電気自動車(EV)には、高度に自動化された運転機能を実現する DRIVE Orin ECU と DRIVE Hyperionセンサーが搭載される。
Foxconnとのパートナーシップにより、NVIDIAは自動車分野における取り組みをさらに拡大、高まる業界の需要に応えることができる。
一方、FoxconnはDRIVE Hyperion 認定センサー セットでEVを構築することにより、市場投入までの時間とコストを削減する戦略を加速することが可能になる。
今回の発表に関してFoxconnのソフトウェア開発センターのシニア ディレクターであるエリック イェ (Eric Yeh) 氏は以下のように述べている。
「NVIDIA との戦略的提携により、Foxconn が提供するインテリジェントな運転ソリューションが強化されるでしょう。私たちは、業界がエネルギー効率の高い自動化された車両を構築できるように協力しています。これは、革新的な EV 開発と機会を追求するために、両社のそれぞれのユニークな強みを活用する、熟考されたパートナーシップです」
こrてを受ける形でNVIDIAのオートモーティブ担当 バイス プレジデントであるリシ ダル (Rishi Dhall)氏は次のように話す。
「Foxconn とのパートナーシップにより、インテリジェントなドライビング ソリューションを開発する OEM は、NVIDIA DRIVE Orin プラットフォームの大量生産に対応できる世界クラスのサプライヤーを利用できるようになります。Foxconn が DRIVE Hyperion センサー スイートも EV に活用するという決断は、安全性、信頼性、または品質を損なうことなく、量産への道を加速するのに役立つでしょう」
自動車グレードの NVIDIA DRIVE Orin システム オン チップは、毎秒最大254兆回の演算を実現しており、自動運転車で同時に実行される多数のアプリケーションとディープ ニューラル ネットワークを処理するように設計されている。
NVIDIA DRIVE Hyperion は、自動運転車を設計するためのモジュール式の開発プラットフォームおよびリファレンス アーキテクチャだ。これらを組み合わせることで、車両の脳および中枢神経系として機能し、膨大な量のセンサー データをリアルタイムで処理。自動運転車が安全に認識、計画、および走行を可能にする。
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構成/清水眞希