どこへ行っても目にするマスクをした人の群れは、もはや、日本の景色の一部と言っても過言ではない。そんな長らく続くマスク社会について、人々はどのような考えを持っているのだろうか。
ライボはこのほど、社会人男女1,011人を対象に「日本人の脱マスク意識調査」を実施。その結果をグラフにまとめて発表した。
現在のマスク着用状況〜「状況に応じて着脱」が53.6%で最多
「現在のマスク着用状況」について聞いたところ、「状況に応じて着脱」と回答した人が53.6%で最多となり、次いで「無条件で着用」が45.6%、「着用していない」が0.8%となった。
ワクチン接種回数別で見ると、「無条件で着用」が最も多かったのはワクチン「1回接種済み」の回答者で50.0%、次いで「2回接種済み」の回答者が49.8%、「3回接種済み」の回答者が46.9%、「接種0回」と「4回接種済み」の回答者は共に36.0%で最も低い結果となった。
屋内外のマスク着用〜「距離が確保できていない場合に着用」が36.9%で最多
屋外でのマスク着用場面について調べたところ、「距離が確保できていない場合に着用」と回答した人が36.9%で最多になり、以下、「無条件で着用」が36.8%、「会話する際に着用」が16.2%で、「着用していない」は10.1%と続いた。
一方、屋内での着用場面について調べたところ、「無条件で着用」と回答した人が63.8%で最多になり、次いで「距離が確保できていない場合に着用」が17.0%、「会話する際に着用」が15.8%で、「着用していない」は3.4%という結果になった。
着用・非着用それぞれの理由
マスクを着用している1003人を対象に、着用している理由について聞くと、「コロナ感染対策で着用」と回答した人が76.8%で最多になり、以下、「マナーとして着用」が48.9%、「習慣化している」が42.1%と続いた。
一方、着用していない8名を対象にその理由を尋ねたところ、「着用する意味を感じない」と回答した人が50.0%で最多になり、次いで「着用が面倒」が25.0%、「義務ではないから」が25.0%という結果になった。
今後のマスク着用意識
今後のマスク着用の意識を聞くと、「状況に応じて着脱」と回答した人が68.4%で最多となり、以下、「無条件で着用」が29.2%、「着用しない」が2.4%と続いた。現状の着用状況と比べると、「無条件で着用」が減って「状況に応じて着脱」と「着用しない」がそれぞれ増える結果となった。
男女別で見ると、「無条件で着用」と回答した男性は26.6%なのに対して女性が32.4%になり、女性のほうが5.8ポイント高かった。さらに「無条件で着用」の回答を年代別で見ていくと、30代が31.8%で最多となり、以下、20代が30.3%、40代が25.0%、50代が23.5%と続いた。
いつまでマスク着用なのか
今後もマスクを着用する意向の987人を対象に「今後いつまでマスク着用を続けるか、マスクはどんなタイミングで外すのか」について聞くと、「コロナ感染者数が収束するまで」と回答した人が42.7%で最多となり、以下、「政府からの着用ルールに従っていく」が32.0%、「コロナ関係なくマスクを着用し続ける」が18.3%と続いた。
訪日外国人のマスク問題に思うこと
水際対策緩和で増加する訪日外国人と日本人のマスク着用の意識の違いについて思うことを聞くと、「日本は遅れている」と回答した人が29.9%で最多になり、次いで近差で「国というより個人の価値観に従えば良い」が29.7%、「国が違えばルールも違うので気にしない」が28.7%という結果になった。
<調査概要>
調査対象者 :全国 / 男女 / 20~50代
調査条件 :1年以内~10年以上勤務している社会人
20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間 :2022年10月12日~10月17日
サンプル数 :1,011人
調査方法 :インターネット調査
出典元:株式会社ライボ
構成/こじへい