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12万4800円は高いか?安いか?大画面タフネスモデル「Apple Watch Ultra」のバリューを考える

2022.12.31

iPhoneと連携することで健康管理、ワークアウトのサポートといった様々な機能が利用できる「Apple Watch」シリーズは、2022年に8世代目となる「Apple Watch Series 8」が発売されています。

そんな中、2022年9月23日には、これまでのApple Watchシリーズとは別のラインアップとして、アウトドア向けの機能を多く搭載した「Apple Watch Ultra」が登場。Apple Storeでの販売価格は12万4800円となり話題のハイエンドタフネスモデルとなっています。

そこで、Apple Watch Ultraを1か月ほど試し、操作性や使用感についてご紹介します。なお、筆者は山登りやダイビングといった、アウトドア系の趣味がないため、Apple Watch Ultraのメインターゲット層かといわれると、微妙な立ち位置ではありますが、実際に試すと、普段使いにおいて満足度の高い製品だと感じています。では、Apple Watch Ultraを実際に使ってわかるおすすめポイントを見ていきましょう。

スマートウォッチは大画面こそ正義!? 新デザインの純正バンドの使い心地は?

Apple Watch Ultraの特徴は、なんといっても49mmの大画面ディスプレイでしょう。いわずもがな、Apple Watch史上最大のディスプレイとなっており、装着時にはかなり存在感があります。スマートウォッチは、スマートフォンに届く通知を確認したりと、様々な情報を確認するためのデバイスでもあるので、大きい画面はやはり有用に感じています。

通知の視認性が高いのが大画面ディスプレイの優位点

実際にApple Watch Ultraを試す前には、「大きすぎるディスプレイが邪魔になるのでは」と懸念していましたが、装着してしばらく日常生活をすごしていても、極端にサイズが気になるシーンはありません。質量は61.3gと、スマートウォッチにしてはヘビーですが、金属素材の腕時計と考えれば、ストレスに感じるほどではありません。

従来のApple Watchシリーズは、ディスプレイ側面が外側に湾曲したデザインになっていますが、Apple Watch Ultraではフラットなデザインを採用。大画面も相まって、パスコードといった文字を入力する際にも、扱いやすくなっています。

また、最大輝度が2000ニトと明るいのも、Apple Watch Ultraの特徴の1つ。Apple Watch Series 8の倍の明るさで表示ができるため、日差しの強い屋外でも視認性を損ないません。登山中や海上などでも見やすい仕様と考えられますが、日常生活においても役に立つ機能です。

アウトドアモデルらしく、IP6X等級認証の防塵性能、「MIL-STD 810H」準拠の耐久性など、本体がタフな作りになっているのも魅力。腕に装着するという性質上、ふとした時にぶつけてしまう機会も多い(筆者が不注意なだけかもしれませんが…)ので、傷がつきにくい、壊れにくいボディに仕上がっているのは、重要なポイントでしょう。

バンドには、Apple Watch Ultraように新しくデザインされた「トイレルループバンド」を採用。通気性が高く、長時間着けていても蒸れにくいのが特徴です。装着は、腕の細さに合わせてバンドを調節し、フックをひっかけて固定するように行いますが、一番細い位置に留めても筆者の腕には緩いので、人によってはサードパーティー製のバンドを別途用意する必要があるかもしれません。

押しやすくなった側面ボタン! Apple Watch Ultraならではの「アクションボタン」も搭載

本体側面には、お馴染みの「デジタルクラウン」と「サイドボタン」が搭載されていますが、従来のApple Watchシリーズとは違い、溝が深く、ゴツゴツとした印象を受けるデザインになっています。登山中など、手袋をした状態でも押しやすいデザインとのことですが、素手でも押しやすく、しっかりとボタン類が守られている安心感もあります。

特に、従来のApple Watchシリーズでは、サイドボタンが本体側面とフラットなデザインになっており、若干押しにくさがあるため、個人的にはApple Watch Ultraのデザインのほうが気に入っています。なお、機能は一般的なApple Watchシリーズと変わらず、デジタルクラウンの押し込みでアプリ一覧の表示、サイドボタンの押し込みで使用したアプリの一覧が表示されます。

デジタルクラウン、サイドボタンの反対側にはオレンジ色のアクションボタンが搭載されているのも、Apple Watch Ultraならでは。デフォルト設定では「ワークアウト」が起動しますが、フラッシュライトやストップウォッチといったショートカットを割り振ることができます。

デザイン性を考慮すると、ボタンが増えることに賛否両論があるかもしれませんが、ショートカット機能が増えるのはうれしいポイントと感じます。特に頻繁にワークアウトを行うユーザーにとっては、利便性の高いボタンといえるでしょう。

正確に位置情報が確認できる「2周波GPS」を搭載! シリーズ最大のバッテリー持続時間も魅力

Apple Watch Ultraは、GPSアンテナに高精度な「2周波GPS」が採用されており、位置情報や移動速度を正確に集計可能。従来のApple WatchシリーズにもGPS機能自体は搭載されていますが、より正確な測定ができるのは、アウトドア機能に特化したモデルらしい特徴です。

従来のApple Watchシリーズと比較し、個人的に最も大きな違いと感じているのが、バッテリーの持続時間。Apple Watch Ultraの場合、通常使用で最大36時間、低電力モードで最大60時間の持続時間を有しています。

充電は専用コネクタを使用。Qi規格のワイヤレス充電には非対応

Apple Watch Series 8でも、バッテリー駆動時間は最大18時間となっています。出張や旅行などの機会を考慮すると、やはり最低でも24時間以上のバッテリー駆動時間は欲しいのが正直なところ。通常使用でも最大36時間のバッテリー駆動時間があれば、日常生活では余裕を持って使用できます。

使用していて驚いたのが、デュアルスピーカーの最大音量の大きさと、品質の高さです。風の音といった雑音を除去する3マイクアレイも搭載されているので、通話に用いても快適なのが印象的でした。

アクションボタンの隣にスピーカーを搭載

そのほか、血中酸素濃度や心電図、心拍数の測定、転倒や衝突事故の検出など、Apple Watch Series 8に搭載されている便利な機能も豊富に搭載されています。

Apple Watch Ultraは「全部乗せ」の高性能スマートウォッチだ!

アウトドア向けの高機能スマートウォッチとして登場したApple Watch Ultraですが、大画面ディスプレイや大容量バッテリーは、日常生活においても快適。デュアルスピーカーや、2周波GPSなど、アウトドアに役立つ機能も、普段使いにおいて有用に感じています。従来のApple Watchシリーズと同様に、健康管理機能なども豊富に搭載されているため、全部入りの高性能スマートウォッチといえるでしょう。

ネックになるのはやはり12万4800円という販売価格。アウトドア向けのスマートウォッチと考えれば、極端に高いわけではありませんが、一般的なスマートウォッチと比較するとやはり高価なので、豊富な機能と価格のバランスを鑑みて、購入を検討してみてください。

取材・文/佐藤文彦

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