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予算5万円であなたもVTuberになれる!ソニーが発売した最新モーションキャプチャ「mocopi」の活用法

2022.12.31

「メタバース」や「VR」といった単語を頻繁に耳にするようになった昨今。特に、2D、3Dのアバターを通して様々な配信を行う「VTuber」は、社会現象ともいえる流行を見せています。

VTuberとして活動するのかはさておき、VRコンテンツを十分に楽しむためには、「モーションキャプチャ」と呼ばれる、人間の動きをトレースする技術が必須。ただし、従来のモーションキャプチャは、専用の撮影スタジオや機材、高性能なPCが必要となるケースが多く、初心者が気軽に参加できない環境でした。

そんな中、2022年11月29日にソニーが発表した「mocopi」は、ソニーストアより4万9500円と、比較的安価ながら、スマートフォンアプリと接続するだけで簡単にVRの体験ができるデバイス。本記事では、mocopiの特徴や使用用途を、発表会の様子とともに紹介していきます。

6つのセンサーを装着するだけで簡単にVRの世界に飛び込める!

mocopiは、円形の小型センサーを6つ体に装着し、それぞれをスマートフォンとBluetooth接続することで、アバターを自由に動かせるデバイス。センサーを装着する箇所は、後頭部、両手首、腰、両足首となります。初回の使用時には、6つのセンサーそれぞれを、スマートフォンと接続しなければならないため、若干手間がかかりますが、2回目以降はペアリングの必要がないので、すぐに使用できるようになります。

また、使用時には毎回「キャリブレーション」という、アプリとのリンクを調節する作業を行う必要があります。初回のペアリング作業さえ行えば、キャリブレーション自体は1分前後で完了します。なお、使用中には30分に1度程度の間隔で、再キャリブレーションの作業が求められますが、デモンストレーションでは、こちらも1分かからずに完了していました。

1つ1つのセンサーは直径約3.2センチで、500円玉程度のサイズ感。質量はわずか8グラムと軽量なので、装着して激しく動いでも、邪魔になる心配はあまりありませんでした。

センサーを装着する際には、同梱されるバンドを使用します。センサーとバンドはマグネットでパチッとくっつき、バンド側にあるツメがしっかりと固定してくれるため、動いても外れることはありませんでした。

なお、発売時点でmocopiに対応しているスマートフォン機種は、下記の通り。

Xperia

Xperia 5 IV
Xperia 5 III
Xperia 5 II
Xperia 1 IV
Xperia 1 III
Xperia 1 II

iPhone

iPhone 14
iPhone 14 Plus
iPhone 14 Pro
iPhone 14 Pro Max
iPhone 13
iPhone 13 Pro
iPhone 13 Pro Max
iPhone 12
iPhone 12 Pro
iPhone 12 Pro Max

上記の通り、動作確認が行われている端末はXperia、iPhoneシリーズの一部機種のみ。ソニーの新規ビジネス・技術開発本部 モーション事業推進室室長の相見猛氏によると、「ほかのスマートフォンでもアプリをインストールして接続できるが、快適に動作するのかは確認していない」とのことです。

アプリの対応OSはAndroid 11以降、iOS 15.7.1以降となっているため、多くのスマートフォンにインストールすること自体は可能ですが、アバターの動きはスマートフォン側で演算処理をするため、ある程度性能の高いスマートフォンが必要になります。

激しいダンスも正確にトレース可能! 苦手な動きはある?

ペアリングといった初期設定が完了したら、アプリ上にアバターが表示されるため、後は自由に動くだけで、ヴァーチャルの世界を楽しむことができます。初期状態では、事前に用意されているアバターが表示されるものの、後から自分で動かしたいアバターを登録することもできます。

発表会では、実際にmocopiを装着し、激しくダンスをする様子を見学できましたが、スマートフォン上のアバターとのラグはかなり少なく、ほぼリアルタイムでのトレースができています。手を振り上げる、足踏みをするといった動作はもちろん、身体を回転させたり、ジャンプするといった激しい動きも、正確に読み取れていました。

使用時にはスマートフォンのマイクから音声を認識するため、母音に合わせて口を動かすことも可能となっています。

一方、苦手な動きもあるようで、例えばセンサーが検知できないほどのゆっくりとした動きや、自転車に乗るなどの足元が常に地面から離れている状態のトレースは難しいとのこと。また、指先の動きはトレースできず、手の形は基本的に固定となります。

外部機器やコンテンツとの連携も魅力! 今後の展望は?

mocopiは、アプリにて動画を作成し、データをPCに送って編集をすることも可能ですが、VR空間上のアバターを動かしてコミュニケーションが取れる「VR CHAT」や、ゲーム開発・映像制作プラットフォームの「Unity」といったサービスには、リアルタイムで映像を送信可能。デモンストレーションでは、VRゴーグルと連携し、VR CHATにてアバターを動かす様子が紹介されており、遅延なく全身を動かせているのが印象的でした。

また、2022年12月15日より、3D開発ソフトウエア上での即時編集や、ソーシャルプラットフォームのアプリ経由での配信サービスを提供予定。mocopiは、メタバース向けのサービスや3D開発ソフトウエアと連携するための「SDK(ソフトウエア開発キット)」が公開されているため、今後様々なサービスとの連携にも期待ができます。

取材・文/佐藤文彦

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