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培養肉、大豆ワイン、垂直農園、フードテック大国シンガポールで体験した近未来フード

2023.01.10

国内の大半を住宅や商業地、工業用地で占めているシンガポール。

農地は国土の約1%しかないため、食料の90%を輸入に頼る状況になっている。

「食料自給率10%」という先進国でも最低水準を打破するため、シンガポール政府は、2030年までに食料自給率30%を目指す国家戦略「30 by 30」を打ち出し、最先端のテクノロジーを駆使した食品企業である「フードテック」企業への支援強化を行っている。

実際にシンガポールで体験した「未来の食品」をご紹介しよう。

世界初!研究室で作られた「培養肉」

動物の細胞を培養して作られる「培養肉」を世界で初めて一般向けに販売した「GOOD Meat」

アメリカ発の代替卵(植物性たんぱく質を由来とする卵)ブランド「JUST Egg」が、シンガポール政府から認可を受け、世界で初めて一般消費者向けに培養鶏肉の提供を始めた。

培養肉を使用した料理は、高級広東料理店「Madame Fan」のデリバリー限定メニューとして提供されている。

毎週木曜日の午前11時から数量限定で、フードデリバリー・サービス「フードパンダ」で、培養肉を使った餃子、サラダ、炒飯の3種類の料理が販売される。

数量限定ということで、午前11時になった瞬間に3種類の料理を注文し、無事購入完了。購入完了後に再度お店のページを見てみると、既に商品ページから培養肉を使った料理は消えているという人気っぷりであった。

通常商品はデリバリーしてくれるのだが、お店の方に話を伺いたかったため、ピックアップしにいった。

お店の方に、毎週どれくらいの料理を販売しているのかと聞いたところ「6~8個」とのこと。今回私が半数を買い占めたことになる。

また、培養肉の製造コストはどれくらいするのかと聞いたところ、分からないとの回答であった。

一般的に、培養肉の製造コストは数百万~数千万円とも言われているが、今回「Madame Fan」では1品23シンガポールドル(2300円)という値段で販売されていた。あくまでプロモーションの一環なのだろう。

料理は、VRゴーグルと一緒に「History delivered」と書かれたトートバッグに入って届く。

ショップカードに記載されたQRコードをスマホで読み取ると、ブランドムービーが流れるYouTubeページに飛ぶ。VRゴーグルをかけて、「GOOD Meat」が伝えたいメッセージを3D動画で見るという体験まで提供している。

餃子は、様々な種類の野菜と共に細かくカットされた培養肉が使われていたり、サラダは、小さい培養肉が申し訳ない程度にのっていたりと、どの料理にも培養肉は少量しか使われていない。

チキンナゲットのような見た目をした培養肉だが、食感はソイミートと似ていて、少しボソボソした感じで、やはり本物の肉のようなジューシー感はない。しっかり味付けされているため、味は問題ない。

製造コスト、味共にまだまだ開発途中の商品であると言えよう。

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