DIME MAGAZINE
2022年の大掃除。皆さん、どのような計画を立てただろうか？ Data1によると昨年の実施率は51.8％。2019年を境に55％を切っているのだ。
なぜ大掃除をしない人が徐々に増えているのか？ 2019年実施のデータを見ると「日頃掃除している」という回答が目立つ（Data2）。2019年末といえば、新型コロナウイルスが流行する直前。その翌年には世界中で感染が広がってしまったが、日本でも人と会えないことで年末の大掃除に意義を見いだせない人が一定数いたようだ（Data3）。それをきっかけに「わざわざやらなくてもいいのでは？」という人が増えてしまったのかもしれない。
とはいえ日本には古くから、「家の中がキレイな状態で正月を迎えたい」というマインドが根強くある。だったら効率よく済ませたいところだが、Data4を見ると「大掃除の計画や目的を書き出し、終わったら消し込む」および「業者に依頼する」という割合が、20〜30代は突出して多かった。やるべきことをタスク化し、必要以上に手間がかかる部分は対価を支払ってプロに任せる。これは仕事にも通じる効率的な手段だ。今後、大掃除の主流になる予感がする。
Data1｜コロナ禍との関係は？2019年から大掃除の実施率が減少
■ 大掃除実施率（過去5年）
2022年実施『第18回 ダスキン 大掃除に関する意識・実態調査』より
昨年の大掃除実施率は最低を記録。同調査によると「コロナ禍で掃除時間・頻度が増えた」人が71.1％いることも影響していそうだ。
Data2｜2019年の調査から目立ち始めた「普段掃除しているから大掃除をしない」人の割合
■ 大掃除をしない理由は何ですか？
2019年 キッズライン調べ
2019年はコロナ禍前だが、その頃から「日頃掃除している」ことを理由に大掃除をしない人が増え始めていることがわかる。
Data3｜昨年大掃除をしなかった理由に「年末年始に来客がない」という意見も
■ 大掃除をしなかった理由（複数回答）
2021年実施『第17回 ダスキン 大掃除に関する意識・実態調査』より
年末年始の帰省や大勢での会食が明確に自粛対象となっていた2020年。家に誰も来なければ、大掃除の意欲が低下する気持ちはわかる。
Data4｜「年の瀬の忙しい時期は避ける」60代と「業者に依頼」する20～30代
■ 確実に、または効率的に大掃除をするために行なうこと
2020年 オキシクリーン調べ
［1］「余裕をもった日程で計画する」［2］「年の瀬の忙しい時期より前に済ませておく」［3］「適材適所で掃除の担当を割り振る」［4］「大掃除の計画や目標を書き出し、終わったら消し込む」［5］「事前に大掃除について家族会議をひらく」［6］「自分たちでできない場合は業者に依頼する」［7］「その他」［8］「上記にあてはまるものはない」
業者に依頼する若者が多い一方で、60代は年の瀬の前に済ませている人が多いことが判明した。
取材・文／高山 惠
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