骨伝導スピーカーをモダンに内蔵することでかけ心地のよさも追求
2023年1月8日まで米国ネバダ州ラスベガスにて開催された世界最大規模のテクノロジー見本市「CES 2023」のTDKブースにおいて、シャルマンがフレームの開発設計を手がけたスマートグラスが公開された。
このスマートグラスは、TDK社製のスマートグラス用ピエゾサウンドデモ機を搭載したフレームで、オンキヨーがスマートグラス用に開発設計した骨伝導スピーカーを内蔵している。
今回、シャルマンは骨伝導スピーカーをモダン(テンプルの先の耳にかかる部分)に内蔵することで、一体感のあるスタイリッシュなデザインに仕上げただけでなく、かけ心地のよさも追求。
同社の説明によれば、現在市場に流通しているスマートグラスの多くは樹脂製のフレームで、軽量ではあるもののボリュームが大きくなりやすく、頭部への側圧(側頭を挟む力)の調整も困難であるなど、デザインやかけ心地の面で課題があるためだ。
そこで同社では、今回開発したフレームのフロント部分には軽量で高強度なチタンを、テンプル部分にはしなやかでバネ性に優れた素材 Zチタンを用い、頭部への側圧を最適にすることで、長時間の使用でも装用者の負担にならない設計としたという(同社商品ZT19865をベースにモダンを専用開発)。
さらに海外向けフレームとして、同社が長年蓄積してきた欧米人の頭部データをもとに、快適なかけ心地を感じられるよう細やかな設計も採用。
同社では「今後も拡大が期待されるスマートグラス市場に向けたフレーム開発を、OEM製品も含め、国内外において積極的に展開してまいります」とコメントしている。
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構成/清水眞希